いつもiらしく

いつも自分らしく生きたい!
素敵に年を重ねていつも愛らしくいたい!
そしてわたしはいつもiMacと一緒・・・

アブチロン『ウキツリボク』に魅せられて・・・

2009年11月19日 | 我が家の花(2009)
アブチロンの仲間、『ウキツリボク(浮釣木)』が咲きましたぁ~


ウキツリボク(別名チロリアンランプ)の花・・・

P1170191


夏頃に友人から頂いたアブチロン。黒いポットに5cm程の小さな苗(たぶん挿し木?)でした。
(あら、残念! そのときの画像がないわぁ…)


「まぁ、順調に根付いてくれたとしても、花の咲くのは来年以降かなぁ…」


小さな鉢に植え替えて育てていたところ、
30cmほどに成長した株になんとなんと、蕾が付きましたぁ・・・


「うっそー、こんなに小さいのに花を咲かせるってかっ!」


それからがわくわくドキドキ、お楽しみの始まりです。
では、一緒にわくわく感を味わっていただきましょう・・・


その前に、アブチロンというこのお花について、ちょっとご説明を・・・
(例によって、ネット検索ですが…)


アブチロンといっても、どうやらお花の種類がふたつあるようですね。


幅広で傘状の花を咲かせる『フヨウ(アオイ科)の花に似たタイプ』のものと、
ぶら下がって花を咲かせる『釣りの浮きに似ているタイプ』の二種類。
(通常アブチロンと呼ばれているものは、このフヨウの花に似たタイプの方を指すようです…)


我が家の花は、釣りの浮きに似た花を咲かせるタイプで、
その名も『ウキツリボク(浮釣木)』と呼ばれるもの。
(本名というか学名は、アブチロン・メガポタミクムというややこしい名前だそうです…)


?和名(ウキツリボク)の由来は、花が空中に浮かんで吊り下がっていて釣りの浮きに似ているところからきているようですね。まぁ、漢字を見ればわかることだけれど・・・


そして、この花にはもうひとつ、流通名として素敵な別名があるようです。
ランプをぶら下げたような形の花を咲かせるところから、
『チロリアンランプ』とも呼ばれるようです。


このチロリアンランプという名の方が、この可愛らしい花にはぴったりのような気もするけど、
ここでは一応和風チックにウキツリボクと呼びましょう。


説明が長くなってしまいました。


それでは、ウキツリボクの花が咲く様子を、ご一緒に楽しんでいただきましょう。
(ちょうどこの時期は雨や曇りの日が続き、きれいな赤や黄色がお伝えできないかも…)


まだこんなに小さな株なのに・・・

P1160415


成長したとはいえ、まだ支えの棒を添えなければいけないような、頼りなげな幼い株です。
こんな株に蕾が付いたなんて、本当にびっくりするやら嬉しいやら・・・
そのうちにポロリと蕾が落ちてしまうでのはないかと、ハラハラしました。


やがて蕾がひとつ、色付いてきましたぁ・・・(10月28日)

P1160413


そのうちにふたつ目の蕾もわずかに色付き始め、そして上の方には小さな蕾が見えています。


上の方には、小さな蕾がまた増えたぁ・・・(11月4日)

P1160738


緑色の小さな蕾も可愛らしいですね。


「ひとつ、ふたつ、… うわぁー、全部でよっつも!」


最初の蕾がかなり膨らんできて、美しい赤色になってきました。


蕾が、きれいな赤色になってきて・・・(11月4日)

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そして、ぷっくらと膨らんできました・・・(11月6日)

P1160892


それからの数日は、旅行の準備やら旅行やら、なんやかやとバタバタしているうちに、


「あら、まぁー…」


気が付けば花が咲いていましたぁ~


「赤い蕾がほころぶところ、見たかったなぁ…」


スカートのような、黄色い花が咲いてます・・・(11月13日)

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赤い色は萼。その下にスカートのような格好で出てきた黄色いのが花。そして黄色い花の中からちょこんと頭を出しているのが、褐色のこれ雄しべの集合体?


