一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

1月18日の大野・植山教室(後編)

2015-01-28 01:11:16 | 大野・植山教室
フランクさんが
「大沢さん、今もブログ書いてますか? 女流棋士ランキングやってますか?」
といたずらっぽく言う。
女流棋士ファンランキングは毎回変動していて、和田あき女流初段もランクインしているのだが、説明するのが面倒だ。
6局目はHat氏と。Hat氏とは過去1度だけ対戦したことがあるが、右玉でうまく指され、私が中盤で投げた記憶がある。
右玉を得意とする人には飛車を振るべし、が持論なので、今度は四間飛車に振った。Hat氏は中央位取り。羽生善治名人が一度も指したことがないという戦法だが、大山康晴十五世名人は得意にしていたから、その善悪は分からない。
私は△4五歩と突っ張った。▲4五同銀なら△5四歩から乱戦に持ち込む狙いだが、やや粗かったか。
本譜は▲5七銀だが、私は△4四銀。▲1六歩の様子見には△5四歩▲同歩△4三金とした。以下▲4六歩△5四金▲4五歩△同銀と進んだが、ここで▲4四歩が好手で、△同金▲4五銀△同金の結果は、金が上ずり後手が面白くなかった。
以下はごちゃごちゃした戦いになり、形勢は二転三転。しかし先手・3七馬、後手・4七歩、4九竜…の局面で、▲3八銀に△3九竜と逃げた手が大悪手で、▲4九金と竜を殺されては、一遍に先手の勝ちになった。
私の△3九竜では、△4八竜と馬に当てるところ。以下▲同馬△同歩成となれば、後手が桂損ではあるが美濃囲いも固く、十分すぎる形勢だった。
本譜は後手指し切りで、いつもなら投了なのだが、あまりアッサリ投げるとなめられるので、もう少し粘ってみる。しかしHat氏は大崩れせず、ついに投了を余儀なくされた。
感想戦。Hat氏は終始自信があるふうだったが、▲4四歩には△同飛が好手で、これで後手も互角以上に戦えたようだ。
「もうダメだ…。私を癒してくれるのは植山先生だけです」
私が愚痴ると、ドッと笑いが起きた。
「わざと負けてるんじゃないですか?」
と、これは植山悦行七段の弁。本当に怒っているふうだった。
フランクさんは大野八一雄七段に角落ちで挑み、快勝していた。これを見ても、フランクさんの実力のほどが分かる。
また女流名人戦は、里見香奈女流名人が勝っていた。清水市代女流六段は割とアッサリ投了したが、ふだんならもっと粘っているところ。第1局からこれでは、清水女流六段のほうを心配しなければならない。
Fuj氏が来た。私たちはふつうに受け入れたが、考えてみれば不思議な話で、この時間にふつうは来ない。まあそのくらい、Fuj氏はこの教室を愛しているのだろう。

時刻は午後7時近くになり、食事である。参加者は大野七段、植山七段、フランクさん、W氏、Hon氏、Fuj氏、Hat氏、私の8人。
道すがら、フランクさんと話す。
「棋書もそうですが、私がいちばん読みたいのは、棋士に関する読み物ですネ」
なるほど…。読み物の翻訳はなかなか難しいが、一考の余地はあると思う。
食事――。最初はデパート内のカレー専門店に行ったが珍しく満席でハジかれ、ピザ専門店も満席でハジかれた。8人は大人数だが、それにしても解せない。川口はこんなに人が多かっただろうか。
私たちは、サイゼリヤにすべりこんだ。
最初は6対2に分かれたが、すぐに合流した。ではここで、席の配置を記しておこう。

      壁
   Fuj W Hat Hon

  一公 植山 大野 フランク

私は鶏肉料理を頼む。ドリンクバーもふつうに頼み、年初のダイエットはどこかに行ってしまっている。
フランクさんが一足先に帰ると、植山七段がHon氏、Hat氏を連れて退席した。
これでも散会しないのが私たちで、大野七段、W氏、Fuj氏とおしゃべりを続ける。話題はいつの間にか、東十条将棋教室の講義方針になる。
これを聞くと、W氏とFuj氏で微妙に考え方が違い、そのどちらにも尤もな部分があって、私と大野七段などは感心するばかりだ。
「オレはね、将棋は指さないけど、将棋の経営にはウルサイんだよ」
とW氏。大野七段は本当にいいブレーンを得たと思う。
楽しくおしゃべりをして、散会は11時半過ぎ。日曜日にこの時間は味が悪いが、どうしても遅くなってしまう。
コメント
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