ロンドンオリンピック、7月31日に行われたバドミントン女子ダブルス1次リーグで、「無気力試合」をした4ペア8人が、世界バドミントン連盟(BWF)の裁定により失格となったことは、私たちを震撼させた。
この4ペアはすでにリーグ通過を決めており、次の準々決勝戦で格下のペアと当たりたいがため、故意に負け試合を画策したらしい。
私もその模様をビデオで見たが、たしかに無気力試合で、これではBWFが厳罰を下すのもやむを得なかった。
これに関連して思うのは、同じ7月31日、女子サッカーグループリーグの最終戦で、日本が引き分け狙いの戦術を用いたことだ。
この試合、日本は南アフリカ相手に、終始有利に進めながら、引き分けに終わった。のちに佐々木則夫監督が語ったところによると、もしここで勝ってしまうと1位になり、移動に半日かかる英国北部のグラスゴーでの試合になるため、あえて引き分け狙い(2位)の指示を出したという。
ただその裏には、1位通過だと、強豪米国かフランスとの戦いになるため、それを回避する意味もあったようだ。というか、こちらが本音だったと思われる。
それが本当だとしたら、何とも情けない話と言わざるを得ない。試合に勝つために、選手のみんなは苦しい練習をして積んできたんではないのか。引き分け狙いの試合などして、恥ずかしくはないのか?
では将棋界はどうか。
前期竜王戦のランキング戦2組決勝戦は、山崎隆之七段と橋本崇載七段との対戦になったが、優勝すれば本戦トーナメントで、1組3位の羽生善治王座(当時)・棋聖と当たる、というケースだった。
私のような小市民なら、「2組で優勝したら羽生二冠と当たって負けてしまうから、ここは敗退して別の棋士と当たりたい…」なんてことを考えてしまうが、両七段はそんなことはない。もちろんどちらも全力で戦い、橋本七段が堂々の優勝。勢いに乗って、本戦トーナメントでも羽生二冠を降した。棋士は強敵を避けることなどない。むしろ対戦することを望んでいるのである。
女子サッカーに話を戻すが、メダル狙いで逃げの姿勢を取ったなでしこジャパンは、次のブラジル戦、絶対に負けられなくなった。しかし次は、日本は負けるだろう。すでに勝利の女神がそっぽを向く戦いをしてしまったからである。
この4ペアはすでにリーグ通過を決めており、次の準々決勝戦で格下のペアと当たりたいがため、故意に負け試合を画策したらしい。
私もその模様をビデオで見たが、たしかに無気力試合で、これではBWFが厳罰を下すのもやむを得なかった。
これに関連して思うのは、同じ7月31日、女子サッカーグループリーグの最終戦で、日本が引き分け狙いの戦術を用いたことだ。
この試合、日本は南アフリカ相手に、終始有利に進めながら、引き分けに終わった。のちに佐々木則夫監督が語ったところによると、もしここで勝ってしまうと1位になり、移動に半日かかる英国北部のグラスゴーでの試合になるため、あえて引き分け狙い(2位)の指示を出したという。
ただその裏には、1位通過だと、強豪米国かフランスとの戦いになるため、それを回避する意味もあったようだ。というか、こちらが本音だったと思われる。
それが本当だとしたら、何とも情けない話と言わざるを得ない。試合に勝つために、選手のみんなは苦しい練習をして積んできたんではないのか。引き分け狙いの試合などして、恥ずかしくはないのか?
では将棋界はどうか。
前期竜王戦のランキング戦2組決勝戦は、山崎隆之七段と橋本崇載七段との対戦になったが、優勝すれば本戦トーナメントで、1組3位の羽生善治王座(当時)・棋聖と当たる、というケースだった。
私のような小市民なら、「2組で優勝したら羽生二冠と当たって負けてしまうから、ここは敗退して別の棋士と当たりたい…」なんてことを考えてしまうが、両七段はそんなことはない。もちろんどちらも全力で戦い、橋本七段が堂々の優勝。勢いに乗って、本戦トーナメントでも羽生二冠を降した。棋士は強敵を避けることなどない。むしろ対戦することを望んでいるのである。
女子サッカーに話を戻すが、メダル狙いで逃げの姿勢を取ったなでしこジャパンは、次のブラジル戦、絶対に負けられなくなった。しかし次は、日本は負けるだろう。すでに勝利の女神がそっぽを向く戦いをしてしまったからである。