お盆で帰省中、何故かローカルな話題でタレントのきゃりーぱみゅぱみゅさんが、取り上げられていた。
PRTIMES:きゃりーぱみゅぱみゅ初ライブを行った鳥取県で、米子市の中心市街地再活性化事業を応援!再開発の中心エリア「角盤町商店街」を伝的訪問!
きゃりーさんが米子に来られていたのは、お盆の頃ではなく7月上旬だったようだが、お盆の頃は「きゃりーさんが来た〇〇」という話題のニュースだったようだ。
ただ、鳥取県でライブを行ったから地域活性化事業を応援!ということになるのか、不思議な気がしたのだ。
そして今日、朝日新聞のWebサイトを見ていたら、お笑いトリオ「ロバート」の秋山さんが、鳥取市の応援団長に就任(?)したという動画がUpされていた。
朝日新聞:ロバート秋山さん、「稼げ~っ!」と市長にエール 学ラン姿で絶叫
こちらは、公演予定がありそのPRも兼ねていたのかもしれないが、「稼げ~っ!」というのは、なんともダイレクトな「地域活性化」の応援だ。
ただ、このようにタレントさんが所属する事務所の意向なのか?このような動きが、少しづつ起きているような気がしている。
独居老人の父の様子見の為に帰省する度、米子市や鳥取県、あるいは山陰に縁もゆかりもないようなタレントさんが、きゃりーさんやローバト秋山さんのようなカタチで「地方活性化」の話題作りとして登場するようになっているような気がするときがある。
例えば、吉本興業は大阪市と「地域活性化プロジェクト」を平成29年に立ち上げている。
その実績から「よしもと住みます芸人 (注意:PDFファイル)」というプロジェクトへと発展し、群馬県の昭和村と包括的連携協定を結ぶまでになっている。
このように、タレントさんたちが縁もゆかりもない地域のPRに一役買うようになってきているのだ。
タレントさんの活動とは違うが、サザンオールスターズや福山雅治さんが所属する、アミューズは昨年山梨県へ本社機能を移している。
もちろん、全てを山梨に移したわけではないが、本社機能の「管理部門」を移転させている。
「管理部門」の移転は、東京でなくてもオンライン等で仕事ができるのであれば、経費削減という目的だったのでは?と考えられる。
アミューズの件は、違う意味合いだとしても、アミューズほどのエンターティメント企業が地方に移転する、ということはエポックメイキング的な意味があったような気がするし、吉本興業のように積極的に地方との結びつきを持とうとしているエンターティメント企業もある。
「東京が面白くない」ということではないと思う。
ただ、地方に行くことが「都落ち」ではなくなってきている、という業界の意識の変化なのでは?ということなのだ。
問題なのは、それを迎え入れる側の意識と事業計画だろう。
「事業計画」というと、大げさな表現だが、タレントさんが来て「〇〇を応援しています!」という、一過性のアピールで終わってしまっては意味がない。
「タレントさんが来た」ことで、注目されたことを活性化のチャンスととらえ、そのチャンスをどう活かすのか?という、ことが求められているということなのだ。
アピールだけで終わるのか、チャンスを活かすことができるのか?は、その自治体の意識に掛かっている。