7月15日(水)は「東京・将棋会館」で第2期マイナビ女子オープン第3局が指されたが、同日同所で、第3期マイナビ女子オープンの公開抽選会もあった。このときの模様は以前エントリしたので煩雑は避けるが、要するに、一般将棋ファンが女流棋士の色紙を引き、それがそのまま対戦カードになるという仕組みであった。
当日は石橋幸緒女流王位(当時)対里見香奈・倉敷藤花という夢のカードも組まれ、悲喜交々(こもごも)の光景が繰り広げられた。
そしてこれも以前記したが、私は抽選参加人数48名の48人目で「残り色紙」となり、私の存在は無意味だった。では47人目も似たような状況だったかといえば、こんな終わりのほうでも、なかなかに微妙な綾があったのだ。
47人目の抽選者は、LPSA金曜サロン棋友のW氏。このとき残っていた女流棋士は、女流棋士会所属の久津知子女流初段と野田澤彩乃女流1級。当日LPSAのTシャツを着ていたW氏はどちらでも構わなかったようだが、引いた色紙は、久津女流初段だった。私は当然、野田澤女流1級である。
そのふたりのマイナビの戦績はどうだったかといえば、野田澤女流1級は緒戦で成田弥穂女子アマ王位(当時)に屈したが、久津女流初段は北尾まどか女流初段、鈴木環那女流初段と連破し、見事本戦進出を決めたのだった。
将棋に「もし」「たら」「れば」は禁句だが、もしW氏が野田澤女流1級の色紙を手にしたら、どうなっていただろう。
すると予選のカードは、久津女流初段-成田女子アマ王位、北尾女流初段-野田澤女流1級の組み合わせとなる。そしてこの勝敗を勝手に予想すると、久津-成田戦は成田、北尾-野田澤戦は北尾、である。そしてもしその予想通りになったとすると、北尾女流初段と鈴木女流初段が本戦入りを争うことになり、その勝者が本戦トーナメントの組み合わせ抽選も行ったわけだ。となれば久津女流初段とは別の枠になった可能性は大きい。いや仮に久津女流初段の枠に北尾、鈴木両女流初段のどちらかが入ったとしても、久津女流初段は長沢千和子女流四段に惜敗したが、北尾、鈴木両女流初段が相手なら、また違った結果が出たかもしれない。
まあ総当たりでないとはいえ、最終的には「そのとき最も強い棋士」が挑戦者になるのだろうが、そこまでの過程で、各棋士に入る対局料に、けっこうな変化が出たことは確実である。
たかが抽選、されど抽選。先日、第23期竜王戦のランキングトーナメント表が発表されたが、ここにも見えざる抽選の運、不運が散りばめられているのだろう。
当日は石橋幸緒女流王位(当時)対里見香奈・倉敷藤花という夢のカードも組まれ、悲喜交々(こもごも)の光景が繰り広げられた。
そしてこれも以前記したが、私は抽選参加人数48名の48人目で「残り色紙」となり、私の存在は無意味だった。では47人目も似たような状況だったかといえば、こんな終わりのほうでも、なかなかに微妙な綾があったのだ。
47人目の抽選者は、LPSA金曜サロン棋友のW氏。このとき残っていた女流棋士は、女流棋士会所属の久津知子女流初段と野田澤彩乃女流1級。当日LPSAのTシャツを着ていたW氏はどちらでも構わなかったようだが、引いた色紙は、久津女流初段だった。私は当然、野田澤女流1級である。
そのふたりのマイナビの戦績はどうだったかといえば、野田澤女流1級は緒戦で成田弥穂女子アマ王位(当時)に屈したが、久津女流初段は北尾まどか女流初段、鈴木環那女流初段と連破し、見事本戦進出を決めたのだった。
将棋に「もし」「たら」「れば」は禁句だが、もしW氏が野田澤女流1級の色紙を手にしたら、どうなっていただろう。
すると予選のカードは、久津女流初段-成田女子アマ王位、北尾女流初段-野田澤女流1級の組み合わせとなる。そしてこの勝敗を勝手に予想すると、久津-成田戦は成田、北尾-野田澤戦は北尾、である。そしてもしその予想通りになったとすると、北尾女流初段と鈴木女流初段が本戦入りを争うことになり、その勝者が本戦トーナメントの組み合わせ抽選も行ったわけだ。となれば久津女流初段とは別の枠になった可能性は大きい。いや仮に久津女流初段の枠に北尾、鈴木両女流初段のどちらかが入ったとしても、久津女流初段は長沢千和子女流四段に惜敗したが、北尾、鈴木両女流初段が相手なら、また違った結果が出たかもしれない。
まあ総当たりでないとはいえ、最終的には「そのとき最も強い棋士」が挑戦者になるのだろうが、そこまでの過程で、各棋士に入る対局料に、けっこうな変化が出たことは確実である。
たかが抽選、されど抽選。先日、第23期竜王戦のランキングトーナメント表が発表されたが、ここにも見えざる抽選の運、不運が散りばめられているのだろう。