一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

二十たび大野教室に行く(後編)・女流最強戦を観る

2012-02-27 00:08:40 | 大野教室
時刻は午後6時を回っている。妙齢の美女はすでに教室を後にしていた。先ほどは大野八一雄七段に四枚落ちを教わっていたが、どのくらい満足してくれただろうか。今後の彼女の出席率は、大野教室の生徒の増加に直結する。来月以降に注目したい。
Fuj氏が、大野教室生徒数の推移を棒グラフにまとめてきた。アンタほかにやることがないのか、といいたいところだが、これは大野七段もうなる労作だった。
Fuj氏いわく、数ヶ月前に、月4回で延べ40人を突破したが、その後も着実に生徒数を伸ばし、今月はきょうの11人で、延べ50人を突破したという。これは喜ばしいことだ。大野七段の長年の普及が、やっと実を結び始めたということだろう。
遅くなったが、植山悦行七段がW氏相手に、指導対局を始めた。
私はHanaちゃんに対局を申し込む。現在研修会に通っている彼女も、望むところだった。
Hanaちゃんの▲5六歩に、私は角道も開けず中央を厚くする。Hanaちゃんの作戦は先手でも後手でも中飛車だから、対策は立てやすい。
しかしHanaちゃんに巧妙に攻め込まれ、またも敗勢になってしまった。こちらの様子を見に来た植山七段に、
「なんで(角と銀二枚の)二枚換えになってるんですか」
と苦笑されたが、返す言葉がない。
終盤、Hanaちゃんが金銀を捨てて寄せに出る、という強引な順があったが、それでもこちらが負けているのに呆れた。
最後は▲5三歩成というシャレた手があり、△同玉に▲5四銀と打ち換えられ、△同玉▲5二飛成まで、私の投了となった。
まだ植山-W戦は続いている。私はHanaちゃんに、泣きの再戦を申し込む。
「負け先」で私の先手。Hanaちゃんは当然ゴキゲン中飛車。私は超速▲3七銀に出たが、Hanaちゃんは先手陣にスキありと見て、居玉で仕掛けてきた。
一目無理っぽかったが、それでもいい勝負だったのに驚いた。しかしそれなら、この仕掛けはやらないほうがいい。
最後は私▲1七角、1九香、4三と 持駒角桂、Hanaちゃん△2九飛、4一金、5一玉、5四飛、6一金…の局面で、△1九飛成▲3三角△4二歩▲5三角成(▲5三とがよかった)まで、私の勝ちになった。
最後はHanaちゃんの居玉が祟った形だ。居玉での仕掛けは、これを最後にしたほうがいいと思う。
これできょうの将棋は終了。しかし、7局指して2勝5敗はひどい成績だ。以前は指導対局以外の一般対局は全勝、ということもあったのだが、いまは思い出話になってしまった。
このあとは食事会。クルマで少し走ったところにある、ガストへ向かう。参加者と席の配置は、以下のとおり。

   植山 大野 W
             壁
Fuj Minami 一公 Hon
     壁

7人中6人が、699円のキャンペーンメニューを頼む。しかし植山七段だけがドリンクバーを頼まなかったので、意外だった。
食事のあとは、バカ話に興じる。もちろん、このブログにも書ける内容ではない。書いたらこのブログが消滅するからで、最近はこのパターンが多すぎる。
ひとつうれしかったのは、きょうの美女が独身だったこと。既婚者と勝手に勘違いしていた。
彼女が独身なら、私も大野教室に通うハリがいっそう出てくるというものである。大野七段の指導が詰め込み過ぎのきらいはあったが、次回彼女が訪れるかどうか。ハラハラドキドキである。
8時も過ぎ、ケータイなどで、みんなで女流最強戦を観戦する。今夜は上田初美女王と清水市代女流六段の準決勝だ。この勝者が、翌週26日に行われる甲斐智美女流王位と中井広恵女流六段の勝者と、覇権を争うのだ。
清水といえば「金」、の清水女流六段が棒金に出て、3八~~1五~2四~3三と綺麗に捌いていく。さすがの金使いである。
90手目、上田女王が△6五銀と銀交換に出たのが大悪手。▲同銀△同飛と進んだが、ここで▲9三銀と打てば、後手玉が詰んでいる。
しかし清水女流六段の指し手は▲6六金! よくも悪くも、これが清水流の一手だった。
以下もすったもんたがあり、155手まで、清水女流六段の勝ち。これは熱局なのか、凡局なのか。どうもよく分からないが、清水女流六段は勝ち星を稼いでいるなと思う。
将棋観戦のあとは、またもバカ話。あまりにもバカバカしくて、Minamiちゃんが会話に入ってこられない。いまはスマホで遊んでいるが、それでもときどき口を挟むことがあり、ということは、私たちの話を聞いているのだ。
ちょっとしたトラブルがあって、11時すぎに、散会。しかしきょうも楽しい、大野食事会であった。
コメント (3)
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