今回の旅行は宮古島に2泊、石垣島に2泊し、17日(水)に帰京することになっている。ただし例年とちょっと違うのは、帰り、那覇→羽田のチケットがまだ取れていないことだ。もし当日も席が取れなかったら、私はどうするのだろう。
朝日で目が覚めて、宮古島2日目が明けた。食堂に行くと、ペアレントさんが朝食の準備をしている。声を掛けて、1年振りの再会となった。私が初めてペアレントさんに会ったのは私が20代のときだから、けっこうな時が経つ。そのぶんお互い歳を取っているわけだが、少なくともペアレントさんの容姿は当時のままだ。
ほかに宿泊者がいなかったので、ペアレントさんを相手にふたりで食事。これがまた至福の時間である。この雰囲気を何度も味わいたくて、私は毎年、宮古島ユースホステルに宿泊するのだ。
朝食のあと他愛もない話をして、私は宿を出る。本日向かうところは新城(アラグスク)海岸である。吉野バス停のひとつ手前の新城バス停から歩いて30分のところにある、白砂の綺麗な海岸だ。
連日同じ方向へ出かけるのは頗る味がわるいが、ひとり旅なので誰に遠慮をすることもない。11時ちょうど、きょうは平良営業所から出発。運転手さんは例の山口英夫八段似の人だ。乗客は私を含めて3人。相変わらず閑散としているが、これが平日なら、もっと人が乗っているのだろうか。
11時30分、新城下車。ここから海岸までは徒歩で25分前後かかる。しかし一本道なので、吉野海岸よりは分かりやすい。
正午前に、海岸に着く。すぐさま海の家の人が寄ってくる。ここは2社が営業していて、浜の左右にそれぞれ無料休憩所を設けている。旅行者は歓待され、そこで1日休んでもいいのだが、そこはそれ、そのお返しに食事でも…という暗黙の了解があるわけだ。
このシステムは私は好まないが、実際日除けはありがたく、今年もお世話になった。
すぐに着替えて、海岸に潜る。新城海岸と吉野海岸、バス停でいえばひとつしか違わないが、海の中の様子は微妙に違う。私はサンゴがいっぱいある吉野海岸のほうが好きだが、新城海岸もけっこうある。吉野はあんな感じなので最近は敷居が高く、どうかすると新城海岸のほうがのんびりできる。
ひと泳ぎしたあと、お約束の昼食。宮古そばか宮古牛カレーか迷ったが、きょうはオシャレにカレーにした。500円。ちょっと質素だが、これでも前日に比べれば豪華だ。
またひと泳ぎしたあと、今度はかき氷を食す。200円は良心的な値段といえるだろう。
午後3時20分、海を出る。新城海岸のシャワーは、覆いはないものの無料でありがたい。その脇には簡素ながら脱衣所もある。すべてが有料となってしまった吉野海岸とは雲泥の差だ。
さっぱりして、新城バス停まで戻る。このバス停脇に自動車修理工場があり、以前そこの社長とおしゃべりをした際、平良まで送ってもらったことがある。今回も…と淡い期待をしたが、残念ながら工場は休みだった。
16時40分、宮古協栄バスが来る。バス停の時刻表は当然ながら「16時30分」となっている。乗客は私ひとり。大型バスを優雅に借り切って、気持ちがいい。保良で折り返し、平良へ向かう。途中の更竹でひとり男性が乗ってきた。きのうと同じ人だ。
そして私もきのうと同じく、下地鮮魚店前で降りる。そしてこれまたきのうと同じく、例の喫茶店は休みだった。これはいよいよ、閉店してしまったのかもしれない。閉店といえば、きのう港近くの飲食店街に出向いたとき、AV女優・月見栞表紙のエロ雑誌を買ったこともある本屋が、居酒屋に変わっていた。宮古島も、いろいろと変動が激しいようだ。
ユースホステルへは前日にチェックインしているので、きょうはそのまま港方面に行く。宮古島最後の晩餐は優雅に…といきたいところだが、きょうは旧盆の最終日で、主だった飲食店は休みだ。
そのままユースホステル方面に戻ったが、そのまま歩くとユースに着いてしまうので、途中で方向転換する。きのう入ったスーパーかねひででは、400円の弁当が100円で売られていたが、きょうもそうなのだろうか。しかしいくらなんでもなあ…。と思う。
下地鮮魚店前バス停の近くに、和食を食べさせるファミリーレストランがあったことを思い出し、そこまで行く。「お手軽寿司セット」1,165円。4桁の食事は豪華すぎるが、たまにはこんな贅沢もしていい。寿司や蕎麦は、いずれも美味かった。
このあとは、スーパーかねひでに寄る。ハイサイさんぴん茶を買うためだ。やはり98円は破格である。
ところが店に入ると、値札が138円になっていたのでズッコケた。98円は、きのう限りの特売だったということか。
しまった、と思う。こんなことなら、きのう2本を買ってしまい、1本は宿に置いておけばよかった。こうした商品は価格がコロコロ変わる。安いときに買っておく、という買いだめの精神が私にあれば、きのうは躊躇なく2本買っていただろう。