「赤・黄色・褐色、このコントラストが素敵よね!」


そして二日後、黄色いスカートの裾が少し開いて、雄しべの集合体が伸びてきました。


フレアスカートの中からは、つくしのような雄しべが・・・(11月15日)

P1170155


家の中なので、風に揺れることはないけれど・・・
風に揺られて咲いていれば、風鈴のようにも見えますね。


「チリンチリンと、優しい音色が聞こえてきそうだわぁ…」


朝日が当たった日のウキツリボクは、色が本当にきれいです。


朝日を受けて咲き誇っている、ウキツリボク・・・(11月16日)

P1170238


「やはりお日様の光を浴びると、お花も嬉しそう…」


でも、そろそろ雄しべが茶色に変色してきましたねぇ~
そして、とうとう黄色い花も褐色の花へと変身です。


褐色の花になっちゃった、ウキツリボク・・・(11月18日)

P1170265


少々シックな色合いになってしまった花。ちょっと淋しい感じもしたけれど・・・


今朝起きてみたら、なんとふたつ目の蕾がほころびかけていて、黄色い花が顔を覗かせていました。
昨日はまだ赤い蕾は閉じていたのに・・・
(昨日の写真(↑)を見てみて! 左がふたつ目の蕾です。 ほらね、閉じてるでしょう…)


最初の蕾で見ることができなかったこの様子、


「しかと見ましたぞぉ!」


蕾がほころんで、黄色いお花が飛び出したぁ♪・・・(今日、11月19日)

P1170293


写真(↑)右に映っているのは、最初の花です。花の色の変化がよくわかりますねぇ~


「明日になれば、黄色い花も開くかなぁ…」


ウキツリボクのてっぺんを覗き込んでみると、小さな蕾と生まれたての赤ちゃん蕾がまたひとつ、ふたつ・・・
まだ幼いこのウキツリボクの株に、ぜんぶでむっつの花が咲いてくれるみたい・・・


わくわくのお楽しみが、まだしばらくは続きそうです。
アブチロンに魅せられて、小さな花に大きな感動をもらっている、わたし・・・

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アイリスの丘周辺の秋、色々・・・

2009年10月19日 | 我が家の花(2009)
今日も秋晴れの良い天気
里の木々も少しずつ色付き始め、安曇野もいよいよ紅葉の季節になってまいりました。


『ジャーマンアイリスの花咲く丘』にも菊や秋の花たちが次々と咲いて、秋の景色に変わってきています。シオンや秋明菊に続いてサワフジバカマも咲き始め、今年の丘はとっても賑やか。


今年の丘は、秋の花がいっぱい・・・(今日、10月19日撮影)

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前の家から連れてきたジャーマンアイリスの移植が終わった昨年のこの丘には、小菊だけがぽつんと咲いていました。


殺風景だった、昨年の秋の丘・・・(昨年、10月20日撮影)

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この丘も、ジャーマンアイリスの時期だけ花盛りというのは、ちょっと淋しい・・・
そこで、他の季節に咲く花も少しずつ植えてきました。


そして今、丘には秋の花々が咲いています。


周りの木々の紅葉も始まり、小菊の花も咲いてきました。


大きな株になった小菊・・・

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昨年この小菊を植えるにあたっては、少々心の葛藤がありました。


ま~るく咲く『観賞用』の小菊は、この丘に相応しくないんじゃないかなぁ・・・
菊は秋の花だけど、私が描いている丘のイメージとは違ったものになってしまう・・・
だけど、この菊は娘のお舅さんが育てた自慢の花だし・・・
「丘に植えればきれいだよ」って、お舅さんが言ってたし・・・
本当は、あまり植えたくないんだけど、でも植えるしかないかなぁ・・・


そんなこんなで、悩んだ末に植えた小菊です。
野の花の雰囲気はないけれど、まぁ、みんながきれいだと喜んでくれているのだから・・・
丘に咲く小菊もよしとしましょうか。


