日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

LOHAS(ロハス)的生活?

2005-09-16 18:42:44 | ライフスタイル
最近、知人から「LOHASって何?」とメールがきた。
丁度、今月上旬頃「異業種共同事業」というテーマでブログを書いた直後だったこともあり、関連HPなどを紹介した。
ただ、この「LOHAS」というライフスタイルのことが、気になりいろいろ調べてみることにした。

どうやら「自然と人、社会にやさしく、心地良い生活スタイル」ということのようなのだが・・・。
知れば知るほど、私の頭にはある人物達が思い浮かばれて仕方が無いのだ。
ある人物達というのは、ウィリアム・モリスビアトリクス・ポターのふたりだ。

ウィリアム・モリスの社会的活動を「社会主義」として捉えるかどうかは別にして、「アーツ・アンド・クラフト」という文化活動には、豊かな自然観察とデザイン力があり、それは住まいやインテリアにまで影響を及ぼしている。
そしてビアトリクス・ポターと言う名前よりも、その作品「ピーター・ラビット」の作者といえば、ご存知の方も多いだろう。
イギリスの湖水地方で創作活動をし、「ナショナル・トラスト運動」の中心的人物でもあった。

このふたりに共通して言えることは「自然と共生していく生活」であり、その中から得られる「自然の美しさを楽しむ」ということのような気がしている。
でも、そのような生活スタイルは元々私たち日本人の、生活スタイルだったのではないだろうか?
中秋の名月を眺めながら、旬を迎える食べ物と野趣あふれる花々を生けて楽しみ、台風の到来を恐れながらも「野分」という言葉で、季節の変化を感じ取っていたのでは?
高度成長やバブルで「経済優先」「合理主義」という言葉の陰で失われてしまった、古きよき日本の生活スタイルの復活。ということのような気がする。

そして・・・今思い出したのだが、このような生活を一番カッコ良くしていたのは、白洲次郎だったのでは?
今の「白洲次郎」人気には、その気概ある生き方だけではなく、イギリスに学びつつ、日本に軸足を置いた粋なライフスタイルにも関係しているのではないだろうか?

衆議院選挙後の雑感

2005-09-15 18:59:07 | 徒然
衆議院選挙が終わり、自民党では新人の「派閥入り」が話題になっている。

私が住んでいる東海地域が、今回注目の選挙区の一つとなってしまっていた。
特に、隣接県の「岐阜」と「静岡7区」は「自民党郵政造反議員続出」となったために、「刺客」だとか「九の一」、「落下傘」などという言葉が飛び交った。
それだけではなく、民主党の前党首岡田さんの地元・三重県。
「民主王国」と言われる名古屋の選挙区で、何とか議席獲得を目指した自民党が、積極的に動いたりもした。
実は、この地域がこれほどまでに注目を浴びたことはこれまで一度も無かったような気がする。

選挙が終わり「自民圧勝」という文字が、新聞各紙に躍った月曜日。
近所のファーストフード店で、複数の新聞を読んでいた時のことだ。
近くにいた二人組みのオバサマが・・・。
「岡田さんって、辛気臭い感じだから負けるのよ」
「そうそう、あの目がね・・・。どっか行っちゃっているみたいよね」
「真面目が売りって言ってもね~、元気がないと無理よね」
「まぁ、その点小泉さんのほうが有利だったってコト?」
などと、なかなか政策論争ではない鋭い指摘をしていた。

そして、今日になって自民党公認の佐藤ゆかりさんのところへ細江岐阜市長が、当選の挨拶へ赴いたというニュースがあった。
この市長さん、もちろん自民党の方なのだが、佐藤さんが出馬の挨拶に市庁へ行ったとき握手を拒んだ人。
「選挙に勝った」ということでの、挨拶のようだが・・・なんか変な感じがする。
挙句の果てに「岐阜市としてお願いしたいことをまとめて、何とかご協力を・・・」って?!
これでは「野田聖子さんでは、(与党から外れたので)様々な利益誘導が期待できないから、自民党の佐藤さんお願いします」と言っているようなものではないだろうか?
野田さんが政治家になって13年。
岐阜市及び周辺は、経済的には「地盤沈下の一途」だった。
地元唯一の百貨店は閉店が決まり、当然商店街にはシャッターが下がった店舗が目立つ。
この8月末には、「パルコ」の閉店・撤退が決まったばかりだ。
その間、自民党の野田さんは何をし、岐阜の自民党県連は何に満足をし、支援をしてきたのだろう?
支援拒否までし「県連の指示に従わなかった党員は、それなりに対処(=除名?)をする」とまで言っていた、野田聖子という国会議員に対しての忠誠心はなんだったのだろう?
地域経済の活性化は、急務とは思うのだが・・・挨拶の握手を拒否までしたのに、当選すれば、すぐなびくという地方政治の現実を見たような気がした。
もちろん、握手拒否直後に殺到した市長に対する批難が、このような行動となったのかも知れないが・・・。

