一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第3回 信濃わらび山荘将棋合宿(第9譜)・対局終わる

2011-11-18 00:06:16 | 将棋イベント
時刻は11時すぎ。これも恒例の、集合写真撮影タイムとなった。都合よく雨も止んだ。みんなで庭に出て、コテージへ上がる階段の前で整列する。中井広恵女流六段、植山悦行七段、大野八一雄七段、W氏、Kun氏、R氏、Hi氏、Hon氏、Is氏、Y氏、Kub氏、Kaz氏、Fuj氏、Mi氏、私の15人だ。めいめいが手持ちのカメラで、写真を撮った。
今年の夏、沖縄・鳩間島に行ったとき、宿泊客の中にプロのカメラマンがおり、そのとき記念撮影の極意を学ばせていただいた。それは、みんなが整列したところを撮るのではなく、各自があっちこっちにパラパラッと位置したところを、おもむろに撮るというものだった。これは実際に撮ってみれば分かるが、けっこう味のある写真になる。ただ今回は、私がシャッターを押すチャンスがなく、ちょっと残念だった。
そう、かくいう私は、カメラ不携行。レースクイーンならいくらでも撮るが、将棋仲間を撮る気はしない。これは女流棋士とのツーショット写真も同様である。まあこの場合は畏れ多いからだが、例えば中倉宏美女流二段とはいくらでもそのチャンスがあったのに、いまだに撮ったことはない。うかつに撮って、あとでつらくなる場合もあるから、それでいいと思う。
もうチェックアウトしてもいいのだが、まだ食堂を借りられるので、私たちはそのまま将棋を指す。まあ、当然であろう。ただ、蕨市役所将棋部OB4氏はここでチェックアウトとなった。来年の再会を楽しみに待ちたい。
再び食堂に戻り、私はIs氏と再戦。私のひねり飛車。▲7八金・▲7九銀型から▲6五歩と仕掛けたのが、これはちょっと早かった。しかしその後、左銀を6五にぶつけることができて、好転を感じた。
以下もむずかしいところはあったが、何とか勝ち。Is氏は相掛かりの将棋を勉強したかったらしいが、それは私が不勉強だ。
続けてY氏と。Y氏とは平手の手合割なのだが、いつも私が香や角を引いたりしている。前夜は角を引いて負けたので、本局は香落ちである。
しかし本局も端から攻め込まれて苦戦に陥った。▲3二とに△1一飛と回る。▲1二歩に私は飛車を見捨てて中央で攻め合ったが、これは短兵急だった。たちまち攻めが切れ、無念の投了。社団戦の監督も務めるY氏、さすがにしっかりした将棋を指す。
続いてMi氏と初対局。私の三間飛車にMi氏は▲5七銀左から▲4五歩。小気味いい仕掛けだ。私の応接がマズかったのかMi氏の指し手がうまかったのか、恐らく両方だろうが、これも私が苦戦に陥った。
終盤、Mi氏が桂損覚悟で攻めてきたが、これが存外厳しかった。いよいよ受けがなくなった私は、王手ラッシュをかける。
△8四桂にMi氏は▲8七玉だが、これが敗着となった。私は5八の馬を△6九馬と入って、先手玉が詰んでしまった。▲8七玉では▲7七玉と真っ直ぐ引かれたら、詰まなかった。
とはいえ、内容的には完敗だった。▲5七銀左から▲4五歩の仕掛けはシンプルだが、優秀である。
時刻は13時近くになった。さすがに実戦は終了である。
ここから表彰式。前回はリーグ戦があり、その結果を見て「最多対局賞」「最多勝利賞」「殊勲賞」などを表彰したが、今回はそうしたものはなし。これは、と思う成績優秀者を周りが推し、Kaz氏、Fuj氏ら4人が表彰された。
参考までに私は31局指して、自由対局13勝5敗、指導対局0勝6敗、ペア将棋1勝3敗、10秒将棋3勝0敗、という成績だった。
行きと同じ3台のクルマに分乗して、「信濃わらび山荘」とはお別れ。また来年もここに来られればうれしい。そのとき私は、どんな心境にいるだろう。いまより幸せになっているだろうか。
帰りの立ち寄り先は決めていなかったが、中井女流六段は蕎麦を食べたかったらしい。JR最高地点・小海線野辺山駅近くにある蕎麦屋で、遅い昼食となった。
いらっしゃいませ、と言った女性店員さんが安食総子(ふさこ)女流初段の声にそっくり。顔立ちは、安食女流初段と中村桃子女流1級を足して2で割ったような感じだった。彼女のようなコが駒込ジョナサンにいればと思う。Ayakoさん、これは冗談である。
山荘の管理人さんオススメの店だったらしいが、さすがに、出された蕎麦は美味だった。値段のほうも、観光地にありがちな、味と値段が反比例していることもない、妥当なものだった。
なお、ダイエットだダイエットだと騒いでいながら、中井女流六段はデザートにケーキを食していたことを付記しておく。
ここからは、もう帰るのみである。しかしクルマの中の雑談もおもしろく、まだまだお楽しみはある。
中井カーに、中井女流六段、植山七段、大野七段、Hi氏、Kub氏、私と乗る。
中井女流六段の運転は確かである。それでいて快調に飛ばす。ちなみに私も仕事で運転はするが、プライベートで運転したことは一度もない。
「大沢さん」
ナナメ後ろに座っているHi氏が言う。「前から聞こうと思ってたんだけど、大沢さんは、中井先生のことをどう思ってんの? ほら現実問題として、中井先生は、もう結婚しているわけだよね。だから大沢さんが、これから中井先生をどうしたいのかと思って…」
Hi氏にマジメな顔で訊かれて、私は面喰らった。
(つづく)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする