一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

金曜サロン・神田真由美女流二段⑥

2010-03-22 01:39:34 | LPSA金曜サロン
きのう21日(日)にクリックされた女流妻恐戦、女流最強戦は、中井広恵女流六段が矢内理恵子女王を降して、同棋戦2連覇を飾った。元女流名人のおふたりらしい、重厚な戦いだったと思う。中井女流六段にはお祝いを申し上げます。

1月29日のLPSA金曜サロンは、昼が神田真由美女流二段、夜が島井咲緒里女流初段の担当だった。
まずは神田女流二段との指導対局。この日は黒系統のスポーティーな服装だった気がするが、よく思い出せない。
神田女流二段は戦形のレパートリーが広く、いつも予想がつかない。この日は☖4三銀型から☖3五歩と伸ばし、三間飛車から石田流に構えた。下手は石田流に組ませて指すのも一法だが、飛車を振る前に☖3五歩を突いたので、先に☗2五歩☖3三角を決めてしまう手もあった。
これだと上手は☖3五歩を守るためにどこかで☖3四銀と上がることになるが、「それは銀が取り残される懸念がある」と、植山悦行七段に聞いたことがある。
神田女流二段は☖4五歩~☖8八角成~☖5五歩と軽快に捌く。神田女流二段はこんなに軽い棋風だったろうか。とまどいつつ応接していたら、いつの間にか不利になっていた。
そのあとは神田女流二段に飛車を切って猛攻され、下手玉は落城寸前。その局面の符号を以下に記す。

上手・神田女流二段:1一香、1三歩、3二金、3五歩、6一金、6二銀、6三歩、6七馬、7二王、7三歩、8一桂、8三歩、9一香、9三歩 持駒:金、銀、歩3
下手・一公:1七歩、1九香、2六歩、2七金、2八飛、2九桂、3七歩、4五銀、4七歩、5五歩、7六歩、8七歩、8八玉、8九桂、9七歩、9九香 持駒:飛、角、銀、桂、歩

神田女流二段が☖6七馬と、歩を取りながらひとつ寄ったところ。
私は☗2七金が遊んでいて、この金を見るだけでウンザリする展開。☗4五銀もいまひとつの働きだ。以下☗7八角☖同馬☗同玉☖6六銀に☗6七歩と打ち、小康を得た。このあたりは局後検討をしたのだが、☖7八同馬では☖6六銀とつないでおくのが良かったかもしれない。これなら次に☖7八馬☗同飛(☗同玉)☖6七角が厳しい。だから☖6六銀には☗6八歩と辛抱するのかもしれないが、ここは研究課題であろう。
本譜は☗6七歩に☖5七銀成☗6五角と進み、以下むずかしい戦いが続いた。
神田女流二段の自在な指し回しが勉強になった一局だった。
コメント (4)
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