一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

7月29日のLPSA芝浦サロン・感激の手

2011-08-05 00:17:40 | LPSA芝浦サロン
「大沢さん! 握手!」
島井咲緒里女流初段はそう言うと、両手を出してきた。
「??」
島井女流初段らしからぬ言動に私は戸惑いながら、おずおずと右手を差し出す。
それを島井女流初段が、ひしっ、とにぎった。
「懸賞金、ありがとう」
それはすごく、やわらかい手だった。ちょっと比喩がおかしいが、大福のような、やわらかい感触だった。
ああ…。とてもあたたかく、幸せな気持ちになったが、いつまでもそうしているわけにはいかない。名残り惜しいが、私のほうがわずかに早く、その手をほどいた。
「懸賞金スポンサーになると、そういう特典があるんですね」
私の右にいた会員が、冗談とも本気ともつかぬことを言う。私は何も返せない。
「選挙があるから…」
と、島井女流初段が言った。聞くと、10月16日(日)に行われるLPSAファンクラブイベントで「1dayトーナメント・ファンクラブカップ」があり、その出場メンバー4名が、ミネルヴァ会員の投票で決められるのだという。「LPSA版総選挙」というわけで、島井女流初段は一足早く選挙活動に入っていたわけだった。
握手にはその意味もあったのか…。理由が分かってちょっとシラケたが、女流棋士との初めての握手に、私は大いに感激した。あの手の感触は、忘れない。
冷静さを取り戻して、午後6時、指導対局開始。
大庭美樹女流初段が来て、
「懸賞金を懸けていただいたのに、負けてしまってすみません」
と謝る。でも懸賞金は、私の手を離れたら、どちらへ行こうが構わない。
島井女流初段は4面指しだったが、そのあとふたり会員が来て、6面指しになった。いまの島井女流初段にはつらい気がするが、どうか。
私の将棋が終わり、私は階下の「吉野家」に向かう。軽食(晩飯)を摂るためで、いつもなら「小諸そば」でそばをたぐるところだが、きょうは吉ギューの並が270円なので、こちらにした。
サロンに戻って、おかわり対局。大庭女流初段は相変わらず「無料」を勧めてくれるが、再度固辞した。
ちょっと失敗したと思ったのは、先ほど指導対局を受けていた会員が対局を終え手持ち無沙汰にしていたことで、彼と将棋を指す手もあった。
もっとも、それは私より大庭手合い係の判断である。大庭手合い係はとくにアクションを起こさなかったから、それでいいのだろう。
その会員はというと、しばらくして帰ってしまった。本当に、これでよかったのだろうか。
7時30分からの部は、6時からの部の会員1人も含めて、3面指し。7時30分の回の人は初心者だったが、島井女流初段には平手で教えてもらっていた。
島井女流初段の横顔を伺うが、顔色はよい。二の腕あたりの肌を見ると、抜けるような白さで、それがほんのり桜色に染まっている。中倉宏美女流二段と同じ肌質だ。
いままで島井女流初段をそういう目で見たことがなかったのだが、し、島井ちゃん、これはかなりイケル感じである。ちょっとボーッとしてしまった。
2局目の指導対局も終了。結局きょうは、旧金曜サロンのメンバーは、私以外に誰も来なかった。金曜日なのに、なんてことだ。
それでも夜の部で計7人が集まったのだから、佳とすべきなのだろう。
ただ、芝浦サロンの常連チェンジは、いよいよ現実のものとなってきたようである。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする