一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

マイナビ女子オープン一斉予選対局をネットで見て

2014-08-14 00:11:11 | 女流棋戦
9日(土)は自宅で、マイナビ女子オープン一斉対局の中継を見た。
竹橋に行って行けないこともないのだが、女流棋士オタクの私がお邪魔したら、対局場の空気が汚れる。家で静かに見ているほうがいいと思った。
私は一応応援している女流棋士はいるが、負けても人生が終わるわけでないから、彼女らが勝っても負けてもどっちでもいい。ただ、渡部愛(まな)女流初段にだけは、勝ち進んでもらいたいと思う。渡部女流初段の存在を認めない一部の将棋ファン、彼らを黙らせるには、彼女が勝ち抜くことが最も手っ取り早いからだ。

午前の中継局4つの中で注目は、鈴木環那女流二段と竹俣紅女流2級の一戦であろう。10代と20代を代表する人気女流棋士で、どちらの勝ちも見たい。ただ、竹俣女流2級はメディアの露出が多いが戦績が今一つで、本局は鈴木女流二段がいかに勝つか、に関心が移っていた。
前半12局、どの将棋も熱戦だったようだが、鈴木-竹俣戦は、竹俣女流2級の勝ち。これはけっこうな番狂わせ(失礼)だった。しかし竹俣女流2級、相矢倉から堂々の指し回しで、彼女もやっぱりプロなのだと、ホトホト感心した次第。
また渡部女流初段は、千葉涼子女流四段に勝ち。まずは1回戦を突破した。

さて、午後である。午後の中継注目局は、香川愛生女流王将と村田智穂女流二段の一戦だろう。香川女流王将はタイトルを獲ってから活躍している印象がない。ただし公開対局で勝てば、再び存在感をアピールできる。
結果は村田女流二段の勝ち。村田女流二段は第5期の予選決勝で伊藤沙恵奨励会2級(当時)に粘り勝ちしており、その実力は高く買っている。本局もねじり合いの好局だったと思う。
ほかは、室谷由紀女流初段が山根ことみ女流1級に屈した。最強美人女流棋士の緒戦敗退は残念。室谷女流初段は、捲土重来を期してほしい。

いよいよ予選決勝である。1回戦で勝っても、ここで勝たなければ意味がない。
中継4局の中で、注目は甲斐智美女流二冠と中井広恵女流六段、中倉宏美女流二段と塚田恵梨花アマの戦いだ。
前者は重量級の対戦だが、後者はプロ対アマ。しかし宏美女流二段はアマに弱い印象があり、なんか、本局も負けるような気がした。
私はマイナビ女子オープンの専用サイトから「棋譜中継」をクリックするが、決勝のところは「未定」となっており、見えない。さっきはどこかから入れたのだが、どうなっているのだろう(後で分かったのだが、「中継ブログ」に該当4局の紹介があり、そこから中継局面に入れた。最初は私も、ここから入ったのだ。しかし、「正門」の棋譜中継から入れないとは、不便な話ではないか!?)。
結果を書けば、宏美女流二段は塚田アマに負け。プロがアマに負けるのはいまの時代珍しくないが、宏美女流二段はふつうに負けてしまった感じだ。
また甲斐-中井戦は、甲斐女流二冠の勝ち。終盤まで中井女流六段が押していたと思うのだが、最後はわりと呆気なかった。
渡部女流初段は渡辺弥生女流初段に勝ち、見事予選突破を果たした。渡部女流初段の本戦入りは初めてで、これは渡部女流初段、女流王位リーグや女流名人リーグ入りのときよりうれしかったのではなかろうか。
なお決勝局でびっくりしたのは、和田あき女流3級が西山朋佳奨励会初段に勝ち、見事本戦トーナメント入りしたこと。
これは勝った和田新女流2級をほめるべきだが、西山奨励会初段は、ここで負けてはいけない。猛省してもらいたい。ともあれあきちゃん、本戦入りおめでとうございます。
そのほか、斎田晴子女流五段、長沢千和子女流四段の本戦入りもうれしい。しかし、中堅女流棋士は白星配給係に徹した感があり、ちょっとさびしかった。
ともあれ全体的には番狂わせの連発で、本戦入りの12人を全員当てた人はいなかったろう。もしいたら、その人は超能力者といえる。
本戦進出の集合写真は、知らない顔がけっこうあって、訳が分からなかった。

なお、中継局以外の対局棋譜は、11日(月)にサイトに発表されたから、あらかた見た。
その中の一局、竹部さゆり女流三段と中倉宏美女流二段の一戦で、58手目宏美女流二段の△3五歩に竹部女流三段は▲7二飛と打ったが、ここは▲3四飛で先手必勝だったと思う。
竹部女流三段は指し手がチグハグで、公私ともにリズムが乱れていると思った。
コメント (3)
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