一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

決戦前夜

2011-07-15 20:39:52 | 将棋雑記
真夏の恒例行事となった、マイナビ女子オープンの一斉予選対局が、明日16日(土)に行われる。回を重ねて今年は第5期。その予選に出場する48名の女性戦士は、いま何をして過ごしているだろう。練習将棋をしているひと。得意戦法の棋譜を並べているひと。対局相手の棋譜を並べているひと。気のおけないひととおしゃべりをしているひと。いまの私のように「その顔が見てみたい」を観て寛いでいるひと。ひとそれぞれだろう。その48名の運命が、明日決まる。出場する皆さまは、どうか悔いのない戦いをしてもらいたい。

今年のマイナビ一斉予選対局の大きな特色は、対局者に非ず。主催者の毎日コミュニケーションズが、入場者から1,500円の入場料を取ることだ。ついに来たか、というところだが、女性と高校生以下は無料と、こちらは従来どおりとなっている。
公開対局の有料は、LPSAのそれで慣れてはいるが、マイナビのそれは昨年まで無料だったから、かなり抵抗を感じる。毎コミはこの見返りとして、観戦設備の充実と対局後の大抽選会を新設したが、しかしそれでも、1,500円は高い。将棋ファンは財布のヒモが固い。庶民が出すには躊躇する金額である。マイナビ一斉予選対局の観戦者は第1期から右肩上がりを続けてきたが、今年は入場者が減るだろう。
…とここまで考えて、あっと思った。このまま無料を続ければ、対局会場は観戦者で膨れ上がり、対局者に迷惑が掛からないとも限らない。快適な環境の中で対局を行ってもらうため、観戦者から入場料を取れば、人も少なくなるはずだ――。
と毎コミが考えた、というのは穿った見方だろうか。
ただ、有料はありがたい、とも云えるのだ。いままでは無料だったから、対局を観戦するにもどこかコソコソしていたが、有料となればギブアンドテイクである。堂々と観戦できる(注:読者から、第1期は有料だった、との情報あり)。
仮に朝寝坊をしても、慌てることはない。どうせ有料なんだから、このまま自宅にこもって、ネット中継にシフトチェンジしたって構わない。
懸賞金スポンサーも、いままでは観戦が無料だったから、その御礼で…という意味合いがあったが、これからはそんな気兼ねもしなくていい。すでに入場料を払っているのだから、1本も懸けなくたって、なんの後ろめたさもない。棋書だって、わざわざ買う必要はない。だって1,500円も払っているのだから。
先日は松尾香織女流初段に観戦の可否を聞かれ、曖昧にうなずいたが、ナニ、行かなくたって、構わない。だって1,500円を払うんだもん。
というわけで、明日は観戦に行くかどうか定かではない。一応行くつもりではあるが、行っても懸賞金を懸けるかどうかも分からない。だって入場料が有料なんだもん。
コメント (4)
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