一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

Hisさんに告ぐ。

2015-01-06 00:39:46 | 愛棋家
His氏は還暦を過ぎているが自他ともに認める将棋バカで、愛すべき存在である。
氏は茨城県在住だが、東京に出てくるときは、金曜日にLPSA芝浦サロンで指し、土・日曜日は大野教室で将棋三昧となる。
宿泊場所はネットカフェで、もうこれだけでも口あんぐりなのだが、氏がネットカフェに泊まるのはちゃんとした理由がある。氏はここで、一晩中ネット将棋を指すのだ。つまり完徹である。
再び書く。何たる将棋バカか。
将棋合宿でも、His氏の将棋バカぶりが発揮される。私たちは深夜まで将棋を指すが、いつも最後まで残っているのはHis氏である。
翌朝起きると、広間で駒の音がする。見ると、His氏がひとり将棋を並べているのだ。
あんた、睡眠時間は何時間なんだ…。

ジョナ研にも何度か参加してくれたが、もちろん一番乗りで、私たちが入ると、「将棋指そう」が決まり文句だった。
ちょっと早すぎませんか。

His氏は3年前の稚内での親睦会にも参加したが、夜、ホテルの部屋では将棋となった。このときは最後に私がお付き合いしたが、対局は深夜3時過ぎに終わり、私が幸いした。するとHis氏は神妙な面持ちで、
「もう一局お願いできますか…」
ときたものだ。
私も応じざるを得なくなり、次の将棋は負けた。時に午前4時20分。His氏は徹夜も辞さずの構えだったが、さすがに私がギブアップして、解放してもらった。
His氏は、離島へのフェリー内やホテルのフロント、空港の待合室でも将棋三昧。参加者で最も将棋を指したのだった。

Hisはこのブログにも何度かコメントをくれ、いずれも長文で、「熱かった」。
そのHis氏が昨年初頭、大野・植山教室を久しぶりに訪れた。聞くと、重病で入院していたそうで、現在も加療中とのことだった。
私たちは型どおり心配したが、体力自慢のHis氏のこと、すぐに快癒するものと信じていた。
ところがそれから、His氏からのアクションがない。当ブログへのコメントはないし、教室にも顔を見せない。
事情が事情だけに、私たちには最悪の事態が頭をよぎる。His氏宅の電話番号を知っているのはW氏だけである。しかしわざわざ確認するのも味が悪い。最悪の事態なら、知らないほうがいいからだ。結局私たちは何もできないでいた。
そこへもってきて4日、W氏を通じて、大野八一雄七段からの情報があった。大野七段はHis氏に年賀状を出したが、宛先不明で戻ってきてしまったという。
これはイヤな事実である、ご本人がなくなって、残った奥さんが自宅を引き払った…?
この想像はそんなに突飛でない。しかし、あってはならないことだ。

Hisさん…。元気だったら、このブログにでいいから、一言くれませんか。
また将棋指しに行くよ、って、書いてくれませんか。
お願いします、ホントに。
コメント
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