こちらには、白とピンクの秋明菊が咲きました。花はそろそろおしまいですね。


二色並んで咲いている秋明菊・・・

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やっぱりこの丘に咲く花は、こんな感じが好きだわぁ・・・


そしてこちらでは、赤紫色の八重咲き秋明菊が咲いています。


黄色い花をたくさん咲かせていたオミナエシが茶色く色褪せてしまった後に、この赤紫色の秋明菊が丘を彩っています。


赤紫色の秋明菊が彩りを添えて・・・

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丘の上の方では、昨年頂いたサワフジバカマの小さな株も大きくなって、花も咲いてきました。
頂くときには、「これはフジバカマだよ…」と言われたのだけれど・・・
どうやらこれは、園芸種のサワフジバカマのようですね。


サワフジバカマでも全然かまわないんだけど、花の咲く時期が問題なのです。
渡り蝶のアサギマダラが、南に旅立ってしまってから咲くというのは、ちょっと困る!
やはり早い時期に咲くフジバカマの種を頂いてきて、蒔いてみるとしましょう。


大きく育って丘に咲いた、サワフジバカマ・・・

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おやおや、サワフジバカマにはテントウムシがたくさんいます。
…っていうことは、アブラ虫がいるってこと?


星が7つ以下のテントウムシは益虫で、カイガラ虫やアブラ虫を食べてくれるのだそうですね。
生きた農薬なんだって・・・
それより星が多い(8つ以上)テントウムシは害虫だそうです。


「よかった! 星ふたつと星ななつ…」


ナミテントウとナナホシテントウのようですね。


♪てんとう虫も、しゃしゃり出て♪

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テントウムシの益虫と害虫の見分け方。本当のところは星の数では決められないんだって。
全体がテカテカ(ツルツル)してるのが益虫で、短毛で覆われているのが害虫だとか・・・


いずれにしても、益虫とか害虫とか言う区別は人間の都合で決めているわけで・・・
テントウムシの食べ物によって決められちゃうってことですね。
アブラ虫を食べる子は良い子で、ジャガイモの葉を食べる子は悪い子・・・


丘の裏側に植えてある柏葉アジサイの葉も、赤く色付いてきました。


一足早く紅葉してきた、柏葉アジサイ・・・

P1160266


そして、丘に咲いた西洋アサガオ『ウエディングベル』の花も、もうおしまい。
種の準備に入っているのでしょうね。


ウエディングベルの花、最後の一輪・・・

P1150946


この場所に植えたウエディングベルは、種の採取が目的なんだけど・・・
でも、先日は二粒。そして今日は九粒しか採取できなかったぁ。大丈夫なのかなぁ~
強い霜が降りるまでが勝負! 早く完熟してほしいんだけど、今の状態ではちょっと心配。
ヘブンリーブルーの種は、もうたくさん採取できたというのに・・・


丘の周りも少し歩いて、秋を感じてみましょう。


丘の近くの土手には、アキノキリンソウが1本だけ黄色い花を咲かせていました。


黄色い花がきれいな、アキノキリンソウ・・・

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枯れた土手草の中には、小さなピンクの花も咲いています。


可愛らしいピンクのこの花、ゲンノショウコ?・・・

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そして、今年も出会いましたぁ~ 冬の花ワラビ!


「いつ見ても、やっぱり奇妙な植物だわぁ…」


これが、『冬の花わらび』・・・

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近づいてみると・・・

P1160044


こちらは、色付いてます・・・

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冬の花わらび』については、昨年ブログにアップしたときに色々と調べてみました。
興味のある方は、そちらを見てくださいね。


奇妙な植物のすぐ近くには、またまた奇妙な物体が・・・
真っ白な綿毛の固まりです。何かの虫の巣でしょうか。


これは、なに?・・・

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後ろ姿はこ~んな感じ・・・

P1160052


丘の近くには、イチョウの木が数本植えられています。
ふと見上げると、ま~るい銀杏がいっぱい。


※ちょっと待って・・・
 『イチョウ』と入力して変換すると、『銀杏』と漢字に変換される。
 『ギンナン』と入力して変換しても、『銀杏』と漢字に変換される。


これは困ったことです。ややこしすぎます。
そこで、『イチョウ』と『ギンナン』はやっぱりカタカナにしましょう・・・


たくさんのギンナンを付けた、イチョウの木・・・

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イチョウの木は実家の近くにもあったけれど、大きな木なのでギンナンを間近に見ることもなく、ただ拾うだけでした。


ここのイチョウの木はそれほど大きくないので、目の前にたくさんのギンナンが実っています。
大きなギンナンの実が、とっても美味しそうに見えます。


「ギンナンって、サクランボみたい…」


可愛らしいギンナン・・・

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このサクランボみたいな可愛らしいギンナンが、あのような独特の臭いを出すとはとても考えられませんねぇ~
でも、炒って食べれば・・・これが香ばしくて美味しい!


