LPSA芝浦サロン・船戸陽子女流二段11・拙局

２日放送のテレビ朝日系「相棒Season10－晩夏」は、秀逸だった。ゲストは三田佳子。脚本は太田愛。「相棒Season8－ミス・グリーンの秘密」（ゲスト・草笛光子）のときと似た雰囲気で、女性らしい脚本だった。

かなり旧い話になるが、１月28日（金）のLPSA芝浦サロンは、船戸陽子女流二段の担当だった。船戸女流二段はこの週、25日に続いての登板だった。ちなみに25日は火曜日だったが、火曜日は客の入りが少ないのか、３月をもって廃止となった。
対局開始。12手目、船戸女流二段は△８五歩と決めると、そこから中飛車に変化した。ところが５筋の歩を交換すると、また８筋に振り戻す。一見、変幻自在の指し方に見えるが、方針が一貫していない。まったく読みが入っていない感じで、どうしちゃったんだろうと思った。
では、その将棋の中盤戦を紹介する。

上手・船戸女流二段：１一香、１三歩、２一桂、２二銀、２三歩、３一角、４一金、４六歩、５一王、５五歩、６一金、６三歩、７一銀、７三歩、８一桂、８二飛、８五歩、９一香、９三歩　持駒：歩２
下手・一公：１七歩、１九香、２五歩、３四歩、３六飛、３七桂、４五歩、４八銀、５八金、６五歩、６九金、７五歩、７六銀、７七角、７八玉、８七歩、８九桂、９七歩、９九香　持駒：ナシ
（46手目△２二銀まで）

以下の指し手。▲４四歩△３二金▲４六飛△４二歩▲４五桂△８四飛▲５三桂成△５二金▲５四歩△６二銀▲５二成桂△同王▲５五角△５四飛▲７七角△８四飛▲５七銀△３三歩▲同歩成△同銀▲３四歩△２二銀…

46手目の局面、駒の損得はないが、私の大きな手得で、下手必勝形。この後私の右桂が天使の跳躍をし、敵金と交換になっては、負けようがなくなった。最後も華麗に寄せて、私の完勝。
船戸女流二段はこの前日、中井広恵女流六段との天河戦で必勝の将棋を落とし、そのショックで指導対局どころではなかったようだ。
最近Fuj氏に聞いたのだが、この日同じく指導を受けていたFuj氏にも、船戸女流二段は変調だったらしい。
「こんな将棋指してちゃダメですよ」
私は少しおどけて言った。船戸女流二段と私との指導対局は61局に及ぶが、本局はそれらの中で、船戸女流二段の最もひどい将棋だった。
船戸女流二段は８月に結婚をされた。これからは精神的にも安定し、いままで以上に将棋に専念できると思う。今後の活躍を、陰ながら応援しています。

４日（金）から６日（日）まで、将棋合宿に行ってきます。