1月17日のLPSA芝浦サロンは中倉宏美女流二段の担当だった。17日は月曜日。サロンへは原則的に金曜日にお邪魔するのだが、7日(金)の宏美女流二段担当のときに予約を入れながら休んでしまったので、宏美女流二段には借りがある。そこで異例ながら、中二日で月曜もお邪魔したのだった。
本日の手合い係は船戸陽子女流二段。いつもは大庭美樹女流初段なので珍しいが、船戸女流二段はマンデーレッスンSの講師でもあり、月曜日は毎週LPSAに来ているのかもしれない。
私は午後6時まで仕事だったので、サロンでの時間が少ない。早速宏美女流二段との指導対局に入る。
「今年もよろしくお願いします」
開始の前に、改めて新年の挨拶。ちょっと緊張した一瞬だった。
▲7六歩△3四歩▲6六歩△8四歩▲6八銀△6二銀▲5八飛。
宏美女流二段は居飛車対振り飛車の対抗形を得意とする。言い換えれば、相居飛車系の将棋はあまり好きでない。そこを衝いて7手目に▲7八金と上がり相矢倉を目指す手はあったが、そこまでしなくても…というわけで、私は中飛車に構えた。
作戦が決まれば、宏美女流二段の穴熊明示まではいつものとおり。数手後、私は▲6四歩~▲5五歩から▲4五桂と角取りに跳ねる。やむない△2四角に▲5四歩と垂らして銀桂交換の駒得が確定し、バカによくなったと思った。

△4五銀▲同銀△5七桂▲5三歩成△4九桂成▲同銀△5七金▲2五銀(疑問手)△5八金▲同銀△3三桂…以下、76手で宏美女流二段の勝ち。
▲5三歩成が受からぬから下手優勢と信じた。宏美女流二段は△4五銀と銀桂交換に甘んじる。これで後続があるのかと思いきや、△5七桂と両金取りに打たれて驚いた。
俗にいう、桂馬のふんどしである。ヒロミのふんどし…。指されてみれば当然の一手だが、1秒も読んでいなかった。このとき、この将棋は負けると思った。
しかしいま思えば、先に駒得をしているので、そんなに悲観する必要もなかったようだ。私は予定どおり▲5三歩成としたが、▲5九金左だったか。
宏美女流二段はスピード重視で△4九桂成。しかしここは△6九桂成もあったと思う。
本譜は▲4九同銀に△5七金のイモ金が、また意表を衝く手だった。このとき思ったのだが、どうも宏美女流二段と私は、読みの波長が合わない。宏美女流二段は顔に似合わず、けっこう重たい手を指すことがあり、これに混乱させられることがしばしばある。
△5七金も一目ありがたく感じたが、▲8八飛は△4七金と寄られ、次の△4六角が厳しい。そこで私は▲2五銀と打ったのだが、これはハッキリ悪手だった。代わる手もむずかしいが、こんなところに貴重な銀を打つ手はなかった。
宏美女流二段、飛車を取り、△3三桂。俗にいう、パンツを脱いだ手である。今度はパンツを脱いだヒロミ…。この手も完全に、うっかりしていた。
ここで私は戦意を喪失した。以下は指してみただけである。▲5五玉に△1五竜と引かれ、次の△3五竜と△6五金が受からない。まあ、まだ粘る手はあったのだが、公式戦じゃあるまいし、いたずらに手数を伸ばしてもしょうがない。ここで私は投了した。
さて、先週松尾香織女流初段とは芋焼酎勝負を始めたわけだが、宏美女流二段とはどうしようか。直訴はされていないが、今年は宏美女流二段とも何かの勝負を始めなければいけないと思う。宏美女流二段は最近ワインに凝っているというから、さしずめ「ワイン勝負」になろうか。
その暁には、この本局の負けも組み込もうと思った。ナニ、まだ先は長い。これも余裕のうちである。
本日の手合い係は船戸陽子女流二段。いつもは大庭美樹女流初段なので珍しいが、船戸女流二段はマンデーレッスンSの講師でもあり、月曜日は毎週LPSAに来ているのかもしれない。
私は午後6時まで仕事だったので、サロンでの時間が少ない。早速宏美女流二段との指導対局に入る。
「今年もよろしくお願いします」
開始の前に、改めて新年の挨拶。ちょっと緊張した一瞬だった。
▲7六歩△3四歩▲6六歩△8四歩▲6八銀△6二銀▲5八飛。
宏美女流二段は居飛車対振り飛車の対抗形を得意とする。言い換えれば、相居飛車系の将棋はあまり好きでない。そこを衝いて7手目に▲7八金と上がり相矢倉を目指す手はあったが、そこまでしなくても…というわけで、私は中飛車に構えた。
作戦が決まれば、宏美女流二段の穴熊明示まではいつものとおり。数手後、私は▲6四歩~▲5五歩から▲4五桂と角取りに跳ねる。やむない△2四角に▲5四歩と垂らして銀桂交換の駒得が確定し、バカによくなったと思った。

△4五銀▲同銀△5七桂▲5三歩成△4九桂成▲同銀△5七金▲2五銀(疑問手)△5八金▲同銀△3三桂…以下、76手で宏美女流二段の勝ち。
▲5三歩成が受からぬから下手優勢と信じた。宏美女流二段は△4五銀と銀桂交換に甘んじる。これで後続があるのかと思いきや、△5七桂と両金取りに打たれて驚いた。
俗にいう、桂馬のふんどしである。ヒロミのふんどし…。指されてみれば当然の一手だが、1秒も読んでいなかった。このとき、この将棋は負けると思った。
しかしいま思えば、先に駒得をしているので、そんなに悲観する必要もなかったようだ。私は予定どおり▲5三歩成としたが、▲5九金左だったか。
宏美女流二段はスピード重視で△4九桂成。しかしここは△6九桂成もあったと思う。
本譜は▲4九同銀に△5七金のイモ金が、また意表を衝く手だった。このとき思ったのだが、どうも宏美女流二段と私は、読みの波長が合わない。宏美女流二段は顔に似合わず、けっこう重たい手を指すことがあり、これに混乱させられることがしばしばある。
△5七金も一目ありがたく感じたが、▲8八飛は△4七金と寄られ、次の△4六角が厳しい。そこで私は▲2五銀と打ったのだが、これはハッキリ悪手だった。代わる手もむずかしいが、こんなところに貴重な銀を打つ手はなかった。
宏美女流二段、飛車を取り、△3三桂。俗にいう、パンツを脱いだ手である。今度はパンツを脱いだヒロミ…。この手も完全に、うっかりしていた。
ここで私は戦意を喪失した。以下は指してみただけである。▲5五玉に△1五竜と引かれ、次の△3五竜と△6五金が受からない。まあ、まだ粘る手はあったのだが、公式戦じゃあるまいし、いたずらに手数を伸ばしてもしょうがない。ここで私は投了した。
さて、先週松尾香織女流初段とは芋焼酎勝負を始めたわけだが、宏美女流二段とはどうしようか。直訴はされていないが、今年は宏美女流二段とも何かの勝負を始めなければいけないと思う。宏美女流二段は最近ワインに凝っているというから、さしずめ「ワイン勝負」になろうか。
その暁には、この本局の負けも組み込もうと思った。ナニ、まだ先は長い。これも余裕のうちである。