フジテレビの「ネプリーグ」に告ぐ。解答者が答えようとしたときに、CMを入れるのはやめてくれないか。こちらの血圧が上がる。
今、2014年だよねえ。まだこんなCMの入れ方をしてるとは、バカじゃないのフジテレビ。
(きのうのつづき)
続いて男性氏とのリーグ戦。私の飛車落ちである。
▲2五歩と決めてきたので私は△3三銀と上がり、金矢倉に組んだ。しかし進展性に乏しく、あまり面白くなかった。人により見解は違うが、3三には角か桂がいくのがいいと思う。
私は角を転回し△4五歩と飛車を攻めたが、あまりうまくいかなかった。
しかも男性氏にうまく反撃され、上手芳しくない。こちらの頼みは下手の持ち時間で、秒読みになれば何とかなると思った。
△3七歩成に男性氏は▲1八飛。ここはいったん▲同桂があったが、男性氏には見えてなかったようだ。数手後私は△2八とと、飛車を詰ます。しかしこれも微妙で、1歩を渡すと、▲4四歩の反撃が厳しいのだ。
が、そこまで細かく読んでいたらキリがない。駒落ちの上手の極意は、「この手は下手は指さないだろう」と、タカをくくって指すことだと思う。例えば、5手目に下手に好手があっても、そこまで読まないだろう、と図々しく指す。これがよい。
本局の結果は、私の勝ち。終始難しい戦いだったが、最後は下手の秒読みに助けられた。
和服の女性は、いまは大野八一雄七段に教わっている。どこまで理解しているだろう。
W氏はパソコンとにらめっこしている。17日に蕨で将棋大会があるようで、そこで配布する「わらび将棋教室」のチラシをデザインしているのだ。
私もいろいろ口を出す。といってもこっちも素人だから、適当だが。
和服の女性はそろそろ引き揚げるようだ。周りは鬱陶しいオジサンが多いが、彼女の教室に対する印象はどうだったのだろう。
チラシはなんだかんだ言って、最終的には見やすいモノができたのではないだろうか。
かつてはLPSA駒込サロンの一顧客だったW氏、いまは大野七段と植山七段にとって、欠かせない存在になっている。
渡部愛女流初段は、Morita奨励会1級と実戦の最中。Morita君はついこの前まで6級で苦しんでいた印象があるのだが、あれよあれよという間に1級に上った。この分なら入品(にゅうほん・初段になること)も時間の問題だろう。
時間は午後7時を過ぎているが、まだ実戦は続いている。ここ大野教室の最大の特色は、生徒が将棋を指したければ、とことん指せるということである(もちろん限度はあるが)。
少なくとも熱意を持って指していれば、大野七段もそれに応えてくれる。「もう閉席の時間だから…」と生徒を追い出すことはない。
ということで、私はShin氏に「将棋指す?」と聞いてみた。
「はい」
「Shinさんも将棋好きだなあ」
というバカっぽい会話を経て、対局開始。
私の四間飛車藤井システムに、Shin氏は△7四歩から急戦できた。私は木村美濃に組み、▲7四歩と桂取りに突いて好調と思いきや、△6五桂と空跳ねされてシビレた。
しかし数手後、私も飛車を成りこみ、まずまず。どうも、Shin氏に誤算があったようだ。
終盤は明らかに私がよかったが、Shin氏も嫌らしく攻めてくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/c8/77bb44b93655c0cb7ae099515305ae2a.png)
ここでShin氏は△3六桂と跳ねたが、これに▲1七玉と上がったのが大悪手だった。Shin氏にすかさず△1四歩と突かれ、先手もうヤバい。
以下▲2一銀△同玉▲2三香成と必至を掛けたが、銀を渡したため、△2八銀以下詰まされてしまった。
▲1七玉で▲1八玉は△3八成桂を気にしたのだが、これなら銀を渡しても自玉が詰まないので、上記の3手必至を掛けて先手が勝ちだった。
「大沢さんに初めて勝ちました」
とShin氏。
「えっ? 大沢さん(あの将棋を)負けたの!?」
とOg氏が叫ぶ。私は返す言葉がなかった。
渡部女流初段とMorita君の将棋も終わったようだ。感想戦を見ていると、どうもMorita君が勝ったらしい。しかし激戦の跡が窺えた。私は奨励会員の実力を高く買っているが、その彼に互角以上に渡り合うとは、さすがに渡部女流初段、実力があると思った(注:この将棋、愛ちゃんが勝ったらしい。失礼!)。
時刻は8時を過ぎており、さすがにこれでお開きである。みなで遅い夕食に出る。きょうの参加者は多く、総勢11人となった。