このイチョウの木も、間もなく真っ黄色に染まって秋の深まりを伝えてくれます。


丘の近くにある旦那さまの畑では、籾殻(もみがら)を燃やしていました。
近頃は、このような光景もあまり目にすることがなくなりましたね。


ちょっと懐かしい光景、薫炭(くんたん)作り・・・

P1160065


上に向かってたなびく煙と、横に並ぶ真っ白な雲がなんだかいい感じ♪


うちの旦那さまは、二年前にもうこの籾殻焼き用の煙突を購入。
まだ本格的には農業のお手伝いもしてないというのに・・・
そして、師匠でもある娘のお舅さんも今では薫炭作りなどしてないというのに・・・
それでも、どうしても薫炭作りをしたかったのでしょうね。


このような面倒なことをしてまでも、なぜ薫炭を作るのかというと・・・
(旦那さまのお話ですが…)


 できあがった薫炭は、ただ燃やしてできた灰とは違い炭なので細かな空洞ができている。
 その空洞に微生物がすみついたり、水分を吸い土の水持ちがよくなるから、
 畑に入れると土の改良ができる。
 また、鉢花の土に混ぜて使うと土の水持ちもよく水はけもよい。


そんな理由で、薫炭作りをしているのだそうです。ほぼ一日かかって燃やしていました。


籾殻を燃やしている畑では、遠くの方に野沢菜が青々と育っています。
紅葉が終わり、強い霜が二度ほど降りると野沢菜漬けの季節がやってきて、安曇野では冬の準備が始まります。


短いけれど美しい安曇野の秋です。
秋の野原には、蝶もたくさん飛んでいました。
秋ならではの蝶の珍しい行動も撮影できたので、それはまた後日ということに・・・

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岩にも大文字草が咲いた♪

2009年10月17日 | 我が家の花(2009)
友人やら小さな珍客やら…と、訪問客の対応に追われているうちに、気付けば鉢植えの『ダイモンジソウ(大文字草)』が花の盛りを終えようとしています。


さぁー、大変。急いでアップしなくては・・・
…ということで、今日は大文字草のご紹介です。


引っ越しをしてきて、昨年はこの地で初めての冬を迎えた大文字草。畑の隅に鉢ごと埋めて籾殻をかぶせての冬越しでした。無事に冬越しもでき、春には元気に芽を出してくれて一安心。ホッ


今年も可愛いを咲かせてくれました。


可愛らしい花の大文字草・・・

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知人から三種類の鉢植えを頂いて、今年で六年ほどになるでしょうか。
頂き物なので、品種名などはわかりません。
(調べてみても、同じような花がいっぱいでよく分からなかったぁ…)


ひとつはピンク系の大文字草・・・

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もうひとつは白花の大文字草・・・

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そして花びらが細い、白花の大文字草・・・

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今春には株分けもして、小さな鉢がたくさん並んでいます。


あれれれ・・・たしか昨年の予定では、管理が大変になっちゃうから大きな鉢に寄せ植えするはずだったのに、結局鉢が増えてしまいましたぁ~


株分けした、小さな鉢の大文字草・・・

P1150254


またまた、あれれれ・・・
この株分けした小鉢の葉の色が、妙に赤っぽい!
…っていうことは、三種類頂いていたと思っていたけど、実は四種類の花があったとか。
それとも株分けしたせい? はたまた置き場所の違い? さぁー、真相はどうでしょう・・・
来年になって、成長した姿を見てみましょう。


