1月29日のLPSA金曜サロン、夜は島井咲緒里女流初段の担当だった。言わずと知れた、LPSAで唯ひとりのアイドル系女流棋士である。
昨年の島井女流初段は体調不良から、公式戦以外の対局を休場していた。今年の指し初め式で拝見したが、その前となると、昨年7月の「マイナビ女子オープン・予選一斉対局」で、凄みのある対局姿を拝見して以来であった。
島井女流初段との指導対局は、これまで角落ち1局、香落ち3局、平手5局の計9局だが、私がこのブログを始めてからは、初めての対局となる。金曜サロンレギュラー・最後の大物が、ついにエントリとなったわけだ。
指導対局に入る。盤の前に座っていると、島井女流初段がいらっしゃる。かなり久しぶりなので、緊張する。私が2年前、金曜サロンに通い始めたころは、島井女流初段に教えていただくのが、いちばんの楽しみであった。
島井女流初段は私を見て何か言いたそうだったが、そのまま駒を並べる。私も何も発しない。
指導対局開始。指導女流棋士にも長考派と短考派がいて、LPSAの早指しは、島井女流初段と船戸陽子女流二段が双璧だと思う。こちらが「本当に考えてんの?」と思うくらい、早い。それでいて指し手は急所を突いてくるから、始末がわるい。
ただしこちらもそこが付け目で、ただでさえ多面指しでは上手に見落としがでる。島井女流初段にもそのケが多分にあり、いままで必敗の将棋を何局か拾わせていただいた。こういうことがあるから、わるくなっても粘り強く指すことが肝心である。
将棋は島井女流初段の十八番・四間穴熊に私の棒銀。島井女流初段が私との平手戦で穴熊を志向したのは前局(08年12月)が初めてで、かなり珍しい。初めて穴熊に潜っていただけたのは、平手で3局教えていただいたあとの香落ち戦だったが、そのとき、少しは本気を出していただけたかなと、嬉しかったことを覚えている。
島井女流初段は△7二飛と廻り、私に▲6六銀を余議なくさせてから△3二飛と振り戻すなど、自在の指し回し。実戦不足はまったく感じられない。
なおも島井女流初段にいいように動かれて、迎えた局面が以下のごとくである。
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71手目、私が▲7七角と打った局面。この直前、△4二金取りに▲2二飛と打った手が悪手で、△3三角から△6七歩成~△9九角成とされ、一遍にこちらが悪くなってしまった。
ここで島井女流初段に△8八香と打たれ、投了。▲8八同角は△9八飛と打たれ受けがない。捨て置いても△8九香成で、▲9九角は△7九飛で詰んでしまう。と言って▲6九玉の早逃げも、飛車の王手から2九の桂を取られ、ジリ貧は否めない。もっと島井女流初段と盤を挟みたいのはヤマヤマだが、苦しい将棋を指し続けるのはやはり無理で、投げてしまった、というわけだ。
久し振りの指導対局だったのに、島井女流初段を手古摺らせることができず、自分の棋力不足が情けなかった。次回はもう少しマシな将棋を指したいと思った次第。
昨年の島井女流初段は体調不良から、公式戦以外の対局を休場していた。今年の指し初め式で拝見したが、その前となると、昨年7月の「マイナビ女子オープン・予選一斉対局」で、凄みのある対局姿を拝見して以来であった。
島井女流初段との指導対局は、これまで角落ち1局、香落ち3局、平手5局の計9局だが、私がこのブログを始めてからは、初めての対局となる。金曜サロンレギュラー・最後の大物が、ついにエントリとなったわけだ。
指導対局に入る。盤の前に座っていると、島井女流初段がいらっしゃる。かなり久しぶりなので、緊張する。私が2年前、金曜サロンに通い始めたころは、島井女流初段に教えていただくのが、いちばんの楽しみであった。
島井女流初段は私を見て何か言いたそうだったが、そのまま駒を並べる。私も何も発しない。
指導対局開始。指導女流棋士にも長考派と短考派がいて、LPSAの早指しは、島井女流初段と船戸陽子女流二段が双璧だと思う。こちらが「本当に考えてんの?」と思うくらい、早い。それでいて指し手は急所を突いてくるから、始末がわるい。
ただしこちらもそこが付け目で、ただでさえ多面指しでは上手に見落としがでる。島井女流初段にもそのケが多分にあり、いままで必敗の将棋を何局か拾わせていただいた。こういうことがあるから、わるくなっても粘り強く指すことが肝心である。
将棋は島井女流初段の十八番・四間穴熊に私の棒銀。島井女流初段が私との平手戦で穴熊を志向したのは前局(08年12月)が初めてで、かなり珍しい。初めて穴熊に潜っていただけたのは、平手で3局教えていただいたあとの香落ち戦だったが、そのとき、少しは本気を出していただけたかなと、嬉しかったことを覚えている。
島井女流初段は△7二飛と廻り、私に▲6六銀を余議なくさせてから△3二飛と振り戻すなど、自在の指し回し。実戦不足はまったく感じられない。
なおも島井女流初段にいいように動かれて、迎えた局面が以下のごとくである。
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71手目、私が▲7七角と打った局面。この直前、△4二金取りに▲2二飛と打った手が悪手で、△3三角から△6七歩成~△9九角成とされ、一遍にこちらが悪くなってしまった。
ここで島井女流初段に△8八香と打たれ、投了。▲8八同角は△9八飛と打たれ受けがない。捨て置いても△8九香成で、▲9九角は△7九飛で詰んでしまう。と言って▲6九玉の早逃げも、飛車の王手から2九の桂を取られ、ジリ貧は否めない。もっと島井女流初段と盤を挟みたいのはヤマヤマだが、苦しい将棋を指し続けるのはやはり無理で、投げてしまった、というわけだ。
久し振りの指導対局だったのに、島井女流初段を手古摺らせることができず、自分の棋力不足が情けなかった。次回はもう少しマシな将棋を指したいと思った次第。