それ以外にも「落下傘候補・藤野真紀子」さんが、自民党の支援団体の一つ?地元商店会での会合で「われわれ様な『零細商店街』は、大変なんですよ。どうしたらいいのか分からないんです」と、迫る店主の姿があった。
でも、それは政治家にお願いすることではなく、私たちのような「マーケティングのプロ」の仕事のはず。
一体、政治家に対して何を期待しているのだろう?
「政治家に地域の活性化のための補助金を獲得してもらう」という、つもりなのだろうか?

これまで「選挙民が政治に何を期待するのか?」ということが、ボヤケていたような気がしたが、これらが「選挙民の本音」だとしたら、自民党=小泉さんに託した4年は、これでと何ら変わらないような気がしてきた。
でも、その責任は誰が取るの?

NO,Smoke or ・・・

2005-09-14 18:56:47 | ライフスタイル
「ホワイトバンド」にトラックバックを下さった、「ニュースのごった煮」のkuroring373さん、ありがとうございました。
雑誌「GQ」には、日本での費用内訳が掲載されていました。
でも、確かにご指摘のあるとおり「不透明」な部分は、多いですね。
どちらかというと「セレブはみんなしているよ!ホワイトバンドをしないと、時代遅れ!!」という、雰囲気も感じます。
今日発売の某雑誌でも、同様の指摘がありました。

毎日新聞に、女性なら気になる記事が掲載されている。
喫煙:5歳以上も肌が“老化” ポーラが女性30万人調査という、記事である。
私自身は、大のタバコ嫌いなので、当然禁煙習慣はない。
しかし、10代から20代の女性の喫煙姿を見るのは、普通。
以前は、喫煙女性のステレオタイプのような像がありましたが、今ではそんなこともありません。
一見、文学少女のような格好のうら若き女性が「歩きタバコ」という姿も、驚くようなことではなくなった。

これまで「タバコと女性」と言うと、妊娠や出産との関係だった。
どうしても若い女性にとっては、現実的な問題という受け止め方をしなかった。
それが、「肌」ということになると問題が違う。
それも、この時期にこのようなデータが出たということが、余計興味を引く。
というのも、今発売されている女性ファッション誌などの表紙を、よく眺めて欲しい。
殆どの雑誌が、「秋のスキンケア」「秋メイク」という特集を組んでいるはずだ。
この時期、女性の関心事はファッションそのものよりも、「肌」なのだ。

このデータを見た喫煙をする女性が、タバコをやめるかどうかは分からないが・・・。

ホワイトバンド

2005-09-13 18:57:52 | トレンド
兵庫県の某職員さん、私のエントリーよりも遥かに充実したコメント、ありがとうございました。
「荒し」だとは思いませんよ。でも、少しクールダウンをしたほうがいい時期かも、知れませんね。
そして、「小泉純ちゃんに手を貸そう」のsamさんありがとうございました。
結局、したたかなコイズミさんの「好いようにやられた」というのでしょうかね・・・。
冗談ではなく、選んだのが国民であるということを考えると、今後の将来を選んだのも国民ということになります。
その責任を、私たちはどうとるのか?ということも、考えなくてはいけないということでも「本番」なのだと思います。

衆議院選挙のテレビの速報を見ていて「え゛!」と、テレビ画面に釘付けになった瞬間があった。
それは「新党大地」の党首・鈴木宗男氏の比例区での当選が、決まった映像だった。
当選に「え゛!」と思ったのではない、左腕にあった「白いシリコン製」と思しきバンドが目に入ったからだ。
よくよく見ると、お嬢さんもしている。
「まっ!まさか!!鈴木宗男(氏)も、ホワイトバンド!?」という、驚きだったのだ。

メンズ雑誌「GQ10月号」等でも取り上げられていたので、ご存知の方も多いと思う。
テレビなどでは、俳優ブラッド・ピットやサッカーのベッカム選手や中田選手、モデルのSHIHOや、ミスチルの桜井和寿さんなどが、パッチンと指を鳴らすCMを見た方もいるだろう。
と同時に、「ホワイトバンドって何処で売ってるの?」と思われた方も多いのでは?