『大文字草』の名前は、5枚の花弁のうち上の3枚が短くて下の2枚が長く、花弁が『大』の字を描いているように見えるところから付けられたということです。


『大』の字のように咲く花、6枚花弁で『大』の字が書けない花、色が可愛らしい花等々・・・
形も色も様々な、大文字草の花をご覧いただきましょう。


きれいな『大』の字で咲いてる花・・・

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花弁が6枚もある花・・・

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愛くるしく咲く花・・・

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大文字草の花というのは、夏に咲く『ユキノシタ』によく似ていますね。


ユキノシタが、苔と一緒に岩に張り付いている姿を『以前のブログ』でも見ていただいたのですが、その雰囲気を大文字草でも再現してみましょう…ということになりまして・・・


やってみましたぁ~ 石付き大文字草・・・


では、その方法を簡単にご紹介しましょう。


まず準備として・・・
 昔、蚕の繭から生糸を取り出すときに使ったという、『古い陶器の釜(義姉宅からの頂き物)』の
 中に砂を敷き詰めます。
 その中に、娘のお舅さんから頂いた大きな石『軟らかい石灰岩』を衝立のように立てかけます。
 手前には適当な大きさの石を数個埋め込んで、見栄え良くします。
以上で、下準備完了。


次は、植え付けです・・・
 1. 立てかけた石灰岩に穴を開けて、凹みを作ります。
 2. 大文字草の根に水苔を巻いて、凹みに押し込んで固定します。
 3. 購入してきた二株のイワヒバも同様に、凹みに押し込みます。
 4. 大文字草とイワヒバを植え付けた後、水やりをしながら半日陰で管理します。


やがて、石灰岩の周りには自然と苔が生えてきて、いい感じになってきます。
植え付けた大文字草の小さな株からは蕾が上がってきて、花が咲いてきました。


岩の大文字草、蕾が付いて花も咲いたぁ・・・(9月24日)

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岩できれいに咲いている大文字草・・・(昨日、10月16日)

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こうして、今年は石付き大文字草などというオシャレな姿の大文字草も楽しむことができました。


小さな鉢に咲いても、大きな鉢で咲いても、岩に咲いても、
どのような姿で咲いても、大文字草は可愛らしい花です・・・

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お次は、秋に咲くピンクの花ふたつ♪

2009年10月10日 | 我が家の花(2009)
今花盛りのコルチカムと、長い間咲き続けてそろそろ「お疲れさん」のシュウカイドウ。
紫色の花は淋しげだけど、ピンクはやっぱり華やかでいいね♪


秋のピンクの花といったら、『コルチカム』・・・


今コルチカムが花盛りです。…とはいっても、先日の台風の強い雨に打たれて、きれいに咲いていた花が倒れてしまいました。台風の前に撮った画像でご紹介しましょう。


ピンクが可愛い、コルチカム・・・

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このコルチカムは、別名で『犬サフラン(いぬさふらん)』とか『秋水仙(あきずいせん)』とか呼ばれるようですね。


コルチカムは、土も水もなくても咲く不思議なお花。
大きな球根を、お皿などにのせて玄関や食卓に飾っておくとそのままピンクの花が咲いてきます。


我が家には、花びらの形や色がちょっと違う、二種類のコルチカムが咲いています。


ひとつは、『優しく咲く淡いピンク色のコルチカム』・・・


この優しげに咲く淡いピンク色のコルチカムは、二十五年以上も前から我が家で咲いています。
今では、このような古風なコルチカムはあまり見かけなくなりましたね。


花びらが細く、淡いピンク色のコルチカム・・・

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この淡いピンクと細い花びらが優しげで、大好きな花です。


昨年は、こちらの土手に植えて咲かせました。
そして、今年もその可愛らしいピンクの花を咲かせています。


土手で咲く、優しい感じのコルチカム・・・

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昨年同様、小さいながらも美しい花を咲かせてくれたのですが、ちょっと心配なこと発生!
土手に植えられているため、土手の土が大雨で流されて球根がむき出しになっているものがでてきてしまいました



そこで、今咲いている花が終わったら、全部掘り起こして植え替えようかと考えています。
土手の中段に平らな部分を作って、そこに植えてみようかと・・・
さてさて、その後無事に冬を越して来年も咲いてくれるといいんだけど


