Huffpostを見ていたら、「そんな時代が来るのかな?」と思う記事があった。
Huffpsot:「スカート」男子もはきやすく「令和」の制服予想イラストに作者が込めた思い
この記事を読んで「男子高校生がスカートの制服なんて、着るはずがない」と、思われた方のほうが多いと思う。
しかし、随分前に「スカート男子」と言う言葉が、ファッションの世界では注目をされていたことがあった。
JCASTニュース:原宿、青山おしゃれな街で「スカート男子」増殖中
この記事が掲載されたのが2009年なので、今から10年ほど前に「スカート男子」が(一部で)注目されていた、ということになる。
その後、どれほど定着したのか?という疑問が無いわけではないのだが、それでも年に1回くらいは名古屋の地下鉄でも「スカート男子」を見かけることがある。
もちろん、ロング丈なので違和感そのものはあまりなく、周囲もほとんど気にしていないように感じるのだが、何気なく「スカート男子」と遭遇した時には、やはりビックリした。
とすれば、案外このような「男子の制服にスカート」ということもありなのか?という気もしてくる。
ただし、スカート丈が長ければ、という条件付きだ。
イラスト作者が言うように、これから先の高校などの制服だけではなく、飲食店などでも「ジェンダーフリー」という考えの制服が中心になっていく可能性は高い。
服装で性別を決められる、ということに違和感を感じる世代が、徐々に増えているのでは?という実感もある。
というのも、冬場近隣の共学の高校に通う女子生徒が、ズボンを穿いている姿を見かけることが増えつつあるからだ。
「増えつつある」と言っても、2人くらいが4人くらいに増えているという程度なので、「増えている」と言えるのかは疑問ではあるのだが、周囲から自然に受け入れられている(と言うと大げさだが)様子がうかがえる。
もちろん、ズボンをはく女子生徒にも様々な理由があるのだろうな~という、気はしている。
ジェンダー的理由もある場合も十分に考えられるのだが、なんとなくだが、理由の一つには「付き合っている彼とお揃いにしたい」という感覚を持っているのでは?という気がしたからだ。
というのも、信号待ちなどで彼女たちの会話を何気なく(立ち)聞きしていると、どうやら付き合っているらしい彼(同級生)の話が頻繁に登場するだけではなく、単なる「恋バナ」というよりも、「同一感を求めている」ようなニュアンスが感じられるコトがあるのだ。
誤解のないように言うと、そば耳を立てているわけではなく、そのような会話が聞こえてくるのだ(ちなみに、そのような話をしている時の彼女たちはハイテンションで、声も大きい)。
とすれば当然、その逆もあるかもしれない。何といっても感性豊かな年齢で何かにつけ「個性を発揮したい」と思っている男子生徒がいても、おかしくはないだろう。
そうはいっても、現実として「制服としての男子のスカート」というのは、難しいだろう。
何故なら、制服には社会的制約のようなものがあるからだ。
ある程度のアレンジは、OKだとしても「制服」の一つとして認知されるには、社会的抵抗感があるような気がしている。
それよりもこの制服のイラストで注目する点は、ベストやジャケットが「右前」ということだろう。
「右前って何?」と思われるかもしれないが、女性と男性とでは前開きが逆になっている。
女性は、左前。男性は右前だ。女性はメンズの服を着ることは簡単だが、男性がレディースの服を着てボタンを留めるということは、なかなかできない。
むしろこのような前開きの統一のほうが、ジェンダーフリーへの近道のような気がするのだ。