ジョナサン王子店に着いた。きょうの参加者は私たちとTod氏の予定である。ジョナ研が王子に移ってから参加者が少なく、多くても4人だ(5人だったか?)。王子はみなと相性が悪いのかもしれない。
Hon氏は最近参加率がよいが、ヒマということではなくて、しっかり仕事を終えてから来ている。利発的な息子さんがおり、奥方は美しくも恐ろしく、まさに理想的な家庭だ。
Hon氏はいつものパン料理、私は長考の末、肉料理を頼んだ。
改めて雑談だが、2人きりだと話題も限られる。Hon氏は来期の社団戦の構想などを熱っぽく語るが、私はもう参加の意思はないので、適当に相槌を打つのみ。ヨソの世界の話のようだった。
続いて私の家の問題もしゃべる。東京に住んでいると、好むと好まざるとにかかわらず、なかなか難しい問題があるのだ。
それにしてもTod氏が来ない。Tod氏の口約束はアテにならぬので、ドタキャンでも不思議はない。最近のTod氏はそういう不義理はなくなっているが、いったん貼られたレッテルは、簡単に剥がせない。
と、9時近くになって、ようやくTod氏が来た。手には「吉野家×LPSA」のうちわ(懐かしい)のみ。きょうはクルマで来たらしいが、ふつうはうちわもクルマに置いてきそうなものだ。
かくして40過ぎの男が3人、ファミレスに集まる。改めてこれは、いったい何の会なのだと思う。
あまり景気のいい話も出ないので、将棋を指すことになった。Hon氏とTod氏が対局すればいいのだが、私とTod氏が指すことになった。
手合いは二枚落ち。最近のTod氏は好調で、17日の大野教室では、Hon氏に二枚落ちで快勝したという。今回私に勝てば、二枚落ち卒業というわけだ。
対局開始。△6二銀▲7六歩△5四歩にTod氏は、
「大沢さん△5五歩止めをやってくるからなあ」
と▲5六歩。以下△5三銀▲4六歩に△4四歩。ここでTod氏は誤算に気付いたが、これはこれで難しいところもある。
中盤、▲5六銀、7五銀、8八角がいる局面で、Tod氏が▲5五歩と合わせる。しかしこれはハッキリ疑問で、△5五同歩に▲同角は△7四歩▲6六銀△5四歩と角を殺して上手必勝。よって本譜は▲5五同銀だが、今度は△5四歩▲6六銀右△7四歩で、やはり上手の銀得が確定した。
しかしその先、私が桂を跳ねて5筋を攻めたのが強引だった。
上手△6五桂、下手▲4八飛、6八玉の局面で、▲5八歩△5六歩▲4七金△5七銀(打)▲同歩△5九銀(打)▲同玉△5七歩成の結果は、一見上手がうまくやったようだが、実際は銀損の攻めなのでギリギリだ。事実本譜は▲同金△同桂成に▲1八飛が冷静で、これで上手が悪くなった。
もっとも観戦のHon氏は、上手有望と見ていたようである。
10時を過ぎたのでHon氏が帰り、ここからは2人きりとなる。テーブルにはHon氏が置いて行った千円札が3枚。相変わらず多めの支払いだ。
では終盤の局面を記そう。
ここは▲5五桂で負けだと思っていた。
(つづく)
Hon氏は最近参加率がよいが、ヒマということではなくて、しっかり仕事を終えてから来ている。利発的な息子さんがおり、奥方は美しくも恐ろしく、まさに理想的な家庭だ。
Hon氏はいつものパン料理、私は長考の末、肉料理を頼んだ。
改めて雑談だが、2人きりだと話題も限られる。Hon氏は来期の社団戦の構想などを熱っぽく語るが、私はもう参加の意思はないので、適当に相槌を打つのみ。ヨソの世界の話のようだった。
続いて私の家の問題もしゃべる。東京に住んでいると、好むと好まざるとにかかわらず、なかなか難しい問題があるのだ。
それにしてもTod氏が来ない。Tod氏の口約束はアテにならぬので、ドタキャンでも不思議はない。最近のTod氏はそういう不義理はなくなっているが、いったん貼られたレッテルは、簡単に剥がせない。
と、9時近くになって、ようやくTod氏が来た。手には「吉野家×LPSA」のうちわ(懐かしい)のみ。きょうはクルマで来たらしいが、ふつうはうちわもクルマに置いてきそうなものだ。
かくして40過ぎの男が3人、ファミレスに集まる。改めてこれは、いったい何の会なのだと思う。
あまり景気のいい話も出ないので、将棋を指すことになった。Hon氏とTod氏が対局すればいいのだが、私とTod氏が指すことになった。
手合いは二枚落ち。最近のTod氏は好調で、17日の大野教室では、Hon氏に二枚落ちで快勝したという。今回私に勝てば、二枚落ち卒業というわけだ。
対局開始。△6二銀▲7六歩△5四歩にTod氏は、
「大沢さん△5五歩止めをやってくるからなあ」
と▲5六歩。以下△5三銀▲4六歩に△4四歩。ここでTod氏は誤算に気付いたが、これはこれで難しいところもある。
中盤、▲5六銀、7五銀、8八角がいる局面で、Tod氏が▲5五歩と合わせる。しかしこれはハッキリ疑問で、△5五同歩に▲同角は△7四歩▲6六銀△5四歩と角を殺して上手必勝。よって本譜は▲5五同銀だが、今度は△5四歩▲6六銀右△7四歩で、やはり上手の銀得が確定した。
しかしその先、私が桂を跳ねて5筋を攻めたのが強引だった。
上手△6五桂、下手▲4八飛、6八玉の局面で、▲5八歩△5六歩▲4七金△5七銀(打)▲同歩△5九銀(打)▲同玉△5七歩成の結果は、一見上手がうまくやったようだが、実際は銀損の攻めなのでギリギリだ。事実本譜は▲同金△同桂成に▲1八飛が冷静で、これで上手が悪くなった。
もっとも観戦のHon氏は、上手有望と見ていたようである。
10時を過ぎたのでHon氏が帰り、ここからは2人きりとなる。テーブルにはHon氏が置いて行った千円札が3枚。相変わらず多めの支払いだ。
では終盤の局面を記そう。
ここは▲5五桂で負けだと思っていた。
(つづく)