私たちジョナ研メンバーが愛用していたジョナサン駒込店が、今年の2月で閉店することになった。そこで、そこのウエイトレスさんに、餞別を買おうと思ったのだ。
餞別は北一硝子で調達する。北一硝子なら知名度は全国区だし、ここまで足を伸ばして買ってきたという主張にもなるので、一石二鳥である。
北一硝子は午前9時開店なので、まだ時間がある。堺町通りは観光客も見えず、昨夜の喧騒がウソのようだ。私は辺りをぶらぶらするが、空は快晴、地面は白銀の世界で、歩いていて気持ちいい。
9時になったので、煉瓦造りの北一硝子三号館に入る。当然ながら店内にまだ客はおらず、さながらVIPの貸切状態だ。
今回はTakahashiさんとHondaさんに贈る。それと、深夜係のウエイトレスさんにも贈りたい。それぞれイメージがあるから、個別に選ぶ必要がある。これだ、とピンとくる商品に出会うまで、妥協はしないつもりだ。
三号館にいい商品があったが、北一プラザ、別棟の北一硝子クリスタル館も見て回る。
お土産を買うだけで随分な念の入れようだが、私は相手が喜んでくれるなら、このくらいの労は厭わない。
1時間ぐらい迷って、Takahashiさんには「ピルスナ大星空(グラス)」、Hondaさんには「ペンダントトップ雫R・ライトストーンネックレス50R」、深夜さんには「蝦夷山桜唐紅ビール杯」を購入した。けっこう嵩張ったので手荷物になるが、きょう1日の辛抱である。
これで小樽を離れる。その前に、小樽駅前のアーケード街の蕎麦屋に入り、もりそばを手繰った(550円)。北海道の蕎麦屋はどこもうまい。季節が冬、というのもあるかもしれない。
さて、いよいよ札幌に向かう。小樽からは中央バスに乗る。料金が安いということもあるが、大通公園を通るから便利なのである。
11時25分発、北一条西7丁目には定刻5分遅れの12時27分に着いた。7日夜にお邪魔してから、4日ぶりの再訪問だ。
さっぽろ雪まつり大通会場は、最終日ということもあって、人が多かった。ただしきょうは火曜日なので、週末のほうが人出は多かったと思われる。
さっぽろ雪まつりは大雪像がもちろんいいが、付随するイベントがいい。事前の調べでは、今年の自衛隊音楽隊コンサートは、14時から7丁目西で行われるようだった。
これは私が毎年楽しみにしているもので、第11師団の面々が、玄人はだしの演奏で、文字通り聴かせてくれる。
まだ時間があるので、雪像群を鑑賞する。では、今年のテーマを列挙しておこう。
1丁目:J:COMひろば スケートリンク
2丁目:道新 氷の広場 大氷像・ハートの宮殿
3丁目:HTB PARK AIR広場 白い恋人PARK AIRジャンプ台
4丁目:毎日氷の広場 大氷像・台湾統一とモダン
5丁目:STV広場 大雪像・ウインタースポーツ天国、北海道!
6丁目:市民の広場 北海道 食の広場 中雪像・札幌らしい特色ある学校教育キャラクター(ゆっぽろ、ちっきゅん、おっほん)
7丁目:HBCマレーシア広場 大雪像・スルタン・アブドゥル・サマド・ビル 大雪像・すべてにLOVEを
8丁目:雪のHTB広場 大雪像・イティマド・ウッダウラ(インド)
9丁目:市民の広場 中雪像・桃太郎 中雪像・北海道大学工学部旧校舎
10丁目:UHBファミリーランド 大雪像・beポンキッキーズinさっぽろ雪まつり 中雪像・北のどん兵衛滑り台
11丁目:国際広場 国際雪像コンクール
12丁目:市民の広場 小雪像・市民の雪像
…という感じである。私は7日夜に見たのは、4丁目の氷像だったのだろうか。
昔は一基一基を真剣に鑑賞していたが、ここ数年は場の雰囲気を楽しむことにスタンスが変わってきている。
市民の雪像には、滝川クリステルの「お・も・て・な・し」雪像がある。滝川クリステルは顔がシュッとしているので、雪像にしやすそうだ。
12丁目まで見て、みなはぐるっと左に回るが、私は直進して札幌市資料館に入る。今年もミニギャラリーが展示されているだろう。写真家のゆきみどりさんに再会するのが楽しみである。
2階に上がる。…うん? あれ?
いつもの場所に、ゆきみどりさんの写真展示室がない??
