日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

アキバが地域経済を救う!?

2008-01-06 20:00:50 | ビジネス
ややユニークな記事を掲載する毎日新聞だが、今日とても面白い記事があった。
それが、コスプレ効果:お荷物「ハコモノ」を救う? イベントで経済効果もと言う記事だ。

何かと問題になっている、地方自治体の「ハコモノ」だが、このような活用もあるのか?!と、思った次第だ。
と言っても単、なる巨大な建物では意味が無いようだ。
東京ディズニーランド、オープン以降に作られた「造りは立派。中身が無い」という、「テーマパークもどき」と言う点が重要のようだ。

そこで、コスプレ大会が行われると言うのだ。
確かに、「絵に描いたような・おとぎの国」はなかなか見つからない。
それがテーマパークと言う場所なら、心配は無いだろう。
それだけではなく、コスプレを思う存分楽しんでも、周囲から奇異な目で見られることも無い。
思いっきりコスプレを楽しめる場所としては、最適だろう。
当然だが、コスプレ大会があると言うことになると、参加者だけではなくコスプレ写真を撮る「ヲタ」さんたちも集まる。
単なるコスプレ大会ではなく、そこが「話題」となり情報が発信されるのだ。

数年前から、アキバ系の力が注目されている。
以前のような「暗い・(何を考えているのか)分からない」というイメージから、トレンド発信地へと変わりつつある。
一昨年暮れから話題になった「おでん缶」などのような商品はもちろん、コスプレそのものも、日本の文化として世界へと発信されているのだ。
世界のコスプレファンにとって、アキバは「聖地」となっていると聞く。
とすれば「造りは立派。中身が無い」という、安直第3セクター「テーマパーク」も、彼らにとっては興味深いイベント会場になる可能性が高い。
その視点で見れば、地域活性化の一助となるかもしれないし、それをキッカケとして観光資源という地域経済を発展させることになるかもしれない。

この記事をキッカケに、全国各地にある第3セクター「テーマパーク」がコスプレ大会誘致に乗り出すか?





人には「誇り」と「ユーモア」が必要だ

2008-01-05 22:34:08 | 徒然
年明けから始まったテレビCMの中で、惹かれるCMの一つにキリンのブランドCMがある。
おそらく今年の夏一番聞くであろう、「誇り」と言うことば。
オリンピックなどのスポーツの国際舞台や、サッカーW杯予選と言う場面があるからだ。
だが最近の日本を見ていると、このようなスポーツの場面では頻繁に聞かれることばであっても、日常の中で「誇り」と言うモノを持ちつづけながらことばにする事が無い。
「別にことばにする必要は無いんじゃない?」と言われれば、それまでなのだが、ではこころの中に「誇り」というモノを持って日々を過ごしているだろうか?
一歩間違うと「誇り」は、「高慢」と言う勘違いになってしまいがちなのだが、「誇り」が無くては「卑屈」にもなってしまう。
人には「謙虚と誇りのバランス」を保つことが、大切なのかもしれない。
そんなことを考えさせてくれる、テレビCMだ。

もう一つ最近感じるコトが、「ユーモア」の欠如だ。
お正月のテレビ番組には、「お笑い番組」が目白押しだったが、このような番組を見てどれだけ「笑えた」だろう。
残念ながら私は、番組をチョコッと見ただけで、テレビのスイッチを切ってしまった。
「お笑い番組」を謳いながら、笑えないからだ。
落語や漫談のようなモノだけが「笑い」だとは思わないが、どうも安直な気がするのと笑わせる「テクニック」を感じるのだ。
話のおもしろさや表情などが無いまま、盛り上げるコトだけに終始しているように思えてならない。
そして、どうして「笑い」を謳いながら笑えないのか?と考えていたら、私たちの普段の生活に「ユーモア」がなくなってきているからでは?と思いついた。

高校生の頃、「英語の「humor」は「human」に似ている。「ユーモアがあって人となる」と覚えなさい」と、言われたことがあった。
「ユーモアが分かる」と言うコトは「人として、大切なコト」であり、「こころのエッセンス」なのだというコトだったと覚えている。

今日も、こころが痛くなるような事件があった。
年明け早々、物騒な事件も起きている。
こころのエッセンスの枯渇が、社会をささくれ立ったモノにしているのではないのでは?
「誇りとユーモア」・・・今の日本に欠けているモノかもしれない。


からだをリセット-仕事始めに向けて-

2008-01-04 21:13:11 | ライフスタイル
今年の「大発会」は、波乱含みのスタートとなった。
「子年は、景気が良くなる」と言われているようだが、果たしてどんな1年になるのだろうか?

「大発会」だけではなく、お役所では「仕事始め式」があったが、今年は7日から仕事始めと言う企業が多いようだ。
12月29日~1月6日までと言うやや長めのお正月休みで、心もからだもリラックスと言う方も多いだろうし、リラックスどころかゴロゴロ生活で「正月メタボ」と言う方もいらっしゃるかもしれない。
だからだろう、毎日新聞のWEBサイトにはそんな方のための記事が、掲載されている。

一つは、佐伯チズさんの美のエッセンス:正月休みのむくみを取る
もう一つが、休み明け、快適始動のコツだ。

佐伯チズさんは、世代を問わず数多くのファンがいる美容家。
書店では、著書と一緒にオリジナル・コットンパフが販売される、と言う男性陣からすると「?」と言う気がするほどの人気のある美容家でもある。
その佐伯チズさんが提案している、リフレッシュ・リンパマッサージを読んでみると決して女性だけではなく、男性諸氏にも効果がありそうな気がする。
なんと言っても「正月メタボ」を、仕事始めまでに速攻で何とかしないといけない場合には、それなりの効果が期待できそうだ。

そして、「快適始動のコツ」にあった「仕事始めの1日前には休日疲れを取る」と言うのは、スケジュール的に難しい方がいらっしゃるかもしれない。
次回のGWには、その教訓を生かしてスケジュールを今からたてて下されば・・・。
そして記事中にあったように、「仕事始め初日は、始動日として割り切る」ことも大切かもしれない。
何よりも、一緒に仕事をする仲間の顔を見て「良い仕事をしよう!」と、プランを立てる時間だと思えば、それもまた大切なコトだと思うからだ。



今年は70年代アメリカン・ロックに注目?

