一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

LPSA芝浦サロン・中倉宏美女流二段4

2012-02-02 00:04:08 | LPSA芝浦サロン
周回遅れになるが、昨年2月4日(金)のLPSA芝浦サロンは、第1部(午後2時~5時)が中倉彰子女流初段、2部(6時~9時)が中倉宏美女流二段の担当だった。
おふたりに教えてもらいたいのはヤマヤマだが、時間の関係で、宏美女流二段に教えてもらうだけに留まった。
この日の宏美女流二段はカーキ色のトレーナーにショートパンツと、セクシー系のいでたち。私は大いに気分をよくしての指導対局となった。
下手の私が先に指す。▲7六歩△3四歩▲2六歩△8八角成▲同銀△2二銀▲7七銀△3三銀▲3八銀△4二飛。
私の居飛車明示に宏美女流二段は角を換わって△2二銀~△3三銀。これは相居飛車に進むのかと思いきや、宏美女流二段は△4二飛から穴熊に潜った。現在の宏美女流二段なら絶対に指さない順で、いまとなっては本局は、リニューアル前の宏美女流二段の、貴重な棋譜になった。
宏美女流二段△4四銀~△3五歩に、私は▲4五歩の銀取り。宏美女流二段は△4六角~△3五銀としたが、私は▲7七角(△2二飛取り)から▲5五銀と、上手の角を詰まし、指し易くなった。
その後宏美女流二段は、取れる▲3七桂を取らずに△4七銀成。宏美女流二段にはよくも悪くも異筋の手が出ることがあるが、この手もそうだ。
しかし△4七銀成にも狙いがあって、4手後宏美女流二段は△2七銀と、▲1八飛取りに打つ。これで飛車が詰んでいる。
私はその間8筋を攻め、▲5六角と据えた。
宏美女流二段は飛車を取り、数手後、△4九飛と下ろしたのが、下の局面である。

第1図以下の指し手 ▲8三角成△同銀▲7一飛成△8九飛成▲8八金△8六歩▲同角△8八竜▲同玉△7六桂▲7七玉△8二銀▲2一竜△6八桂成▲同玉△8五角▲6七歩△7六金▲7七金△同金▲同角△7六金……(第2図)

私は勢い▲8三角成と切り込んだが、相手に角を渡して疑問だった。
宏美女流二段は△8九飛成の王手。私は▲8八金と竜に当てて打ったが、これも質駒になってよくなかった。
宏美女流二段は△8六歩の王手を利かしてから△8八竜と決めに来たが、この手がどうだったか。感想戦では、△6五角で上手勝ちだった。
数手後、△8五角。この詰めろはすぐほどけると▲6七歩と打ったが、△7六金▲7七金△同金▲同角△7六金と食いつかれ、また形勢が接近した。

この後の攻防もおもしろく、いっそのこと全棋譜を紹介したいくらいなのだが、それも味がわるいので、このあたりで止めておく。
最後は▲8二歩と打って玉を引っ張り出してから、▲6三銀と打ったのが決め手。何とか勝たせていただくことができた。
しかし本局は、疑問手は多々あるものハラハラドキドキの連続で、お互いの持ち味が出た名局だったと思う。
宏美女流二段には昨年8月24日に教えていただいたのが最後で、ということはあれから5ヶ月以上も宏美女流二段にお目にかかっていないのだが、また指導対局を受けたいと思っている。
コメント (2)
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