スタッフ氏に聞いてみると、今年は9日と11日で出し物が代わっていて、ゆきみどりさんのそれは、9日で終わったという。
なんてことだ…。こんなケースは初めてである。ゆきみどりさんは元女流棋士の藤田麻衣子さんや俳優の八嶋智人にそっくりで、会うと気持ちが癒された。いまの私には特に彼女が必要だったのだが、これも運命と諦めるよりない。
「ほほえみ地蔵蔵」に入り、お約束でハガキを1枚購入する。さらに「懐かしのレコード鑑賞会」では、ちあきなおみの「喝采」をリクエストした。
奥では「雪まつりホワイトコンサート」も開かれているが、いつものごとく満席で、部屋から洩れてくる音色を楽しむしかない。
札幌資料館を出て、復路だ。7丁目西で、自衛隊音楽隊のコンサートが始まった。何曲か演奏する。今年もコンサートが聴けたと思うと、よろこびも一入だ。
水泳の萩原智子に似た自衛官が、ソロで歌謡曲を歌った。女性自衛官は、意外にキュートな人が多い。
続いてコブクロに似たふたりが出て、ヒット曲を熱唱した。なおメンバーの黒田俊介と私は、同じ誕生日である。
最後は、小渕健太郎役と思しき隊員がパッとかつらを外し、坊主頭が現れて、大爆笑のうちに幕となった。
また雪像の鑑賞に戻る。大通会場は時計と反対周りの一方通行なのだが、そこを平気で逆行する素人がいる。これはここ数年顕著に増えていて、日本人のモラルの低下を懸念する。
私はさっぽろ雪まつり缶バッジ(200円)と、絵ハガキ(500円)を買った。
さらに歩くと、最近テレビで盛んにCMを流している、神内和牛あかのブースがあった。同社は北海道に本社があるようで、これは食してみたい。
ブースの中では幾人ものスタッフがその場で調理している。私はメンチカツ(200円)を所望したが、アツアツ、ジューシーでうまかった。
ちょっと中休み。札幌に来ると「まんだらけ」に寄るので、向かう。札幌市電には今年も、初音ミクのラッピング電車が走っているのだろうか。
某デパート内にあるまんだらけで小1時間つぶしたあと、薄野の近くにある、馴染みの蕎麦屋に向かう。ここは蕎麦に黒ゴマが練りこんであるのだが、それがあまり出しゃばらず、うまい。
ところが…。
(つづく)
餞別は北一硝子で調達する。北一硝子なら知名度は全国区だし、ここまで足を伸ばして買ってきたという主張にもなるので、一石二鳥である。
北一硝子は午前9時開店なので、まだ時間がある。堺町通りは観光客も見えず、昨夜の喧騒がウソのようだ。私は辺りをぶらぶらするが、空は快晴、地面は白銀の世界で、歩いていて気持ちいい。
9時になったので、煉瓦造りの北一硝子三号館に入る。当然ながら店内にまだ客はおらず、さながらVIPの貸切状態だ。
今回はTakahashiさんとHondaさんに贈る。それと、深夜係のウエイトレスさんにも贈りたい。それぞれイメージがあるから、個別に選ぶ必要がある。これだ、とピンとくる商品に出会うまで、妥協はしないつもりだ。
三号館にいい商品があったが、北一プラザ、別棟の北一硝子クリスタル館も見て回る。
お土産を買うだけで随分な念の入れようだが、私は相手が喜んでくれるなら、このくらいの労は厭わない。
1時間ぐらい迷って、Takahashiさんには「ピルスナ大星空(グラス)」、Hondaさんには「ペンダントトップ雫R・ライトストーンネックレス50R」、深夜さんには「蝦夷山桜唐紅ビール杯」を購入した。けっこう嵩張ったので手荷物になるが、きょう1日の辛抱である。
これで小樽を離れる。その前に、小樽駅前のアーケード街の蕎麦屋に入り、もりそばを手繰った(550円)。北海道の蕎麦屋はどこもうまい。季節が冬、というのもあるかもしれない。
さて、いよいよ札幌に向かう。小樽からは中央バスに乗る。料金が安いということもあるが、大通公園を通るから便利なのである。
11時25分発、北一条西7丁目には定刻5分遅れの12時27分に着いた。7日夜にお邪魔してから、4日ぶりの再訪問だ。
さっぽろ雪まつり大通会場は、最終日ということもあって、人が多かった。ただしきょうは火曜日なので、週末のほうが人出は多かったと思われる。
さっぽろ雪まつりは大雪像がもちろんいいが、付随するイベントがいい。事前の調べでは、今年の自衛隊音楽隊コンサートは、14時から7丁目西で行われるようだった。
これは私が毎年楽しみにしているもので、第11師団の面々が、玄人はだしの演奏で、文字通り聴かせてくれる。
まだ時間があるので、雪像群を鑑賞する。では、今年のテーマを列挙しておこう。
1丁目:J:COMひろば スケートリンク
2丁目:道新 氷の広場 大氷像・ハートの宮殿
3丁目:HTB PARK AIR広場 白い恋人PARK AIRジャンプ台
4丁目:毎日氷の広場 大氷像・台湾統一とモダン
5丁目:STV広場 大雪像・ウインタースポーツ天国、北海道!