お盆のこの時期、11人を収容する食事処があるのかと思ったら、カレーを食べさせる店があるらしい。大野教室も、いろいろ新規開拓しているようだ。
その道中、先ほどの和服美人の年齢の話になる。彼女はOg氏の紹介で来たようで、Og氏が正解を知っている。
私は31歳と予想したが、実際はもうちょっと上だった。ただ、ピタリと年齢を当てた猛者もいて、その冷徹な観察眼には唸った。
カレー店は、駅前のビル内にあった。インド人?が経営している、本格的な店だ。
ではここで、参加者と席の配置を記しておこう。
Shin Og 大野 Mor Wat
壁
一公 Is 愛 W 男性 男性
壁
渡部女流初段は手前中央の女王席。こういう席に成人女性が参加したのは久しぶりである。そもそも渡部女流初段と食事を共にするのも久しぶりで、考えたら、2010年10月に棋友とご一緒して以来だ。
私たちはめいめいにカレー料理を頼んだ。出されたカレーは、まずまず。私はライスを選んだが、米がパサパサしていた。やはり私の口には、日本の米が合うようだ。
食事の合間におしゃべり。渡部女流初段は、来月の将棋ペンクラブ大賞贈呈式に、指導棋士として参加するという。私も出席するつもりだったので、これは好都合だ。来月の楽しみが増えた。
食事の後も、ここでおしゃべり。Og氏がパソコンを取り出して、ゴチャゴチャやっている。生年月日を入力して、相性診断をしているらしい。
私も、自分と中井広恵女流六段ら何人かを見てもらった。
気が付けば、時刻は10時を過ぎている。みなはこのあと花火をやりそうな雰囲気だったが、私と渡部女流初段、ほか2人は、帰ることにした。
渡部女流初段とは、帰る方向が同じ。期せずして、「プチ・女流棋士と語ろう」になった。渡部女流初段は私相手にもハキハキしていて、とても好感が持てた。
私が女流棋士に指導対局を受けて、「この女流棋士は強え」と感嘆したのは、上田初美女流三段ただひとりである。ただし、アマチュアの女性も加えれば、アマ時代の渡部女流初段も含まれる。そしてその見解に、こんにちまで訂正はない。
いま渡部女流初段は勝ったり負けたりの成績だが、いつか大きく飛躍するときがくる。
それまで緊張感を失わず、精進してほしい。
今、2014年だよねえ。まだこんなCMの入れ方をしてるとは、バカじゃないのフジテレビ。
(きのうのつづき)
続いて男性氏とのリーグ戦。私の飛車落ちである。
▲2五歩と決めてきたので私は△3三銀と上がり、金矢倉に組んだ。しかし進展性に乏しく、あまり面白くなかった。人により見解は違うが、3三には角か桂がいくのがいいと思う。
私は角を転回し△4五歩と飛車を攻めたが、あまりうまくいかなかった。
しかも男性氏にうまく反撃され、上手芳しくない。こちらの頼みは下手の持ち時間で、秒読みになれば何とかなると思った。
△3七歩成に男性氏は▲1八飛。ここはいったん▲同桂があったが、男性氏には見えてなかったようだ。数手後私は△2八とと、飛車を詰ます。しかしこれも微妙で、1歩を渡すと、▲4四歩の反撃が厳しいのだ。
が、そこまで細かく読んでいたらキリがない。駒落ちの上手の極意は、「この手は下手は指さないだろう」と、タカをくくって指すことだと思う。例えば、5手目に下手に好手があっても、そこまで読まないだろう、と図々しく指す。これがよい。
本局の結果は、私の勝ち。終始難しい戦いだったが、最後は下手の秒読みに助けられた。
和服の女性は、いまは大野八一雄七段に教わっている。どこまで理解しているだろう。
W氏はパソコンとにらめっこしている。17日に蕨で将棋大会があるようで、そこで配布する「わらび将棋教室」のチラシをデザインしているのだ。
私もいろいろ口を出す。といってもこっちも素人だから、適当だが。
和服の女性はそろそろ引き揚げるようだ。周りは鬱陶しいオジサンが多いが、彼女の教室に対する印象はどうだったのだろう。
チラシはなんだかんだ言って、最終的には見やすいモノができたのではないだろうか。
かつてはLPSA駒込サロンの一顧客だったW氏、いまは大野七段と植山七段にとって、欠かせない存在になっている。
渡部愛女流初段は、Morita奨励会1級と実戦の最中。Morita君はついこの前まで6級で苦しんでいた印象があるのだが、あれよあれよという間に1級に上った。この分なら入品(にゅうほん・初段になること)も時間の問題だろう。