この「ホワイトバンド」は、百貨店などのアクセサリー売り場などでは販売していない。
大型店を中心に、書店やファミリーマートで販売をしているのだ。
他にもYhaooなどで、オンラインショッピングとして購入できる。
そして、それを日本で仕掛けたのは中田英寿選手や北島康介選手などをマネージメントしている「サニーサイドアップ」という会社。
そのようなことを知ると、百貨店などで販売しないという感覚も分かるような気がする。
それだけではなく、この「ホワイトバンド」には、様々な女性が「ほっておけない」という思いで、活動をはじめたアメーバーナようなプロジェクトなのだ。

この時期、「ホワイトバンド」をつけることがひとつのファッション・トレンドになっていくかも知れない。
ただ、その価格300円に含まれる「フェアー・トレード」という意味も知って欲しい。

これからが本番-衆議院選挙終了-

2005-09-12 19:21:58 | 徒然
昨日のエントリーにコメントを下さった兵庫県の某職員さん、ありがとうございました。
「小泉党圧勝」という、結果に終わりましたね。
これが「民意」であることには、変わりありません。
その選択が、良かったのか悪かったのかは、これからでしょう。

そして、「現在の郵政公社でも固定資産税の納税義務者になり得ます。それを特別の条文をつくって免除し、地方交付税として国から地方に同額が支払われています。国もどこかに財源を持っているのでしょう。無いのにそんなことするはずありません。すでに郵政公社は国や地方公共団体と同じ非課税団体ではないのです。民間でも公益法人として課税になっていない法人がありますが、これと同じ扱いなのです。つまり、民営化されても同様の条文を作れば課税されないし、現行でも条文を削除すれば課税されます。」 というコメントについては、知らなかったことなので、とてもありがたい情報であり、実態を知ることが出来ました。
このようなトコロから、手をつけていかなくては「改革」とは、なっていかないでしょうね。

これからが、「小泉党いよいよ本番」ということになる。
新聞などでは既に、「医と農の改革」ということを、伝えている。
「医師会」との関係は、橋本元総理他大物議員の贈収賄事件が、既に発覚している。
「農業」という点では、日本の農業をダメにしたのは「政策無き、補助金ばら撒き自民党」だと思っているので、それらの「しがらみ」をどう断ち切るのか、注目していきたい。
また、農村部出身の議員さんの活躍の場といえる「農業」について、都市型の小泉さんはどんなヴィジョンを示すのだろう?

これまで「地方から都市部へ行く」発想が強かった。
そして、その通り「地方から都市部へと行くための、高速道路や整備新幹線建設へ」と走らせていった。
でもこれからは「都市部から地方へ、人・モノを来させる」という視点で、経済や文化を発信していく必要があると、考えている。
その為に、何が必要なのか?という「プレゼンツ=提案」が、求められるのでは?

その意味で、民主党は「プレゼンツ=提案」力が、はっきりしなかったような気がする。

9月11日という日

2005-09-11 19:54:20 | 徒然
「劇場型選挙」といわれ、「刺客」だ「落下傘候補」という言葉が先行した「衆議院選挙」の投票日を迎えた。
日本中だけではなく、世界のメディアも注目する選挙となったようだ。
その為というわけでもないだろうが、投票率も前回を上回っているよう。
「日本が大きく変わった」という選挙であったのか?はたまた、「結局、以前と変わらない」という選挙になったのかは、その結果を待つしかない。

大きく社会が変わったといえば、今日は「アメリカ同時多発テロ」のあった日でもある。
おそらく、テロの状況が生中継されたのは初めてだったのではないだろうか?
それほど、世界を震撼させた出来事だった。
あの日から、アメリカは「テロ撲滅」を合言葉に、様々な「抵抗勢力潰し」にかかっていく。

