昨日の中倉宏美女流二段の記事、「姉・彰子女流初段のことをプライベートで何と呼んでいるか」だが、次の中倉女流二段の記事はだいぶ先になりそうなので、28日(土)にその解答を書きます。
19日は、東京・将棋会館でマイナビ女子オープン本戦2回戦、岩根忍女流二段と上田初美女流二段の対局が行われた。
ご存じのように岩根女流二段は、前期のマイナビ女子オープンの挑戦者。その挑戦者決定戦で私は懸賞金スポンサーになり、中村真梨花女流二段と岩根忍女流初段との激闘を間近で拝見させていただいた。プロ棋士の対局には、アマチュアにはない独特の緊迫感がピーンと漂い、とてもいい経験になった。
挑戦者に勝ち名乗りを挙げ、昇段した岩根女流二段に懸賞金の目録を手渡すときは、あまりにもドキドキして、まともに岩根女流二段の笑顔を見ることができなかった。もし今期も挑戦者決定戦に勝ち進めば、喜んでスポンサーになるつもりだったが、本局は武運つたなく、上田女流二段の前に敗退した。
上田女流二段はこのところ進境著しく、メキメキと実力をつけている女流棋士である。心身ともに充実しているようであり、この調子で挑戦権を獲得してもらいたい。
さてここからが本題。本局には2名の懸賞金スポンサーがついたが、1名は「匿名希望者」であった。この「匿名希望」、詳しく集計したわけではないが、けっこういるのである。7月の予選一斉対局も含め、むしろ実名を載せたほうが少ないのでは、とさえ思った。私などは小心者だけど目立ちたがり屋なので、匿名希望にすることは考えられない。
では今後、もし私がスポンサーになるときに、やはり実名の公表を続けるのかと問われれば、実はYesと即答できないところもあるのだ。
私は「週刊将棋」を買うと、一読したあと居間にほっぽりだしているのだが、それをオヤジが手にすることがある。オヤジも今は指さなくなったが、一応将棋ファンで、LPSAの「日めくり詰め将棋カレンダー」などを解いたりしている。
そのオヤジが、週刊将棋で私の名前を見たらどうなるか。
「お前、(予選対局に)4本も懸賞金を出したの!?」
「お前、(本戦対局に)4万2千円も出したの!? バカじゃないの!?」
という展開になることが想像できる。
おカネの価値は人それぞれだが、私にとって予選の1万円や本戦の4万2千円は、大金である。それはオヤジも同じ感覚であろう。まあ自分のカネをどう使おうが私の勝手だが、未曾有の大不況の中、見返りの少ない出費に異論を唱えるであろう、オヤジの気持ちもよく分かるわけだ。
だから私は、懸賞金スポンサーになった前期の予選のときはともかく、本戦の2局と、今期の一斉予選の記事が載った週刊将棋は、オヤジに見せなかった。
しかしこんなにコソコソするくらいなら、「匿名希望」のほうがよほどめんどうがなくてよい。そう考えると、けっこう似たような理由で、泣く泣く?匿名希望にしている将棋ファンも多いのでは、とも考えてしまう。
今期のマイナビで懸賞金スポンサーになる予定はもうないが、来期の一斉予選はどうしようか。ま、いまから来夏のことを言っても鬼が笑うだけだ。そのときが来たら、また考えよう。
19日は、東京・将棋会館でマイナビ女子オープン本戦2回戦、岩根忍女流二段と上田初美女流二段の対局が行われた。
ご存じのように岩根女流二段は、前期のマイナビ女子オープンの挑戦者。その挑戦者決定戦で私は懸賞金スポンサーになり、中村真梨花女流二段と岩根忍女流初段との激闘を間近で拝見させていただいた。プロ棋士の対局には、アマチュアにはない独特の緊迫感がピーンと漂い、とてもいい経験になった。
挑戦者に勝ち名乗りを挙げ、昇段した岩根女流二段に懸賞金の目録を手渡すときは、あまりにもドキドキして、まともに岩根女流二段の笑顔を見ることができなかった。もし今期も挑戦者決定戦に勝ち進めば、喜んでスポンサーになるつもりだったが、本局は武運つたなく、上田女流二段の前に敗退した。
上田女流二段はこのところ進境著しく、メキメキと実力をつけている女流棋士である。心身ともに充実しているようであり、この調子で挑戦権を獲得してもらいたい。
さてここからが本題。本局には2名の懸賞金スポンサーがついたが、1名は「匿名希望者」であった。この「匿名希望」、詳しく集計したわけではないが、けっこういるのである。7月の予選一斉対局も含め、むしろ実名を載せたほうが少ないのでは、とさえ思った。私などは小心者だけど目立ちたがり屋なので、匿名希望にすることは考えられない。
では今後、もし私がスポンサーになるときに、やはり実名の公表を続けるのかと問われれば、実はYesと即答できないところもあるのだ。
私は「週刊将棋」を買うと、一読したあと居間にほっぽりだしているのだが、それをオヤジが手にすることがある。オヤジも今は指さなくなったが、一応将棋ファンで、LPSAの「日めくり詰め将棋カレンダー」などを解いたりしている。
そのオヤジが、週刊将棋で私の名前を見たらどうなるか。
「お前、(予選対局に)4本も懸賞金を出したの!?」
「お前、(本戦対局に)4万2千円も出したの!? バカじゃないの!?」
という展開になることが想像できる。
おカネの価値は人それぞれだが、私にとって予選の1万円や本戦の4万2千円は、大金である。それはオヤジも同じ感覚であろう。まあ自分のカネをどう使おうが私の勝手だが、未曾有の大不況の中、見返りの少ない出費に異論を唱えるであろう、オヤジの気持ちもよく分かるわけだ。
だから私は、懸賞金スポンサーになった前期の予選のときはともかく、本戦の2局と、今期の一斉予選の記事が載った週刊将棋は、オヤジに見せなかった。
しかしこんなにコソコソするくらいなら、「匿名希望」のほうがよほどめんどうがなくてよい。そう考えると、けっこう似たような理由で、泣く泣く?匿名希望にしている将棋ファンも多いのでは、とも考えてしまう。
今期のマイナビで懸賞金スポンサーになる予定はもうないが、来期の一斉予選はどうしようか。ま、いまから来夏のことを言っても鬼が笑うだけだ。そのときが来たら、また考えよう。