時間は午後7時を過ぎているが、まだ実戦は続いている。ここ大野教室の最大の特色は、生徒が将棋を指したければ、とことん指せるということである(もちろん限度はあるが)。
少なくとも熱意を持って指していれば、大野七段もそれに応えてくれる。「もう閉席の時間だから…」と生徒を追い出すことはない。
ということで、私はShin氏に「将棋指す?」と聞いてみた。
「はい」
「Shinさんも将棋好きだなあ」
というバカっぽい会話を経て、対局開始。
私の四間飛車藤井システムに、Shin氏は△7四歩から急戦できた。私は木村美濃に組み、▲7四歩と桂取りに突いて好調と思いきや、△6五桂と空跳ねされてシビレた。
しかし数手後、私も飛車を成りこみ、まずまず。どうも、Shin氏に誤算があったようだ。
終盤は明らかに私がよかったが、Shin氏も嫌らしく攻めてくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/c8/77bb44b93655c0cb7ae099515305ae2a.png)
ここでShin氏は△3六桂と跳ねたが、これに▲1七玉と上がったのが大悪手だった。Shin氏にすかさず△1四歩と突かれ、先手もうヤバい。
以下▲2一銀△同玉▲2三香成と必至を掛けたが、銀を渡したため、△2八銀以下詰まされてしまった。
▲1七玉で▲1八玉は△3八成桂を気にしたのだが、これなら銀を渡しても自玉が詰まないので、上記の3手必至を掛けて先手が勝ちだった。
「大沢さんに初めて勝ちました」
とShin氏。
「えっ? 大沢さん(あの将棋を)負けたの!?」
とOg氏が叫ぶ。私は返す言葉がなかった。
渡部女流初段とMorita君の将棋も終わったようだ。感想戦を見ていると、どうもMorita君が勝ったらしい。しかし激戦の跡が窺えた。私は奨励会員の実力を高く買っているが、その彼に互角以上に渡り合うとは、さすがに渡部女流初段、実力があると思った(注:この将棋、愛ちゃんが勝ったらしい。失礼!)。
時刻は8時を過ぎており、さすがにこれでお開きである。みなで遅い夕食に出る。きょうの参加者は多く、総勢11人となった。
お盆のこの時期、11人を収容する食事処があるのかと思ったら、カレーを食べさせる店があるらしい。大野教室も、いろいろ新規開拓しているようだ。
その道中、先ほどの和服美人の年齢の話になる。彼女はOg氏の紹介で来たようで、Og氏が正解を知っている。
私は31歳と予想したが、実際はもうちょっと上だった。ただ、ピタリと年齢を当てた猛者もいて、その冷徹な観察眼には唸った。
カレー店は、駅前のビル内にあった。インド人?が経営している、本格的な店だ。
ではここで、参加者と席の配置を記しておこう。
Shin Og 大野 Mor Wat
壁
一公 Is 愛 W 男性 男性
壁
渡部女流初段は手前中央の女王席。こういう席に成人女性が参加したのは久しぶりである。そもそも渡部女流初段と食事を共にするのも久しぶりで、考えたら、2010年10月に棋友とご一緒して以来だ。
私たちはめいめいにカレー料理を頼んだ。出されたカレーは、まずまず。私はライスを選んだが、米がパサパサしていた。やはり私の口には、日本の米が合うようだ。
食事の合間におしゃべり。渡部女流初段は、来月の将棋ペンクラブ大賞贈呈式に、指導棋士として参加するという。私も出席するつもりだったので、これは好都合だ。来月の楽しみが増えた。
食事の後も、ここでおしゃべり。Og氏がパソコンを取り出して、ゴチャゴチャやっている。生年月日を入力して、相性診断をしているらしい。
私も、自分と中井広恵女流六段ら何人かを見てもらった。
気が付けば、時刻は10時を過ぎている。みなはこのあと花火をやりそうな雰囲気だったが、私と渡部女流初段、ほか2人は、帰ることにした。
渡部女流初段とは、帰る方向が同じ。期せずして、「プチ・女流棋士と語ろう」になった。渡部女流初段は私相手にもハキハキしていて、とても好感が持てた。
私が女流棋士に指導対局を受けて、「この女流棋士は強え」と感嘆したのは、上田初美女流三段ただひとりである。ただし、アマチュアの女性も加えれば、アマ時代の渡部女流初段も含まれる。そしてその見解に、こんにちまで訂正はない。
いま渡部女流初段は勝ったり負けたりの成績だが、いつか大きく飛躍するときがくる。
それまで緊張感を失わず、精進してほしい。