植山悦行七段-Hanaちゃん、Fuj氏-美少年クンの戦いを交互に見る。植山-Hana戦は、難しい戦いを植山七段が制した。やはり植山七段の駒落ちは絶品だ。
感想戦に入るが、植山七段は各局面における指し手の考え方を、丁寧に説く。私も横で聞いていたが、これがたいそうためになった。将棋の上達法にはいろいろあるが、プロの解説を聞くことが、もっとも勉強になる気がする。
Fuj-美少年戦は、美少年の指し回しが冴え、勝勢。Fuj氏、私と指すときの圧倒的な強さはどこへいったのだ。
もうこの一局しか残っていなかったのだが、私はHon氏と将棋を指す。
Hon氏の先手三間飛車変態穴熊に、私は玉頭位取りに出る。中盤で得した香を5五に打ち、さらに金香交換の駒得になったが、これは筋が悪かった。ここは△2四香と据えて先手の応手を聞くところ。植山七段ならこう指したような気がする。
局面は終盤。▲8一竜がおり、▲4一馬に私は△4二金打。△2二玉、△3二金、△3三桂、△3四銀、△4三金、△4四銀と盤上にあったから5枚目のカナ気だが、これは固めすぎだった。△4二金打には、▲同馬△同金引▲2一金や、▲1四桂と迫る手がある。△4二金打では△4二金引と節約するのが本手で、これならあとで△4三玉と逃げる手があった。
本譜は馬切りを保留して▲1五歩と伸ばしたが、△2五桂と跳ねる手が利いて、後手が辛勝した。あぶないところだった。
これできょうの将棋は終わり。みんなで食事に行く。
きょうはガスト。参加者と席の配置は以下のとおり。
壁
Minami Fuj Hon
大野 一公 W 植山
MinamiちゃんとFuj氏は、先日行われた「LPSAペア将棋選手権」に参戦したペアだ。3局指して2勝1敗だったらしいが、1勝を挙げたのは見事だった。
植山七段が、そのペア将棋選手権に私が見学に行かなかったことに不満を漏らす。植山七段は私が行くと即断して、スーツにネクタイで決めていったのに?、スカされたと言うのだ。
なんで私が出向くと植山七段がバッチリ決めていくのかよく分からぬが、そもそもLPSAペア選手権は、女流棋士と男性アマ強豪が和気藹藹と指すもので、傍から見ても面白くもなんともない。Kokoroちゃんがプレーヤーとして参加するなら、その相方に手を挙げるが、見学はゴメンである。
食事が終わると雑談。相変わらずここに書けないことばかり。巷間噂されていることと、真実の乖離が大きすぎる。私たちはただただ苦笑するしかない。
W氏が電話をしている。相手は中井広恵女流六段のようである。もしよかったらいらしてください、という内容だ。ふたりのお嬢さんも来るのだろうか。ちょっとドキドキする。
しばらく経って、中井女流六段が見えた。今夜も魅力的だ。ただ、お嬢さんがいっしょじゃなかったので、拍子抜けした。
席の変更があって、以下の配置になった。
壁
Minami 中井 W Hon
Fuj 一公 大野 植山
中井女流六段の向かいに座ったが、久しぶりなのでドキドキした。去年まではそれが当たり前の光景だったのだが、秋から冬にかけての私は精神的にドン底で、中井女流六段に緊張しているヒマはなかった。
中井女流六段の食事も終わって、大野教室&ジョナ研の、合同イベントの日程をいくつか決める。私はどれも乗り気だったのだが、心とは裏腹にブツブツつぶやいたら、中井女流六段に○○○○てしまった。私は慌ててその場を繕う。
「いや、いや行きますよ中井先生! 素晴らしいですよ稚内! 宗谷本線からこうサロベツ原野が見えてさ、彼方には利尻島と礼文島が浮かぶ。最高じゃないですか。分かんねえかなあ中井先生。私が3年前に稚内に行ったの憶えてます? 先生から観光大使の名刺いただいて、私わざわざ行ったんですよ。それも先生のファンだからじゃないですか。女流棋士ファンランキングだって2位なんですから先生。これいい加減な気持ちでつけてるんじゃないですよ。なあFujさん、分かるだろ? もう本当ですよ!」
私の狼狽に、食事会場は爆笑の渦だった。しかしこっちは冷や汗モノである。
中井女流六段もニッコリ笑って○りを収めてくれたが、実はまだくすぶって?いたようだ。
どうも、私のメールの文面がお気に召さなかったらしい。今度はお互いスマホを取り出して、私の文面を公開する羽目になった。
大野八一雄七段がそれを読んで、
「これは大沢クンが悪い」
と断じる。エエー。
同性から断を下されては弁解の余地はないが、これも誤解である。とにかく私は、本心を書かなきゃならないことを書かないで、書かなくてもいいことを書いてしまう悪癖があるのだ。そこを割り引いて考えてくれまいか。
「もうさ、もう本当に、私は中井先生に感謝してるんですから! ホント将棋ファンとして、最高に幸せなんですから!」
私は平謝りに謝って、何とかその場を収めた。しかし周りはゲラゲラ笑うばかりだ。面白くない!