2008-01-03 20:15:43 | CMウォッチ
お正月を迎え、テレビCM等も少しづつ新しい内容のモノになってきた。
その中で、懐かしい音楽を聴くことができる。
その一つが、JOMOの「ファイティング編」で使われている「名前の無い馬」だ。
この楽曲を聞いて「懐かしい」と感じる世代は、50歳前後の人たちだろう。
オリジナルは、イギリスで結成された3人組のアメリカ人バンドだった「アメリカ」は、その透明感のある楽曲と歌声で、「ウェストコースト・サウンド」と呼ばれるようになり、若い女性を中心に人気になっていった。
ほぼリアルタイムで聞いていた私も、大好きな楽曲の一つである。

もう一つが、ユニクロのCMで使われている「サタデー・イン・ザ・パーク」だ。
こちらは、頻繁にテレビCMに使用されたり、ゆったりとした休日のFM番組などで聴かれることがあるので、ご存知の方も多いだろう。

この2つの楽曲は、日本で思われているほどほのぼのとした感じの楽曲ではない。
「名前の無い馬」といっても、動物の馬の事ではないといわれているからである。
70年代当時、アメリカ社会は出口の見えないベトナム戦争と、その反戦運動が繰り広げられていた。
それだけではなく、若者たちの間にはドラッグが蔓延し始め、社会問題にもなりつつあった。
そのドラッグの売人の事を指している隠語ではないか?とも言われていていたのである。

「サタデー・イン・ザ・パーク」は、その息が詰まりそうな社会の中で週末だけは、公園に行って、ピクニックをしようという内容だ。
何よりもシカゴという(ブラスロック)バンドは、社会的メッセージが強いバンドでもあった。
「長い夜」などのヒットと共に、「1968年8月29日シカゴ、民主党大会」と言う楽曲がある。
シカゴというバンドそのものが、混沌としたアメリカ60年代後半に結成され、登場したバンドだということも楽曲に反映されているのだ。

そんな薀蓄はともかく、このような楽曲がCMソングとして起用される背景にあるのは、単なる懐かしさだけではなく、普遍的なオリジナリティーがあるように感じている。
ここ数年の洋楽・特にロックと言う分野については、行き詰り感を持っている。
リリースされる楽曲が、似たりよったりというか新鮮さが感じられないのだ。
それはJ-POPと言われる分野でも同じで、ヒット曲の多くはタイアップソングが殆ど。
ヒット曲=名曲だとはいえないのだが、30年後「あ~懐かしい」といって、口ずさめる楽曲がどれだけあるのだろうか?
CMに起用されると言うのは、ある意味時間を経ても変わらない何かを持っている楽曲だともいえるのではないだろうか?

そういえば・・・以前から気になっていたコトがある。
暫く前にヒットしたジャネット・ジャクソンの「Somone to Call My Lover」では、アメリカのヒット曲「ベンチュラ・ハイウェー」をサンプリングしていたように思うのだが、オリジナルの良さが伝わってこないように感じたのは私だけだろうか?


空から見た日本百景-お年玉代わりに-

2008-01-02 20:45:43 | 徒然
暮れに毎日新聞のWEBサイトに移ろい行く季節、都市の変遷…空から見た日本100景があった。
日本の様々な季節の風景が見られる。
もちろん、美しい風景ばかりではない。
だが、今の日本の姿を見れるように思う。

今年は、もう少し空を見上げ自然の景色を楽しめるような日々を過ごせたら・・・と言うわけで、お年玉の代わりです。

幸多き年となりますように

2008-01-01 13:47:59 | アラカルト
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

昨年は「露」になった年でもあった。
「露」となったのは、官僚たちの企業癒着から起きる様々な問題であったり、企業エゴによる「偽装」などだ。
経済という視点でも「サブプライムローン」や原油や穀物の高騰などの理由は、実態経済とは大きくかけ離れた、投資目的によるモノだ。
その割を食っているのが、実体経済の中で生活をしている人たちということになる。

マーケティングの仕事を始めた頃、ご指導を頂いていた大学の先生から紹介をされ、拙い文を企業向け小冊子に書いたことがある。
その文に「カラフルな社会になれば良いな~」と言うことを書いている。
そしてその思いは、今も変わらない。
「カラフル」と言うのは色の事を指しているのではなく、「人の個性や考え方、生き方などが自由になる」と言うコトだ。
「価値観の多様化を認め合える社会」と言っても良いかもしれない。
実態経済の中で生きている人たちが、「虚」に惑わされる事無く、多様な価値観の元で人としてノビノビと生活できるようなコトだ。

今は「虚」の経済がもてはやされ、あたかも経済の中心となっているように思える。
でも、今年からは「実」のあるシッカリと地に足をつけた生活者が中心となるような年になって欲しいと思っている。
雨の日ばかりではない。晴れの日もあるし、雨がやんだ後にかかる虹には希望を感じるコトもある。
豊かな実りのためには、地にシッカリと水を貯め、葉を大きく広げる力が必要だ。
それが今年となれば・・・と思っている。

どうか今年もお付き合いの程、よろしくお願いします。