一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

石垣島上陸・竹富島に行く

2011-08-18 23:39:47 | 旅行記・沖縄編
14日(土)の宿泊も私ひとり。よって15日(日)も、ペアレントさんと私と、ふたりだけの食事になった。ここ宮古島ユースホステルは、毎年キャラクターの濃いホステラー(宿泊者)がいるのだが、今年は客自体がいないから、論外である。
ゆったりした朝食が終わった。年に1度の宮古島旅行も、2泊だけではあっという間だ。ペアレントさんとも来年の再会を約束し、私は宿を後にした。
さて石垣行きの飛行機は11時25分だが、宮古空港行きの路線バスは本数が少なく、発着便にも対応していない。飛行機利用者はタクシーを利用しろ、ということなのだろうが、このへんの宮古協栄バスの感覚が分からない。
私は宮古郵便局で815円の旅行貯金を済ませると、ぶらぶらと宮古空港に向かう。この時間がもったいないが、時間が中途半端で、ほかに行くところもないのだ。
飛行機はDHC-8型のプロペラ機だった。昨年は利用しなかった特便割引を今年は使ったが、それでも石垣空港までは10,700円する。八重山旅行に宮古島観光を加えると、けっこうな出費になる。来年以降は考えなければならない。
11時59分、石垣空港着。ここから連絡バスで、石垣市街に向かう。港の入口あたりに来たとき、不思議な感覚にとらわれた。この風景を見るのは1年振りなのだが、最近も見たような錯覚を覚えた。期間でいえば3ヶ月振りくらいの感じか。それだけ時が経つのが早いのだろうが、私がちっとも成長していないことの証のようにも思われた。
何はともあれ腹ごしらえ。石垣に来ると必ずよる日本蕎麦屋がある。「ひらのや」といい、石垣市役所の近くにある。今回も入り、ランチ「精進天丼セット」を頼んだ。野菜ミニ天丼にたぬきそばで750円は安い。
腹もくちて石垣港ターミナル構内に入る。石垣港高速船乗り場が数年前に移転し、立派な待合室が出来てから、だいぶ使い勝手がよくなった。
まずはきょうの宿の手配。昨夜、石垣市内にある八洲旅館ユースホステルに予約の電話を入れたら、ペアレントさんが病院通いで、8月いっぱいは休館、とのことだった。ふつうの宿で「休館」はありえないが、ユースの休館はよくある。
それはともかく、八洲旅館が休館とは誤算だった。昨年はノリのいいヘルパーさんがいて、3日間のゆんたくは爆笑爆笑また爆笑だった。あのひとときを今年も…と目論んでいたのだが、予定通りに行かないのが旅であり、人生である。
まあ、男ひとりの宿泊はどうとでもなる。石垣空港などで無料で配布している旅行ガイドから、市内にある適当な宿を選び、宿泊の予約をした。
結果はOK。勢いに乗って、翌16日(火)の予約も入れてしまう。場所は鳩間島にある「民宿まるだい」。ここは宿のおじちゃんがぶっきらぼうながら面白い人で、このおじちゃんに会いたいから毎年鳩間島に行っている、といっても過言ではない。電話の応対にはおばちゃんが出たが。16日の宿泊はOKだった。これで宿の手配は完了である。正味4泊5日は、沖縄旅行には短すぎる。
八重山観光フェリー、通称「やえかん」の窓口に行くと、「かりゆし周遊券」なるものが発売されていた。石垣に来るときの機内誌にも載っていたが、これはやえかんが運行する離島の高速船が、4日間乗り放題で5,000円、というもの。これ、離島めぐりをした人なら分かると思うが、離島愛好者にとっては涙の出そうな企画である。LPSA芝浦サロンの1ヶ月間フリーパスが1万円、という企画のようなものだ。
離島の運行はほかに安栄観光などがあり、やえかんと安栄はライバル関係にある。やえかんが観光客の取り込みに強烈な一手を放ったといえ、安栄の反撃が注目される。
もちろん「かりゆし周遊券」を買い、まずは竹富島の往復券を発券してもらう。次の出発は13時30分だ。ちょっと時間があるので、構内を回る。ある商店で辺銀食堂の「石垣島ラー油」が売られていた。その価格、何と2,000円! ふつう買えば840円だが、このラー油は入手困難なので、プレミアがついている。この店、たしか去年は1,800円で売っていた。しかし今年の2,000円は、限界点を越えてしまった感じである。たかだかラー油に、こんな大金は出せない。
乗るべき船が入港したが、竹富行きには珍しい大型船だった。
着席して、やえかんの時刻表を改めて見る。竹富行きはは本数も多く、日帰りできるから問題はない。
翌16日は9時30分の高速船で鳩間島入り。17日は10時45分発の第1便で石垣に戻る。10時45分? これは意外と遅い時間である。17日、石垣から那覇行きのANAは18時30分発。17時半ごろには石垣バスターミナルに戻ってこなければならないが、離島に行くにはちょっと時間が少ない。八重山に来ると毎年訪れている黒島は、13時00分発。戻りは16時00分発となる。黒島の正味2時間では、仲本海岸で泳ぐのもちょっと慌ただしい。
しまった…と思う。ということは、黒島に行くならきょうだった。こんなことなら「ひらのや」で食事をせず、真っ先に今後の行程を考えるのだった。
しかし私は竹富行きの船の中である。きょうはこのまま竹富に行って楽しむしかない。
13時30分、石垣発、45分竹富着。竹富島にはもう何回も行っているし、さすがにもう飽きたが、島の集落に美味いかき氷を食べさせる店があり、あれは島に訪れたら賞味する価値はある。今回の目的もそれであった。
とりあえずはコンドイビーチまで歩いていく。このビーチは究極の遠浅で、どこまで行っても、波がヒザ下までしかこない。したがってサンゴや魚の類もあまりなく、鑑賞するのは水着のおねーちゃん、ということになる。しかし沖縄の日差しは厳しく、ビキニを着るなど自殺行為だ。よって、そんな女性もいない。
チャプ、と海に浸かって汗を取る。しかしそれだけではやはり退屈だ。1時間ほどで上がって、例のかき氷屋を目指した。
店の正確な位置は憶えていないが、近くに行けばぶち当たる。ところがこの店が、まさかの休みだった。人気のある店は、書きいれ時に関係なく、臨時休業をすることがある。
すっかりシラけて、島内を歩く。「もろみの塔」が見えてきた。この塔はだいぶ昔からあったが、昔はそんなに人気はなかったと思う。しかし塔からの景色が素晴らしいのと、「定員1名」という希少価値が相まって、徐々に人気が高まった。
いまも観光客が列を作っているが、カップルばかりで、とても私は並ぶ気になれない。
いまさら水牛車に乗る気も起こらず、私は16時15分の高速船で、石垣島に戻った。
(つづく)
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