しかしまあ、仕方ない。私は138円になったそれを、しぶしぶレジに持っていった。
(つづく)
朝日で目が覚めて、宮古島2日目が明けた。食堂に行くと、ペアレントさんが朝食の準備をしている。声を掛けて、1年振りの再会となった。私が初めてペアレントさんに会ったのは私が20代のときだから、けっこうな時が経つ。そのぶんお互い歳を取っているわけだが、少なくともペアレントさんの容姿は当時のままだ。
ほかに宿泊者がいなかったので、ペアレントさんを相手にふたりで食事。これがまた至福の時間である。この雰囲気を何度も味わいたくて、私は毎年、宮古島ユースホステルに宿泊するのだ。
朝食のあと他愛もない話をして、私は宿を出る。本日向かうところは新城(アラグスク)海岸である。吉野バス停のひとつ手前の新城バス停から歩いて30分のところにある、白砂の綺麗な海岸だ。
連日同じ方向へ出かけるのは頗る味がわるいが、ひとり旅なので誰に遠慮をすることもない。11時ちょうど、きょうは平良営業所から出発。運転手さんは例の山口英夫八段似の人だ。乗客は私を含めて3人。相変わらず閑散としているが、これが平日なら、もっと人が乗っているのだろうか。
11時30分、新城下車。ここから海岸までは徒歩で25分前後かかる。しかし一本道なので、吉野海岸よりは分かりやすい。
正午前に、海岸に着く。すぐさま海の家の人が寄ってくる。ここは2社が営業していて、浜の左右にそれぞれ無料休憩所を設けている。旅行者は歓待され、そこで1日休んでもいいのだが、そこはそれ、そのお返しに食事でも…という暗黙の了解があるわけだ。
このシステムは私は好まないが、実際日除けはありがたく、今年もお世話になった。
すぐに着替えて、海岸に潜る。新城海岸と吉野海岸、バス停でいえばひとつしか違わないが、海の中の様子は微妙に違う。私はサンゴがいっぱいある吉野海岸のほうが好きだが、新城海岸もけっこうある。吉野はあんな感じなので最近は敷居が高く、どうかすると新城海岸のほうがのんびりできる。
ひと泳ぎしたあと、お約束の昼食。宮古そばか宮古牛カレーか迷ったが、きょうはオシャレにカレーにした。500円。ちょっと質素だが、これでも前日に比べれば豪華だ。
またひと泳ぎしたあと、今度はかき氷を食す。200円は良心的な値段といえるだろう。
午後3時20分、海を出る。新城海岸のシャワーは、覆いはないものの無料でありがたい。その脇には簡素ながら脱衣所もある。すべてが有料となってしまった吉野海岸とは雲泥の差だ。
さっぱりして、新城バス停まで戻る。このバス停脇に自動車修理工場があり、以前そこの社長とおしゃべりをした際、平良まで送ってもらったことがある。今回も…と淡い期待をしたが、残念ながら工場は休みだった。
16時40分、宮古協栄バスが来る。バス停の時刻表は当然ながら「16時30分」となっている。乗客は私ひとり。大型バスを優雅に借り切って、気持ちがいい。保良で折り返し、平良へ向かう。途中の更竹でひとり男性が乗ってきた。きのうと同じ人だ。
そして私もきのうと同じく、下地鮮魚店前で降りる。そしてこれまたきのうと同じく、例の喫茶店は休みだった。これはいよいよ、閉店してしまったのかもしれない。閉店といえば、きのう港近くの飲食店街に出向いたとき、AV女優・月見栞表紙のエロ雑誌を買ったこともある本屋が、居酒屋に変わっていた。宮古島も、いろいろと変動が激しいようだ。
ユースホステルへは前日にチェックインしているので、きょうはそのまま港方面に行く。宮古島最後の晩餐は優雅に…といきたいところだが、きょうは旧盆の最終日で、主だった飲食店は休みだ。
そのままユースホステル方面に戻ったが、そのまま歩くとユースに着いてしまうので、途中で方向転換する。きのう入ったスーパーかねひででは、400円の弁当が100円で売られていたが、きょうもそうなのだろうか。しかしいくらなんでもなあ…。と思う。
下地鮮魚店前バス停の近くに、和食を食べさせるファミリーレストランがあったことを思い出し、そこまで行く。「お手軽寿司セット」1,165円。4桁の食事は豪華すぎるが、たまにはこんな贅沢もしていい。寿司や蕎麦は、いずれも美味かった。
このあとは、スーパーかねひでに寄る。ハイサイさんぴん茶を買うためだ。やはり98円は破格である。
ところが店に入ると、値札が138円になっていたのでズッコケた。98円は、きのう限りの特売だったということか。
しまった、と思う。こんなことなら、きのう2本を買ってしまい、1本は宿に置いておけばよかった。こうした商品は価格がコロコロ変わる。安いときに買っておく、という買いだめの精神が私にあれば、きのうは躊躇なく2本買っていただろう。
しかしまあ、仕方ない。私は138円になったそれを、しぶしぶレジに持っていった。
(つづく)