1月22日のLPSA金曜サロンは、夜は中倉宏美女流二段の担当だった。ちなみに前回の宏美女流二段担当の金曜サロンは、船戸陽子女流二段とのペア。現在のファンランキング1位と2位の競演という、夢のようなカードだったが、迷った末、私は旅行を優先させた。けっこう私は、薄情なのである。
この日は昼が彰子女流初段の担当だったので、午後4時30分から6時まで、姉妹の時間帯が重なった。こういうとき、おふたりはどういう気持ちなのだろう。
姉妹の仲がいいのは自他ともに認めるところだが、お笑いでの観点でいえば、互いにライバル視しているように思う。
(ひろみには負けないから!)
(あっこちゃんには負けられない…!)
という見えない火花が、おふたりの間にバチバチ散っていたように思える。
さて「夜のナカクラヒロミ」は、今回で何回目だったか。私が最初に手とり足とり教えていただいたのは昨年の6月と記憶するから、半年が経ったことになる。当時はなまめかしい会話があって私の頭がスパークしたが、さすがに回数を重ねると、こちらも平静に指導対局を受けられるようになった。
とはいえこの日の宏美女流二段は、銀縁のメガネをかけて、いつもと違った雰囲気だ。メガネフェチにはたまらない光景であろう。
そんな中、宏美女流二段との指導対局開始。☗7六歩☖3四歩☗6六歩。
ここで松尾香織女流初段なら、相振り飛車辞さずと☖3二飛と振るだろうが、宏美女流二段は対抗形を得意にしているので、☖8四歩。私は☗7八飛。宏美女流二段の作戦が注目されたが、18手目に☖1二香と突き、穴熊を明示した。
昼の姉が振り飛車穴熊、夜の妹が居飛車穴熊、となったわけだ。もしおふたりが対戦したら、やはり相穴熊になるのだろうか。それはちょっと味気ないな、とも思う。
私は向かい飛車に振り直し、☗8六歩と仕掛ける。以下片美濃の4九金を☗5八金と上がるなどして、宏美女流二段の固さに対し、私は広さで勝負した。
こちらは馬と竜を作り、優勢に進めていると信じたが、宏美女流二段も右の金をスルスル前線に繰り出して、私の銀と交換する。どこで疑問手を指したのか、いつの間にか難しくなってしまった。ここで、負けにした、と思う局面を記してみよう。
上手・宏美女流二段:1一王、1二香、1三歩、2一桂、2二銀、2三歩、3一金、3二飛、4二銀、4四歩、4五角、5六歩、7三歩、8五歩、9一香、9三歩 持駒:銀
下手・一公:1七歩、1九香、2七歩、2八玉、2九桂、3六歩、3八銀、4七歩、5八金、6六馬、7五歩、7七桂、7八金、8一竜、8七歩、9七歩、9九香 持駒:金、桂、歩4
☖4五角が痛打。☗9一竜なら☖5七歩成が両金取りとなって、これは下手敗勢。仕方がないので☗3一竜と切り☗6八金左と辛抱したが、これでは勝てないと思った。しかし局後の検討では、これが存外いい辛抱で、宏美女流二段も我に利あり、とは思っていなかったらしい。その後は☖8九飛に☗4九金と打って美濃囲いを構築するなどし、宏美女流二段の猛攻に耐えて、なんとか勝ちを拾わせてもらうことができた。
「夜のナカクラヒロミwith銀縁メガネ」を堪能させていただいたうえに、勝利の喜びを味わう。本当にありがたいことだと思う。まさに中倉姉妹に癒された1日だった。
この日は昼が彰子女流初段の担当だったので、午後4時30分から6時まで、姉妹の時間帯が重なった。こういうとき、おふたりはどういう気持ちなのだろう。
姉妹の仲がいいのは自他ともに認めるところだが、お笑いでの観点でいえば、互いにライバル視しているように思う。
(ひろみには負けないから!)
(あっこちゃんには負けられない…!)
という見えない火花が、おふたりの間にバチバチ散っていたように思える。
さて「夜のナカクラヒロミ」は、今回で何回目だったか。私が最初に手とり足とり教えていただいたのは昨年の6月と記憶するから、半年が経ったことになる。当時はなまめかしい会話があって私の頭がスパークしたが、さすがに回数を重ねると、こちらも平静に指導対局を受けられるようになった。
とはいえこの日の宏美女流二段は、銀縁のメガネをかけて、いつもと違った雰囲気だ。メガネフェチにはたまらない光景であろう。
そんな中、宏美女流二段との指導対局開始。☗7六歩☖3四歩☗6六歩。
ここで松尾香織女流初段なら、相振り飛車辞さずと☖3二飛と振るだろうが、宏美女流二段は対抗形を得意にしているので、☖8四歩。私は☗7八飛。宏美女流二段の作戦が注目されたが、18手目に☖1二香と突き、穴熊を明示した。
昼の姉が振り飛車穴熊、夜の妹が居飛車穴熊、となったわけだ。もしおふたりが対戦したら、やはり相穴熊になるのだろうか。それはちょっと味気ないな、とも思う。
私は向かい飛車に振り直し、☗8六歩と仕掛ける。以下片美濃の4九金を☗5八金と上がるなどして、宏美女流二段の固さに対し、私は広さで勝負した。
こちらは馬と竜を作り、優勢に進めていると信じたが、宏美女流二段も右の金をスルスル前線に繰り出して、私の銀と交換する。どこで疑問手を指したのか、いつの間にか難しくなってしまった。ここで、負けにした、と思う局面を記してみよう。
上手・宏美女流二段:1一王、1二香、1三歩、2一桂、2二銀、2三歩、3一金、3二飛、4二銀、4四歩、4五角、5六歩、7三歩、8五歩、9一香、9三歩 持駒:銀
下手・一公:1七歩、1九香、2七歩、2八玉、2九桂、3六歩、3八銀、4七歩、5八金、6六馬、7五歩、7七桂、7八金、8一竜、8七歩、9七歩、9九香 持駒:金、桂、歩4
☖4五角が痛打。☗9一竜なら☖5七歩成が両金取りとなって、これは下手敗勢。仕方がないので☗3一竜と切り☗6八金左と辛抱したが、これでは勝てないと思った。しかし局後の検討では、これが存外いい辛抱で、宏美女流二段も我に利あり、とは思っていなかったらしい。その後は☖8九飛に☗4九金と打って美濃囲いを構築するなどし、宏美女流二段の猛攻に耐えて、なんとか勝ちを拾わせてもらうことができた。
「夜のナカクラヒロミwith銀縁メガネ」を堪能させていただいたうえに、勝利の喜びを味わう。本当にありがたいことだと思う。まさに中倉姉妹に癒された1日だった。