福山雅治結婚の報にはひっくり返った。福山雅治は結婚しないと思っていたからだ。その相手が吹石一恵というのにまたビックリ。私にはこちらのショックのほうが大きい。
27日にトコヤへ行ったら、福山雅治がラジオに出ていて、「福山雅治は結婚しねえなぁ」と思った矢先の出来事だった。先日の堀北真希に続き、吹石一恵まで持ってかれた。私はもう、誰も信じない。
うっかりしていたが、28日は倉敷藤花戦の挑戦者決定戦があった。対局者は里見香奈女流名人・女流王位と本田小百合女流三段。
この二人の対戦で思い出すのは第3期(2013年)の女流王座戦だ。この挑戦者決定戦で二人は戦い、本田女流三段が必勝になった。が、終盤で寄せをグズり、大逆転で里見女流四冠の勝利となった。
終局直後の報道写真は、放心状態の本田女流三段を残酷なまでに活写していた。
あれから2年。本田女流三段には絶好の雪辱のチャンスだ。が、休場明けの里見女流二冠が鬼のように強い。復帰後の23局を22勝1敗とは、マンガのような数字だ。
しかし本田女流三段だって、己の実力に自信を持っている。私は今年6月、女流棋士会のイベントで本田女流三段に指導対局をいただく機会に恵まれたが、恐れながら平手を所望すると、「(私に平手で勝つのは)厳しいですよ」と、ニッと笑って言ったものだ。
このふたりが、今日再び激突する。常勝の奨励会三段に本田女流三段がどこまで迫れるか、が焦点となった。
日本将棋連盟のサイトから棋譜を再生するが、終局時間が「14:18」となっていた。持ち時間2時間でこの時間は早すぎる。本田女流三段が何かやらかしたのか、と思った。
戦型は、先手・里見女流二冠の5筋位取り中飛車に、本田女流三段の穴熊(相穴熊)。
中盤、里見女流二冠が▲5四歩と突き、本田女流三段が△5四同飛と応じたことから、派手な戦いになった。善悪はともかく、こうしたチャンチャンバラバラの展開になったほうが、本田女流三段にも勝機が出てくる。
しかし大捌きが一段落したところは、本田女流三段が苦しい形勢に思われた。
ところが、そこから千日手の変化が出てくる。果たして実戦もそのように進み、14時18分、千日手が成立した。なるほどこれが、早い終局の真相だった。
指し直し局は、後手・里見女流二冠の角交換四間飛車。本田女流三段は銀冠に組み、▲6五歩から仕掛ける。△同歩に▲3五歩と桂頭を攻め、以下お互いに飛車を取り、本局も激しい戦いとなった。
ただ、△1八飛に▲5九香と受けるようでは辛かったと思う。これが本田女流三段の読み筋とは思えず、どこかで誤算があったのかもしれない。
里見女流二冠は△6九角。これで筋に入った気がした。以下、里見女流二冠が△7四桂と角取りに据えたところで、本田女流三段が投了した。
ここ、ふつうの女流棋士なら、まだ指し継ぐ。そこを潔く投了したのが、本田女流三段の強さである。
本田女流三段は雪辱ならず残念だったが、次のチャンスはすぐにくるだろう。それまで精進あるのみである。
里見女流二冠は盤石の挑戦権獲得。待つは甲斐智美倉敷藤花だ。甲斐倉敷藤花は最強の挑戦者を迎えたわけだが、両者のタイトル戦は、ここまで2勝2敗の五分だ。甲斐倉敷藤花は、里見女流二冠撃破の最右翼といえる。三番勝負が楽しみである。
27日にトコヤへ行ったら、福山雅治がラジオに出ていて、「福山雅治は結婚しねえなぁ」と思った矢先の出来事だった。先日の堀北真希に続き、吹石一恵まで持ってかれた。私はもう、誰も信じない。
うっかりしていたが、28日は倉敷藤花戦の挑戦者決定戦があった。対局者は里見香奈女流名人・女流王位と本田小百合女流三段。
この二人の対戦で思い出すのは第3期(2013年)の女流王座戦だ。この挑戦者決定戦で二人は戦い、本田女流三段が必勝になった。が、終盤で寄せをグズり、大逆転で里見女流四冠の勝利となった。
終局直後の報道写真は、放心状態の本田女流三段を残酷なまでに活写していた。
あれから2年。本田女流三段には絶好の雪辱のチャンスだ。が、休場明けの里見女流二冠が鬼のように強い。復帰後の23局を22勝1敗とは、マンガのような数字だ。
しかし本田女流三段だって、己の実力に自信を持っている。私は今年6月、女流棋士会のイベントで本田女流三段に指導対局をいただく機会に恵まれたが、恐れながら平手を所望すると、「(私に平手で勝つのは)厳しいですよ」と、ニッと笑って言ったものだ。
このふたりが、今日再び激突する。常勝の奨励会三段に本田女流三段がどこまで迫れるか、が焦点となった。
日本将棋連盟のサイトから棋譜を再生するが、終局時間が「14:18」となっていた。持ち時間2時間でこの時間は早すぎる。本田女流三段が何かやらかしたのか、と思った。
戦型は、先手・里見女流二冠の5筋位取り中飛車に、本田女流三段の穴熊(相穴熊)。
中盤、里見女流二冠が▲5四歩と突き、本田女流三段が△5四同飛と応じたことから、派手な戦いになった。善悪はともかく、こうしたチャンチャンバラバラの展開になったほうが、本田女流三段にも勝機が出てくる。
しかし大捌きが一段落したところは、本田女流三段が苦しい形勢に思われた。
ところが、そこから千日手の変化が出てくる。果たして実戦もそのように進み、14時18分、千日手が成立した。なるほどこれが、早い終局の真相だった。
指し直し局は、後手・里見女流二冠の角交換四間飛車。本田女流三段は銀冠に組み、▲6五歩から仕掛ける。△同歩に▲3五歩と桂頭を攻め、以下お互いに飛車を取り、本局も激しい戦いとなった。
ただ、△1八飛に▲5九香と受けるようでは辛かったと思う。これが本田女流三段の読み筋とは思えず、どこかで誤算があったのかもしれない。
里見女流二冠は△6九角。これで筋に入った気がした。以下、里見女流二冠が△7四桂と角取りに据えたところで、本田女流三段が投了した。
ここ、ふつうの女流棋士なら、まだ指し継ぐ。そこを潔く投了したのが、本田女流三段の強さである。
本田女流三段は雪辱ならず残念だったが、次のチャンスはすぐにくるだろう。それまで精進あるのみである。
里見女流二冠は盤石の挑戦権獲得。待つは甲斐智美倉敷藤花だ。甲斐倉敷藤花は最強の挑戦者を迎えたわけだが、両者のタイトル戦は、ここまで2勝2敗の五分だ。甲斐倉敷藤花は、里見女流二冠撃破の最右翼といえる。三番勝負が楽しみである。