もうひとつは、『大きな花でゴージャスに咲くコルチカム』・・・


花が大きくて色も濃く、ちょっとゴージャスなコルチカムです。


大きな花で、色濃く咲くコルチカム・・・

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こちらのコルチカムは目立つ色なので、畑に境界線として植えてみました。


でも後で考えてみたら・・・
今の時期になって土の中からピンクの蕾が顔を出すまでは、ここにはな~んにもない!
これでは境界線の役目は果たせないですねぇ~ ちょっと失敗だったかしら・・・


ボーダーの役割のはずだけど・・・

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上の画像(↑)、左上は石垣の際に一列に植えてあるラムズイヤー。そして通路があって、一列にコルチカムが咲いてます。(距離はそんなに長くはないですよ…)
所々花の少ない箇所は、今年球根を掘り上げて他の場所に移しちゃったから・・・
今はちょっと歯抜けにみえるけど、でも来年にはびっしり埋まるでしょう。
右隅に見える黒い影は、不審者じゃあない。カメラを構えているわたしかなぁ・・・


なんとなくもの悲しい秋に、このようなピンクの花が咲いているのは嬉しいですね♪


そして、もう一種類のピンクの花は『シュウカイドウ(秋海棠)』・・・


この花は以前からほしかった花のひとつです。今年初めて庭で咲きました
8月の中旬から蕾が膨らみはじめて、今もまだたくさんの花が咲いています。


庭デビューを果たした、シュウカイドウ・・・

P1140599


シュウカイドウという花は、どこか懐かしさを感じさせる花ですね。
そういえば、昔の家には玄関脇の木の下辺りにたくさん咲いていたような・・・


昨年裏のおばさんちの庭で、たくさんのシュウカイドウを見かけました。


「いつか、少しだけでも株を分けて頂けるように頼んでみようかなぁ…」と、
心密かに思っていたのですが・・・


春になって、裏のおばちゃんから原種のチューリップや九輪草などを頂くことになり、お花を通して急接近することになっちゃいました。うふふふ・・・嬉しい


そしてある日、シュウカイドウの苗をどっさりと箱に詰めて、おばさん登場!


「種がこぼれてこんなに苗が出ちゃったのよぉ。
 たくさんあっても抜いて捨てるだけだから、貰ってくれない?」…と、おばちゃん。


いつものありがたいお言葉です・・・
「は~い、喜んでいただきま~す!」と、わたし。


こんなに早くシュウカイドウが我が家にやってきてくれるとは・・・
この花はどんな環境が好きなのかわからないので、数ヶ所に植えてみることにしました。


ピンセットで摘むような小さな苗も丁寧に植えました。
水をかけるとどこかに行っちゃうような苗も、植えさせていただきました。


日陰がよいとか半日陰がいいとかいわれているようですが、我が家では日当たりの良い場所が一番よく育ち、蕾もたくさん付き、花も次々と咲いています。
半日陰のシュウカイドウはちょっと小さい。単に栄養不足なのかなぁ・・・


それでは、デビューしたばかりの我が家のシュウカイドウをご覧いただきましょう


背も伸びて葉も茂り、ピンクの蕾が見えてきました・・・(8月17日)

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ひとつの花房が開くと、中に数個の蕾が見えますね・・・

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蕾が伸びてきます・・・

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ぷっくりとした蕾が可愛らしい・・・

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蕾が開いて、花が咲きましたぁ・・・(9月6日)

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花がたくさん咲いてきました・・・(9月14日)

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8月中旬から9月、10月になってもまだまだ咲き続けているシュウカイドウです。


シュウカイドウの花を眺めていると・・・不思議発見


花の咲いている様子がちょっと変です! ひとつの株なのに、二種類の咲き方をしている。
そこで、早速ネットのお世話に・・・


シュウカイドウは雌雄異花なのだそうです。
ひとつの花房の中では、先に雄花が咲いて、雄花が咲き終わってから雌花が咲くのだそうです。


花が咲いている『雄花』と、まだ蕾の『雌花』・・・(9月14日)

Photo_3


では、花の咲いている『雌花』を探して見ましょう・・・


あります、あります! 下向きに垂れ下がって、たくさんの雌花が咲いています。


10月に入ると、雌花も咲き出すのですね。
(ここからは台風後の写真なので、花も痛んでいますが・・・)