6丁目:市民の広場 北海道 食の広場 中雪像・札幌らしい特色ある学校教育キャラクター(ゆっぽろ、ちっきゅん、おっほん)
7丁目:HBCマレーシア広場 大雪像・スルタン・アブドゥル・サマド・ビル 大雪像・すべてにLOVEを
8丁目:雪のHTB広場 大雪像・イティマド・ウッダウラ(インド)
9丁目:市民の広場 中雪像・桃太郎 中雪像・北海道大学工学部旧校舎
10丁目:UHBファミリーランド 大雪像・beポンキッキーズinさっぽろ雪まつり 中雪像・北のどん兵衛滑り台
11丁目:国際広場 国際雪像コンクール
12丁目:市民の広場 小雪像・市民の雪像
…という感じである。私は7日夜に見たのは、4丁目の氷像だったのだろうか。
昔は一基一基を真剣に鑑賞していたが、ここ数年は場の雰囲気を楽しむことにスタンスが変わってきている。
市民の雪像には、滝川クリステルの「お・も・て・な・し」雪像がある。滝川クリステルは顔がシュッとしているので、雪像にしやすそうだ。
12丁目まで見て、みなはぐるっと左に回るが、私は直進して札幌市資料館に入る。今年もミニギャラリーが展示されているだろう。写真家のゆきみどりさんに再会するのが楽しみである。
2階に上がる。…うん? あれ?
いつもの場所に、ゆきみどりさんの写真展示室がない??
スタッフ氏に聞いてみると、今年は9日と11日で出し物が代わっていて、ゆきみどりさんのそれは、9日で終わったという。
なんてことだ…。こんなケースは初めてである。ゆきみどりさんは元女流棋士の藤田麻衣子さんや俳優の八嶋智人にそっくりで、会うと気持ちが癒された。いまの私には特に彼女が必要だったのだが、これも運命と諦めるよりない。
「ほほえみ地蔵蔵」に入り、お約束でハガキを1枚購入する。さらに「懐かしのレコード鑑賞会」では、ちあきなおみの「喝采」をリクエストした。
奥では「雪まつりホワイトコンサート」も開かれているが、いつものごとく満席で、部屋から洩れてくる音色を楽しむしかない。
札幌資料館を出て、復路だ。7丁目西で、自衛隊音楽隊のコンサートが始まった。何曲か演奏する。今年もコンサートが聴けたと思うと、よろこびも一入だ。
水泳の萩原智子に似た自衛官が、ソロで歌謡曲を歌った。女性自衛官は、意外にキュートな人が多い。
続いてコブクロに似たふたりが出て、ヒット曲を熱唱した。なおメンバーの黒田俊介と私は、同じ誕生日である。
最後は、小渕健太郎役と思しき隊員がパッとかつらを外し、坊主頭が現れて、大爆笑のうちに幕となった。
また雪像の鑑賞に戻る。大通会場は時計と反対周りの一方通行なのだが、そこを平気で逆行する素人がいる。これはここ数年顕著に増えていて、日本人のモラルの低下を懸念する。
私はさっぽろ雪まつり缶バッジ(200円)と、絵ハガキ(500円)を買った。
さらに歩くと、最近テレビで盛んにCMを流している、神内和牛あかのブースがあった。同社は北海道に本社があるようで、これは食してみたい。
ブースの中では幾人ものスタッフがその場で調理している。私はメンチカツ(200円)を所望したが、アツアツ、ジューシーでうまかった。
ちょっと中休み。札幌に来ると「まんだらけ」に寄るので、向かう。札幌市電には今年も、初音ミクのラッピング電車が走っているのだろうか。
某デパート内にあるまんだらけで小1時間つぶしたあと、薄野の近くにある、馴染みの蕎麦屋に向かう。ここは蕎麦に黒ゴマが練りこんであるのだが、それがあまり出しゃばらず、うまい。
ところが…。
(つづく)