一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第3回宴会将棋(6)

2015-09-11 01:18:12 | 宴会将棋

第6図以下の指し手。▲8一成香△4七馬▲同金△5八銀
まで、一公の勝ち。

Ok氏は▲8一成香と、桂を取った。対局開始時からOk氏の指し手には緊張感があふれていたが、この▲8一成香のみ、それを感じなかった。すなわち、緩手だと思った。
私は△4七馬。これが狙いの一手で、▲5八銀は△同桂成▲同金△4九銀。なおも▲5九銀と粘っても、△5八銀成▲同銀△5九金▲同玉△4八金▲6九玉△5八金▲7九玉△6九金まで詰み。Ok氏はすべてを察知して▲4七同金と取り、△5八銀を待って投了した。
「△7六桂がねー。上手はつねに一発を狙ってるからねー」
と植山悦行七段。「桂を外さないと」
私は何のことか分からなかったが、▲8一成香では▲4六歩と、こちらの桂を取る手があった。なるほど、急所の駒を外したうえ手順に歩が伸び、一石二鳥である。
以下の検討をしてみたが、上手に勝ちはなかった。▲4六歩には△7四馬と金を取れる(取られる)という残像があって、この桂は取られないものと安心しきっていた。たぶん、Ok氏も同じだったと思う。結果的にだが、ここでも上手が鈍感で、九死に一生を得た形となった。
反対にOk氏は残念だったが、Ok氏は前の将棋も含め、キラッと光る手が随所にあり、着実に棋力が向上していることが見て取れた。道場によっては、もう初段で指しても差し支えないと思う。
右のKun―Hos戦も終わり、Hos氏が勝った。これはHos氏殊勲の星で、大いに自慢してよい。
ただしKun氏は先日も若手棋士との角落ち戦に勝ったらしく、終盤の切れ味鋭い強豪である。ただ、酒が入ると大駒一枚弱くなるようだ。
植山七段の解説は、一公―Ok戦が重点的となった。もちろんその大半はOk氏に向けられてのものだが、私が聞いても参考になった。この宴会将棋の売り、それはプロの大局観、形勢判断、攻め筋、受け筋を直で拝聴できることなのだ。
今日はみんな熱くなりすぎたようだ。時刻は午後11時をとっくに過ぎ、さすがに散会である。会計は、今回も自分の飲み代を個人で計算し、それをHon氏に渡す形式だ。私は少し多めに出させていただいた。これでHon氏の負担が少しでも軽くなればよい。
宴会将棋も今日で3回目だったが、なごやかな雰囲気の中にも心地よい緊張感が漂い、落ち着いて将棋が指せた。いままででいちばん面白かった。その立役者である植山七段に、改めて御礼を述べさせていただきます。

12時近くに帰宅。意外に腹が減っていると思ったら、今日は大してつまんでいなかった。
お茶漬けを食べようと思ったら、お茶漬けのモトがない。それで、冷や飯をチンして、納豆をかけて食べた。
これが美味い! ああ、よくぞ日本人に生まれけり。
コメント (4)
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