垂れ下がって咲いてる雌花たち・・・(10月9日)

P1150808


今の時期になると、黄色い玉を付けて可愛らしく咲く『雄花』と、三角形のスカートをはいて下に垂れ下がってうつむき加減に咲く『雌花』が見られます。


雄花と雌花が咲いてます・・・

P1150806


上(↑)の画像、雄花の中心に飛び出している黄色い玉のようなものは、雄しべの集まり?
可愛らしいですねぇ~
一方、雌花には雄しべはなく、中央にある黄色いものは花柱なのだそうです。
この黄色い花柱の先端、よく見るとちょっと妙な形をしています。炸裂しているようですね。


妙な形をした、黄色い雌花の花柱・・・

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雄花と雌花、ふたつの花・・・
黄色い玉のように集合した雄しべと、先端が炸裂している黄色い花柱・・・


花の仕組みって、本当に不思議!


今年初めて庭で咲いたシュウカイドウ。雄花と雌花、ふたつの花を楽しむことができました・・・


裏のおばちゃんちでは、このシュウカイドウの仲間たちが溢れんばかりに咲き乱れています。
お花のお裾分け、ありがとう・・・

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紫色の秋の花ふたつ♪

2009年10月07日 | 我が家の花(2009)
秋に咲く紫色の花って、なんだか淋しそう・・・
でも、花の少ないこの時期に咲いてくれるのは嬉しいね♪


ダンギクとシオン、紫色の花が二種類咲いています。
ダンギクはそろそろ花の終盤を迎え、シオンは只今花盛り!


まずは青紫色の花、『ダンギク(段菊)』・・・


昨年知人から小さな苗で頂いたこの花、今年も無事に咲いてくれました。


今年もきれいに咲きましたぁ・・・

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ダンギクという名前は、花が段状に咲いて葉が菊に似ているところから名付けられたようですね。
名前には菊とついているけれど、菊の仲間ではないというこの花。たしかに花の雰囲気は菊とは全く違っています。


花が段状に咲きます・・・

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花の輪を作りながら段状に付いた蕾は、まず下段から花を開いて上段へと咲き進んでいきます。


下段から花が開いて上段へと咲き進み・・・

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そして、ひとつの段の『花の輪』の中では上から下へと咲いています。


ひとつの段の中では、上から下へと咲いていく・・・

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下段から上段へ向かって咲き、でも上から下へ向かって花開く。
ダンギクは、なんとも不思議な咲き方をする花です。


この花、花が開くところもちょっとユニーク。
蕾が口を開けると、中から長い雄しべと雌しべがニョキッと飛び出してきます。


雄しべと雌しべが飛び出します・・・

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そして、雄しべの先端がまた可愛らしい! 見てください、この色を・・・


青色が、とってもきれい・・・

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先端の青色が、神秘的な雰囲気を醸し出していますね。


昨年は丸く固まって咲いたこの花、そのまま株が残って芽が出てくると思いきや・・・
なんと、この花はこぼれ種でも芽を出すのですね。ビックリ!
あちこちに小さな株が現れて、花を咲かせています。


小さな株が、あっちにもこっちにも・・・

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菊の花がまだ咲かないこの時期に、ダンギクが庭を優しい色で包んでくれます。
ちょっと地味な花だけど、不思議な美しさが魅力的


そしてもうひとつ、薄紫色の花『シオン(紫苑)』・・・


紫苑・・・漢字で書くとなんて素敵な名前でしょう。


春に咲く野の花に『ハルジオン(春紫苑)』という花がありますが、このハルジオンはシオン(紫苑)から名前をもらっているのだそうですね。


薄紫色のこの花は、『思い草、シオン(紫苑)』・・・
これもまた素敵な響き。『思い草』だなんて、胸がキュンとするような呼び方ですねぇ~
昨年のブログにこの花をアップするとき、『思い草』という名を知りました。


このシオンという花は、今昔物語に『思い草』と称して登場しているのだそうです。


そのお話とは・・・
  親を亡くした兄弟がいました。
  兄は悲しみを忘れるために、その花を見ると憂いを忘れるという『忘れ草、カンゾウ』を、
  弟は親を慕う気持ちを忘れたくないと、心に思うことを忘れさせない花『思い草、シオン』を、
  それぞれお墓に備えたということです。