テロを肯定する気は無い。しかし、アメリカが「正義」を声高に叫べば叫ぶほど「アメリカの正義」に疑問を感じることも確かなことだった。
ブッシュ政権を構成する人たちの多くが「ネオコン」と呼ばれる「アメリカの利益優先主義」だということも、次第に分かってきた。
それも本当は「アメリカの利益」ではなく、「自分達に関わる人たちの利益」だったということも。
結局のところ「政治」という「権力」がある特定の人たちの利益を誘導しているということにおいては、日本もアメリカも同じだということだ。

そして、今アメリカが抱えている問題が「台風・カトリーナ」によって、世界に露見することとなる。
今や「カトリーナによる災害は、人災である」という見方すらある。
救援作業に当たることが出来る軍が、イラクへ派遣されてしまったために、二次的・三次的被害を拡大させたというわけだ。
それだけではなく、アメリカの政治に強い影響を与えているといわれる「ライフル協会」の圧力で、廃案になってばかりいる銃によって、暴力的略奪行為が平然と行われている。
これでは、「人災」といわれても仕方ないだろう。

「自己利益」という視点から、「社会利益」へと変化する「野分」となる日が、今日9月11日となるのだろうか?


軽い言葉、軽い行動-政治家の姿-

2005-09-10 22:35:05 | 徒然
今日の讀賣新聞に「与党勝利なら…参院造反組、郵政法案賛成の動き」という記事が、掲載されている。
この記事を読んで感じることは「政治家といわれる人の、言葉や行動の軽さ」だ。

そもそも、今回の衆議院選挙は「郵政民営化について、国民に問いたい」と言って、始まった選挙。
その原因となったのは、参議院での否決だったはずだ。
今更、こんなことを言われても時間を戻すことも出来なければ、選挙に掛かる費用=税金も戻ってはこない。
一体何を考えての発言なのだろう?と思ってしまう。
まぁ、「小泉手法が、気に入らなかったから」などという、理由を述べるのだろうけど。

「参議院は良識の府」と言われてきたような、気がするのだが、決してそうでもないようだ。
この発言の裏には「自民党」という、ブランドに魅力を感じているだけではなく、衆議院を解散し、反対票を投じた自民党員に次々と離党を迫ったことに、怖気づいているのだろう。
「自民党」というブランドが無ければ、これまでのような「利益誘導型の仕事」もできなくなる。という本音が見え隠れしている。
こういう人たちが「良識の府」と言われる参議院の議員であることが、情けないやら悲しいやら・・・。

「与党が勝てば、民意に従う」という言葉は、確かに誠実な発言のように聞こえる。
しかし、「これまで選挙民というよりも、自己利益関係者の声しか聞いていませんでした」とも受け取れる。
そして、それは多分本当だろう。
「良識の府」というのは、名ばかりだったのだろう。
その実態は、衆参同じ「利益誘導型政治」がまかり通っていた。ということに過ぎないのではないだろうか?

それだけではなく、この時期このような発言をするというコトは、今回の選挙の争点の見方が、この人たちと選挙民と大きく違っている、ということも示しているような気がする。
「時代の空気」の読めない「旧態然とした利益誘導型政治」をされる衆参両議院の方は、一日も早くご退場を願うばかりである。

視点を変えてヒット?!-白物家電-

2005-09-09 18:48:16 | マーケティング
毎日新聞のWEBサイトに白物家電:売れ行き好調 メーカー、秋以降も”熱い期待”という記事が、掲載されている。
家電全般ということになると、液晶テレビやプラズマテレビなどのヒットが話題になっていた。それが「白物家電」と呼ばれる、「冷蔵庫、洗濯機、レンジ」といった商品が、目立たず、ヒットしているのだ。
といっても、昨年のヒット商品として名前の挙がった松下電工の「ななめドラム洗濯機」は、通常の洗濯機に比べ相当割高であるにも関わらず、好調な売れ行きを示していた。

今年に入って、話題になった白物家電といえば、シャープの「スチーム・オーブンレンジ」だろう。
「蒸気でオーブン料理が出来る」ということも話題になったが、むしろその機能とも言うべき「余分な脂を落として、美味しい料理」という、生活者の嗜好を上手に掴み取ったところにあると思う。
他にも、松下電工の「お掃除エアコン」なども、エアコンという「フィルターに付く埃が気になるが、掃除がし難い」という問題を、解決してヒットした。

こうやってヒットした白物家電を見てみると、機能という視点が変化していることが分かる。
今の生活者の気持ちや生活思考というものを、上手にくみとって問題を解決するという商品が、ヒットしているのだ。
これまでのような「多機能」という「機能」ではなく「生活者の問題解決をする機能」が、これからの白物家電の重要な視点となっていくのではないだろうか?