オトナの女性が入ると、場が華やかになってよい。中井女流六段がいらしてから、爆笑爆笑、また爆笑だった。
すっかりみんな腰を落ちつけているので私がスマホを見ると、時刻は午後11時53分である。
慌てて会計をし、京浜東北線の上野方面行き最終電車には何とか乗ることができた。
でもみんなとのおしゃべりは楽しい。いつかオールナイトで語り合えたらと思う。
感想戦に入るが、植山七段は各局面における指し手の考え方を、丁寧に説く。私も横で聞いていたが、これがたいそうためになった。将棋の上達法にはいろいろあるが、プロの解説を聞くことが、もっとも勉強になる気がする。
Fuj-美少年戦は、美少年の指し回しが冴え、勝勢。Fuj氏、私と指すときの圧倒的な強さはどこへいったのだ。
もうこの一局しか残っていなかったのだが、私はHon氏と将棋を指す。
Hon氏の先手三間飛車変態穴熊に、私は玉頭位取りに出る。中盤で得した香を5五に打ち、さらに金香交換の駒得になったが、これは筋が悪かった。ここは△2四香と据えて先手の応手を聞くところ。植山七段ならこう指したような気がする。
局面は終盤。▲8一竜がおり、▲4一馬に私は△4二金打。△2二玉、△3二金、△3三桂、△3四銀、△4三金、△4四銀と盤上にあったから5枚目のカナ気だが、これは固めすぎだった。△4二金打には、▲同馬△同金引▲2一金や、▲1四桂と迫る手がある。△4二金打では△4二金引と節約するのが本手で、これならあとで△4三玉と逃げる手があった。
本譜は馬切りを保留して▲1五歩と伸ばしたが、△2五桂と跳ねる手が利いて、後手が辛勝した。あぶないところだった。
これできょうの将棋は終わり。みんなで食事に行く。
きょうはガスト。参加者と席の配置は以下のとおり。
壁
Minami Fuj Hon
大野 一公 W 植山
MinamiちゃんとFuj氏は、先日行われた「LPSAペア将棋選手権」に参戦したペアだ。3局指して2勝1敗だったらしいが、1勝を挙げたのは見事だった。
植山七段が、そのペア将棋選手権に私が見学に行かなかったことに不満を漏らす。植山七段は私が行くと即断して、スーツにネクタイで決めていったのに?、スカされたと言うのだ。
なんで私が出向くと植山七段がバッチリ決めていくのかよく分からぬが、そもそもLPSAペア選手権は、女流棋士と男性アマ強豪が和気藹藹と指すもので、傍から見ても面白くもなんともない。Kokoroちゃんがプレーヤーとして参加するなら、その相方に手を挙げるが、見学はゴメンである。
食事が終わると雑談。相変わらずここに書けないことばかり。巷間噂されていることと、真実の乖離が大きすぎる。私たちはただただ苦笑するしかない。
W氏が電話をしている。相手は中井広恵女流六段のようである。もしよかったらいらしてください、という内容だ。ふたりのお嬢さんも来るのだろうか。ちょっとドキドキする。
しばらく経って、中井女流六段が見えた。今夜も魅力的だ。ただ、お嬢さんがいっしょじゃなかったので、拍子抜けした。
席の変更があって、以下の配置になった。
壁
Minami 中井 W Hon
Fuj 一公 大野 植山
中井女流六段の向かいに座ったが、久しぶりなのでドキドキした。去年まではそれが当たり前の光景だったのだが、秋から冬にかけての私は精神的にドン底で、中井女流六段に緊張しているヒマはなかった。
中井女流六段の食事も終わって、大野教室&ジョナ研の、合同イベントの日程をいくつか決める。私はどれも乗り気だったのだが、心とは裏腹にブツブツつぶやいたら、中井女流六段に○○○○てしまった。私は慌ててその場を繕う。
「いや、いや行きますよ中井先生! 素晴らしいですよ稚内! 宗谷本線からこうサロベツ原野が見えてさ、彼方には利尻島と礼文島が浮かぶ。最高じゃないですか。分かんねえかなあ中井先生。私が3年前に稚内に行ったの憶えてます? 先生から観光大使の名刺いただいて、私わざわざ行ったんですよ。それも先生のファンだからじゃないですか。女流棋士ファンランキングだって2位なんですから先生。これいい加減な気持ちでつけてるんじゃないですよ。なあFujさん、分かるだろ? もう本当ですよ!」
私の狼狽に、食事会場は爆笑の渦だった。しかしこっちは冷や汗モノである。
中井女流六段もニッコリ笑って○りを収めてくれたが、実はまだくすぶって?いたようだ。
どうも、私のメールの文面がお気に召さなかったらしい。今度はお互いスマホを取り出して、私の文面を公開する羽目になった。
大野八一雄七段がそれを読んで、
「これは大沢クンが悪い」
と断じる。エエー。
同性から断を下されては弁解の余地はないが、これも誤解である。とにかく私は、本心を書かなきゃならないことを書かないで、書かなくてもいいことを書いてしまう悪癖があるのだ。そこを割り引いて考えてくれまいか。
「もうさ、もう本当に、私は中井先生に感謝してるんですから! ホント将棋ファンとして、最高に幸せなんですから!」
私は平謝りに謝って、何とかその場を収めた。しかし周りはゲラゲラ笑うばかりだ。面白くない!
オトナの女性が入ると、場が華やかになってよい。中井女流六段がいらしてから、爆笑爆笑、また爆笑だった。
すっかりみんな腰を落ちつけているので私がスマホを見ると、時刻は午後11時53分である。
慌てて会計をし、京浜東北線の上野方面行き最終電車には何とか乗ることができた。
でもみんなとのおしゃべりは楽しい。いつかオールナイトで語り合えたらと思う。