我が家のシオンは、三十数年前から前の家で一緒に過ごしてきた花のひとつです。
わたしにとっても、前の家で過ごした三十数年間を忘れたくない想いから、この花は『思い草』。
ずっとずっと咲かせ続けたい花です。


昨年こちらに連れてきて、数ヶ所に植えてあります。庭に、そしてアイリスの丘にも・・・
前の家でも結構大きく育ったシオンですが、こちらの庭ではますます大株になってしまいました。


大きな株で咲いてる、『思い草、シオン』・・・

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こんなに大きくどっしりとした株で堂々と咲いていられたら、ちょっと秋の風情というものから遠のいてしまいそう・・・


この花、別名で『十五夜草(じゅうごやそう)』という呼び名もあるようですね。
花の時期が中秋の名月と重なるところから、『十五夜草』と呼ばれるらしい・・・


こうなると、大株で咲いていようがどっしりと咲いていようが、シオンは秋の花。
確かに、中秋の名月には満開でしたぁ・・・なるほど、十五夜草。素敵な名前です!


『十五夜草』と呼ばれるのにはもうひとつ・・・
中秋の名月を、ススキのようにシオンの花の間から眺めたとも思えるからだという説もある。


そうなれば、ちょっと困った!
ススキのように、風に吹かれながら品良く咲いてなんかいない我が家のシオン。
我が家のシオンは、花がものすごく密集して咲いています。
先日の美しい十五夜も、この密集した花の間からは見えなかったと思うけど・・・
(もしかして、花の間じゃなくて株の間? だとしてもメタボな我が家のシオン。無理だわぁ…)


窮屈そうに、密集して咲いてるシオン・・・

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こんな咲き方をしているのは、我が家のシオンだけかしら・・・
それとも、シオンってこんな咲き方をする花なのかなぁ?


紫苑…、思い草…、十五夜草…


素敵な名前を付けてもらっているのに、我が家のシオンはどうしてこんなにも野性的に逞しく育ってしまったのでしょう。
もう少しか弱そうで、儚げに咲いてくれてもいいと思うんだけど・・・


でも花をよく見ると、小さな花が可愛らしい。


可憐な花を咲かせるシオン・・・

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菊に似た細い薄紫色の花びら、そして中心には鮮やかな黄色。
これは、薄紫色の舌状花と黄色の筒状花なんだって。ん? お花の周りにまたお花???


黄色い筒状花が開くと、中から飛び出してくるのは雄しべでしょうか。それとも雌しべ?


なぜか『?マーク』がやたらと多いこの花。
長年ずっと見てきたわりには、なんにもわかってなかったなぁ・・・


何かがニョキッと飛び出します・・・

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ニョキッと飛び出るのは、先に紹介したダンギクと同じですねぇ~
このシオンも、やっぱり不思議なお花だわぁ。


でも待てよ、こんな花ってどこかで見たような聞いたような・・・
それほど不思議なんかじゃないのかも・・・
舌状花と筒状花。そして筒状花が開くとニョキッと飛び出す花は他にもあったような・・・
そうだぁ、コスモスの花だって同じ! こんな仕組みのお花はいっぱいあるじゃん!
(アップ後に気付いて、あわてて上(↑)4行追記した、わ・た・し…)


花の少ないこの時期に咲くシオンは、虫や蝶たちにも大人気。晴れた日には、中心の黄色い筒状花が開いている花を探しては、蝶たちが吸蜜にやってきます。


夢中で吸蜜中の、ベニシジミ・・・

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「さぁー、花が咲いている今のうちに…」とばかりに、夢中で吸蜜しているベニシジミの姿がいじらしいですね。
花の季節もあとわずかです・・・


シオンは、『見る人に、心に思うことを忘れさせない花』だといいます。
この先ずっと、わたしはこの花を眺めながら心の中で色々なことを思うのでしょうね。


シオンは、これからもずっと我が家の庭で咲き続けてほしい花。大切にしたい花です・・・

コメント (12)
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