「人の豊かさ、国の豊かさ」-人間開発報告書-

2005-09-08 19:09:37 | アラカルト
朝日新聞のWEBサイト等に、「人間の豊かさ」指数、日本はベスト10から転落という記事が掲載されている。
実際のデータはPDFファイルの40頁にもなる、膨大なデータなので改めて紹介はしませんが、この記事を見て何か感じませんか?

日本が1位だった頃は、バブルの頃で「経済イケイケ」という時代でした。
その後、バブルが崩壊し経済という部分で力を失いはじめたとたん、順位を下げる結果となっているのです。
ということは、日本という国の評価は「経済でもっていたのか?」ということです。
この記事で指摘してある通り、日本の企業は様々な「社員教育」というモノを実施しています。
でも、それは遠い昔の話のような気がするのです。
バブルが崩壊し、企業が最初にカットした歳出項目は「(福利)厚生、(社員)教育、(接待)交際」の「3K」と言われました。
技術・研究職の社員への教育というのは、今でも積極的なのかも知れませんが、新人教育に力を余り入れなくなったように思います。
事務系職といいますか、私がやっているマーケティングなども、様々な専門書を自分で買い込み、勉強していたというのが、実態でした。
もちろん、企業からの補助などもありません。
まぁ・・・勉強をする必要も無く、前例主義的に仕事を進めるだけで、コトが運ぶ時代が長かったというのも事実ではありますが・・・。
そういった経験があると、社会人になっても、いつでも大学や大学院へリターンできる社会システムは、羨ましいと感じていました。今でも感じています。

そして、いつものコトながら日本の社会は「男性中心」であるということが、この調査でも明らかになりました。
それも、殆ど進歩が見られない。
会社員時代感じていた「ガラスの天井」というのは、今でも変わっていないのです。
私自身は、出世欲などがあるわけではなかったのですが、それでも評価という点では「ジェンダーの壁」というモノを常に感じていました。
女性に対する社会的役割=出産・子育ては、企業や社会にとってとても重要なはずなのに、女性の多くは「諦めるのか否か」という選択ばかりを、迫られてきました。
女性が、男性と同じ土俵で仕事をし、男性よりも評価を受けるということが、「男の沽券に関わる」のでしょうか?
それは、「男・女」という問題ではなく「個人」の問題であるべきことでは?
どうも、その点では日本の社会は「個人を大切にしていない社会」という気がします。

「個人の豊かさが集まって、国の豊かさへとなっていく」その結果が、この調査報告から読み取れるのでは?

子供から始まる「経済教育」

2005-09-06 19:18:34 | アラカルト
毎日新聞WEBサイトにIT教育:シミュレーションゲームで経済を教えるという記事が、掲載されている。
アメリカなどでは小学生の頃から「仮想店舗経営」や「株式投資」といった、実践的な「経済教育」が行われている。
日本では、「経済=金儲け」というネガティブなイメージがあるためなのか?積極的ではなかった。
日本の学校教育の中で「経済」という分野は、大学で学ぶ範疇のものだった。
それも予備知識も無いまま、いきなり「マクロ経済」だのということを学ぶのだ。

子供たちが「経済」を学ぶことは、決して「金儲けを学ぶ」ということではない、と考えている。
というのも、最近気になることがあるからだ。
それは、銀行などが積極的に「個人向け小口ローン」のCMを展開している、ということ。
「中小企業への貸し渋り」がある中、企業に勤める人たちに対しては、積極的に融資をしたいと考えているということだ。
その反面、多重債務者が問題になり始めている。
このようなことは、健全な経済のあり方とはとても言いがたい。

「経済」というのは、社会の仕組みの一つ。
もちろん、社会は経済だけで動いているのではない。
「経済」を動かしているのは、あくまでも「人」である。
しかし、その仕組みを知らない人(=政治家や官僚)が「経済の一端を動かしている」とすれば・・・。
それが「官製談合」を造り上げた「道路公団」のような、公益事業の姿だとしたら・・・。

子供の頃から「経済を学ぶ」ということは、それなりのメリットがあるのではないだろうか?