一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

7月8日のLPSA芝浦サロン・「島井咲緒里」を堪能する

2011-07-12 00:58:09 | LPSA芝浦サロン
8日(金)のLPSA芝浦サロンは、島井咲緒里女流初段の担当だった。
この日も定時(現在は午後4時半。情けない)に仕事を終え、田町に向かう。今月から芝浦サロンに行く回数を減らすつもりだったが、ジャンジャンマンデー、ワインサロンと、ふつうに参加している。どうしようもない。
「小諸そば」で二枚もりを食し、午後6時少し前、サロンに入る。が、指導対局の席には誰もいない。きょうは金曜日、しかも島井女流初段の担当だというのに、これはどういうことだ!?
奥を見ると、Tod氏と、これは珍しい、Kit氏が対局していた。それを見物している、見慣れぬ方がひとり。客はこれだけである。
もう少し人が来るだろうと思いきやそれはなく、島井女流初段と私だけの指導対局が始まった。「チョコレート勝負」の第4局である。
すでに駒が並べられている盤があったが、島井女流初段は別の駒箱から駒を出した。せっかくだから最初から並べましょう、というわけだ。
島井女流初段が「王」を置くと、私が「玉」を置く。島井女流初段が「左金」を置くと、私もそれにならう。まるで、公式戦を指すがごとくだった。
それでも一応会話らしきものはあって、16日(土)のマイナビ女子オープン一斉予選対局での対戦相手を聞くと、相川春香アマ(10月から女流3級)とのことだった。
島井女流初段は、先日の女流王座戦で山口恵梨子女流初段相手に居飛車を指し、惨敗した。あの将棋を見ると甚だ心もとないが、「勝てます」と励ますしかない。
この指導対局、掲載の順番があるので、紹介は後日に回すが、二転三転のむずかしい将棋で、最後は私が負けた。刀折れ矢尽きたので、潔く投了したのだ。ところが局後の検討によると、このどうしようもない局面から、下手にもまだ手段が残されていた。今回は先行して、その投了局面を下に記す。

上手・島井女流初段:1五歩、3四歩、3八と、4八金、6四歩、8一桂、8四歩、8五桂、8六成銀、9二香、9三歩、9四王 持駒:飛、角、銀、歩4
下手・一公:1七歩、1九香、2四香、3三歩、4六銀、5五歩、5六銀、6三金、6七金、7二竜、7六歩、9六角、9七歩、9八玉、9九香 持駒:金、桂2、歩3

▲7二飛成に△9四王まで。ここで私は投了したのだが、さらに未練がましく▲8五角と指す手が有力だった。仮に△8五同歩だと、そのあとで感動的な手順が出てくる。ちょっと研究してみるのもおもしろいかと思う。
さて、ふだんは感想戦をあまりしない私だが、ほかに会員がいなかったのと、私自身がもう少し島井女流初段といっしょにいたかったので、今回は熱心に行った。
意外に思われるかもしれないが、私は島井女流初段とあまり話したことがない。最も話しているのは船戸陽子女流二段である。これは自他ともに認めるところ。そこからグッと下がって藤森奈津子女流四段、中井広恵女流六段、石橋幸緒女流四段、あたりか。島井女流初段はそのずぅっと下だ。
それだけに、将棋盤を挟んでいるとはいえ、LPSAアイドル担当の女流棋士との、「本物の会話」は新鮮だった。島井女流初段は意外と早口で、弁舌も滑らか。何より手をよく読んでいて、その読みの量に、私は舌を巻いた。頭の回転もよく話術も巧みで、話していて、とても楽しかった。
対局が終わったのは7時半ごろだったと思うが、感想戦が終わったのは8時20分ごろ。約2時間20分、まさに「島井咲緒里」を堪能した感じで、これは3,000円(回数券使用時の1回分の料金)を払った甲斐があった。
そしてこの時点で、「私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング」の1位は、再び彼女になった。けっこう、きょうのポイントは高い。前回は「4日天下」だったが、今回の1位は長期になりそうである。
コメント (8)
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