今日はクリスマスローズの話題ですが、季節外れだと笑わないでくださいね。
実は今、地植えクリスマスローズの種採取の真っ只中です。
今回は、人工交配で咲かせた『初花』のご紹介もありますが、
そちらは季節外れの話題ですから、呆れて笑ってくださっても結構ですよ
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クリスマスローズの種採取&種蒔き・・・
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6月に入って、地植えクリスマスローズの種採取が始まりました。
地植えで咲いた花なので、クリスマスローズ自身によるセルフ受粉や、
昆虫たちによる受粉で実った、自然交配の種採取となります。
(この場合は、親株と同じ花が咲くとは限らないから面白い…)
今年は、お気に入りのピンクの花2種類限定での種採りをしています。
早ければ 2020年の春 に初花が咲いて、庭をピンクに彩ってくれるでしょう・・・
(しつこいようだけど、お気に入りのピンクの花が咲くとは限らない…)
ピンクセミダブル と 淡いピンクシングルの種採り♪
(できることなら、これらの花と同じ花を咲かせたいのだけど…)
それぞれの株の中で、大きな種房が付いている花を数個選び、
種房が膨らんできた頃に、茶漉し袋を被せます。
茶漉し袋を被せて、種房が弾けて種がこぼれるのを待つ~♪
種房が茶色くなり始めたら、種が落ちてないか毎日袋の中を確認し、
種が落ちていたら取り出して、すぐにポットに蒔きます。
我が家では『とり蒔き』と呼ばれる方法で、種採取後にすぐに蒔いていますが、
この場合、種が新鮮なうちに蒔いた方が発芽率が良いように思う・・・
この花には種房が6個も付いていて、袋の中には63粒の種が落ちていた♪
ピンクセミダブルの種は、100粒ほど蒔いて完了♪
(今年は75cmポットに10~12粒ずつ種を蒔いた…)
ピンクシングルは、まだ1つの花が袋をかぶった状態です。
今年の種蒔きは、24個入りのトレイ1個に収まるポット数なので、
冬場の管理も楽チンです♪
今ポットに蒔いた種は、約半年の間静かに休眠してもらい、
(この間、強い夏の陽射しが届かない場所に置いて時々水やりする…)
12月中旬頃から来年の2月頃まで、ポコポコと発芽してくる予定です。
初花が咲くのは2020年、東京オリンピックの年ですね! 先が長いです・・・
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人工受粉をさせて交配した株に、初花咲いた・・・
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鉢植えのクリスマスローズを使って、
真面目に人工授粉に挑戦したのが2014年3月でした。
(ピンセットを使って、慎重に受粉させました…)
A 赤紫ダブル(種親) × 中心赤のイエローシングル(花粉親)
B 赤紫ダブル(種親) × 中心赤の白シングル(花粉親)
C 中心赤の白シングル(種親) × ブラックジングル(花粉親)
以上の3タイプでの交配を試みました。
鉢植えクリスマスローズでの交配でしたから、
早春に花が咲いていたので、昆虫の邪魔はなかったと思います。
クリスマスローズの交配方法など、詳細は《こちらの過去記事》を見てくださいね。
その後の経過はご覧の通りです。
2014年3月・・・・花が開いたばかりの初々しい花同士を人工受粉させた
2014年6月・・・・完熟した種を採取して蒔いた
2015年1月・・・・発芽のピーク(12月初めから1月下旬頃まで発芽が続く)
2015年4月・・・・1本ずつポット上げ
2015年10月・・・ポットサイズをアップして植え替え
2016年3月・・・・再びポットサイズをアップして植え替え
2016年10月・・・地植えにした
2017年4月・・・・初花が咲いた
それでは、「発芽状況」を見てみましょう・・・
A・・・20本の発芽
B・・・1本の発芽
C・・・3本の発芽
次に、今年の「初花の開花状況」を見てみましょう・・・
A・・・13/20が初花開花(7株が開花せず)
BとC・・初花開花せず
この場所は、娘の家の玄関横に作った花壇です。
(婿殿が大きな石を運んできて、一緒に作ってくれた…)
毎年この時期になると、花屋さんから花手毬の苗を購入して植え付け、
秋までピンクと赤の花手毬を咲かせているのですが・・・
昨年の秋から来年の春まで、クリスマスローズの交配種専用花壇に変身です。
花手毬の苗も結構お高くてお金もかかるしね、この場所は、
株を入れ替えて、このままクリスマスローズ花壇にしちゃおうかと思案中です。
(わたしが草取りなどする場所は、娘の家の敷地でも我が家同然に勝手に使ってます…)
最後に、Aタイプ交配から咲いた13株の「初花」を見てみましょう・・・
まずは、Aタイプ『親花』のおさらいです。
A 赤紫ダブル(種親) × 中心赤のイエローシングル(花粉親)
(上の写真、再び登場です…)
この(↑)両親の交配で、13株に2種類の花が咲きました。
(2種類とも花色や花びらの様子が微妙に違うけど、ほぼ同じ花…)
8株が、赤紫系のシングル咲き♪
5株が、黄色系のシングル咲き♪
ダブル咲きの種親を使ったにもかかわらず、
咲いた初花が全部シングル咲きだったというのは、ちょっとショックでした。
色的には、種親と花粉親が半々でしたけど、
中心赤のイエローなのに赤が見られなくて、これにもガッカリ・・・
BタイプやCタイプ、そしてAタイプの未開花株の初花は、
来年まで持ち越しですが、まぁ、同じような結果となるのでしょうね。
今年咲いた初花が、それぞれ翌年も同じ花が咲くのかどうか、
その辺も来年の課題です。
(手元にある開花状況の写真から、個々の株が確認できるので…)
親が異なると、どのように花や植物の性質などが変化してくるかというのは、
種子から育った花が咲いた2~3年後にわかるのだとか・・・メンデルの法則ってやつですね。
そんなには長く待てないから、来年の花を確認した時点で完結とします!
(クリスマスローズでメンデルの法則を実証するには、あまりにも年数がかかりすぎる…)
そんなわけで、まだはっきりとした結論は言えない状況なのですが・・・
今回で感じたことは、
クリスマスローズの場合は、人工授粉させて咲かせた花よりも、
自然受粉で咲いた花の方が「お楽しみ」が大きいような気がします。
赤紫ダブルの花を、セルフ受粉だったり昆虫による受粉によって、
自然に受粉させれば、ある程度の確率でダブル咲きが出たように思います。
その証拠に、以前ダブル咲きから採取した種を蒔いた時には、
結構高い確率でダブルの初花が咲きました♪
4年もの年月をかけてわたしのやってきたことは、
「骨折損のくたびれもうけ」だったような気がしてならないけど、
でも、今年の初花を見るまでのワクワク感は、今までにはない「お楽しみ」でした・・・