「将棋世界」2月号を読んだ感想を記す。
最も面白かったのは、「私はこうして強くなった・渡辺弥生女流初段の巻(後編)」。
それまで登場した棋士は男性だったが、男性棋士は、私たちレベルの棋力のときは高速で駆け抜けていったので、あまり参考にならない。
そこへいくと渡辺女流初段は、大学生になってから将棋を覚えたので、その上達法は大いに参考になる。ほかにも「男性と女性の将棋の違い」「勉強と将棋の関係」など、思わず唸る箇所が多かった。末尾に「私の上達法ベスト6」が掲載されているが、これは必読である。
連載は今回で終了だが、もったいない。女流棋士を中心に、再開してほしい。
「データで検証・羽生善治の1300勝」も面白い。
将棋ライター・鈴木宏彦氏の構成で、データを駆使しての記述は鈴木氏の十八番。今回も羽生名人と大山康晴十五世名人の成績を照らし、説得力のある検証となった。
しかし恐るべきは大山十五世名人の記録で、56歳と57歳のときにそれぞれ53勝(!)と41勝(!)を挙げ、通算勝率を1厘ずつ上げているのだ。この歳で…信じられない!
当時は大山十五世名人が勝つのが当たり前だったので(というか、前例がなかった)、その偉大さが分からなかった。こうなると羽生名人の50代後半時の戦績が楽しみであるが、その日が来るということは、私も10年以上歳を取っていることになる。ああいやだ!!
田丸昇九段の「盤上盤外一手有情」は、女流名人戦リーグ最終局を取材。陥落が決定していた3人が勝ち、「米長哲学」が実践されたことになった…とあるが、それをもって「米長哲学云々」と論じるのはどうか。
陥落が決定しているから指し手がのびのびするということもあるし、第一、将棋盤を前にしたら負けじ魂が燃えるのは当然と思う。
3人が勝ったのは、たまたま、と思う。
「かりんの将棋上り坂」がスタート。乃木坂46の伊藤かりんちゃんが将棋番組出演を機に将棋にのめりこみ、現在夢中だという。そこで戸辺誠六段がコーチをすることになった。
グラビアページのかりんちゃんはかわいらしい。連盟の指し初め式にも出席したそうだし、連盟としては、彼女を広告塔にしたいのだろう。
さて、どうなるか。
今月号は「A級順位戦予想クイズ」もあり、一冊丸ごと楽しめる。
最も面白かったのは、「私はこうして強くなった・渡辺弥生女流初段の巻(後編)」。
それまで登場した棋士は男性だったが、男性棋士は、私たちレベルの棋力のときは高速で駆け抜けていったので、あまり参考にならない。
そこへいくと渡辺女流初段は、大学生になってから将棋を覚えたので、その上達法は大いに参考になる。ほかにも「男性と女性の将棋の違い」「勉強と将棋の関係」など、思わず唸る箇所が多かった。末尾に「私の上達法ベスト6」が掲載されているが、これは必読である。
連載は今回で終了だが、もったいない。女流棋士を中心に、再開してほしい。
「データで検証・羽生善治の1300勝」も面白い。
将棋ライター・鈴木宏彦氏の構成で、データを駆使しての記述は鈴木氏の十八番。今回も羽生名人と大山康晴十五世名人の成績を照らし、説得力のある検証となった。
しかし恐るべきは大山十五世名人の記録で、56歳と57歳のときにそれぞれ53勝(!)と41勝(!)を挙げ、通算勝率を1厘ずつ上げているのだ。この歳で…信じられない!
当時は大山十五世名人が勝つのが当たり前だったので(というか、前例がなかった)、その偉大さが分からなかった。こうなると羽生名人の50代後半時の戦績が楽しみであるが、その日が来るということは、私も10年以上歳を取っていることになる。ああいやだ!!
田丸昇九段の「盤上盤外一手有情」は、女流名人戦リーグ最終局を取材。陥落が決定していた3人が勝ち、「米長哲学」が実践されたことになった…とあるが、それをもって「米長哲学云々」と論じるのはどうか。
陥落が決定しているから指し手がのびのびするということもあるし、第一、将棋盤を前にしたら負けじ魂が燃えるのは当然と思う。
3人が勝ったのは、たまたま、と思う。
「かりんの将棋上り坂」がスタート。乃木坂46の伊藤かりんちゃんが将棋番組出演を機に将棋にのめりこみ、現在夢中だという。そこで戸辺誠六段がコーチをすることになった。
グラビアページのかりんちゃんはかわいらしい。連盟の指し初め式にも出席したそうだし、連盟としては、彼女を広告塔にしたいのだろう。
さて、どうなるか。
今月号は「A級順位戦予想クイズ」もあり、一冊丸ごと楽しめる。