一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

9月19日の大野・植山教室(1)

2015-09-24 12:46:16 | 大野・植山教室
19日(土)は、「大野・植山教室」に行った。
午後1時30分ごろ入ると、三和土と靴箱が靴でいっぱいである。今日はシルバーウィークの初日。お前ら、ほかに行くところはないんかい、と内心で毒づいてみるが、自分もそのひとりなのだ。6年ぶりのシルバーウィークは沖縄・宮古島を目論んでいたが、仕事も立て込んでいるし、何より精神的に追い込まれて、とても旅に出る気がおきなかった。
部屋は大人のレギュラー生徒のほかに、多くの小・中学生がいた。ここ何年かで、子供の生徒が本当に多くなった。私が初めてきた時とは、だいぶ雰囲気が変わっている。
本日の手合い係はFuj氏。W氏は重役出勤らしい。教室であるが、明日は社団戦最終日で、Fuj氏をはじめ、多くの生徒が参戦する。それで、今日は平手の将棋を中心とするらしかった。
明日までで第4回大野杯リーグ戦も終わる。私は途中で優勝を諦めたので、もう対局はしなくてもいい。
1局目は、Has氏と一般対局となった。振り駒で私の先手。Has氏得意の四間飛車に、私は天守閣美濃に組む。しかし△6五歩~△8五歩と玉頭を攻められ、指しづらくなった。私は天守閣美濃が好きだが、△6五歩と伸ばされると居飛車の具合が悪いと思う。
本譜は全然自信がなかったが、私の左桂がポンポン跳ね、△7三金との交換になっては、居飛車が互角以上の岐れになった。
が、Has氏△6二飛~△6六歩に、私が無警戒だったのがマズかった。Has氏に金の質駒を見て△6七歩成とされ、また私が悪くなった。
以下、Has氏の寄せを見るばかりとなったのだが、Has氏も寄せをグズり、また私が勝ちになった。

ここから、▲8三歩△同玉▲7五桂△同歩▲5六角△6五歩▲同角△同飛▲8二金△7四玉▲8三銀△8五玉▲9六銀△7六玉▲8七銀△同玉まで、Has氏の勝ちとなった。
私の▲8三歩からの寄せが変調。感想戦をやったらすぐ答えが出て、図から▲7三銀△同玉▲6五桂で、簡単に後手玉が詰んでいた。また▲7三銀では▲6二飛成とし、△同金▲8三歩ぐらいでも詰みそうである。
本譜は全然読みが入っていない。まるで腑抜けで、前日の熊倉紫野女流初段戦で、全精力を使い果たしてしまったのかもしれない。

2局目は植山悦行七段に教えていただく。
2つ左の盤ではIi君が平手で挑んでいた。植山七段の振り飛車穴熊に、Ii君が左美濃(だったと思う)。長くなりそうだ。
私も平手戦である。▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩。▲4八銀には△4二銀だったので、▲2五歩と突いて態度を聞いた。植山七段は△3三銀。これで相居飛車確定である。
私は右銀を繰りだす。屋敷流を気取ったわけではなく、上手のこの形を純粋に咎めたかった。
しかしそんな簡単に攻められるはずもなく、私の棒銀は立ち往生する。植山七段は△7五歩▲同歩△同角。このままスンナリ角を引き揚げさせたら、下手の作戦負けだ。私は▲6六銀とブツケた。

第1図以下の指し手。△6六同角▲同角△8六歩▲同歩△同飛▲8八角△7七歩▲同桂△8七銀▲9五角△8二飛▲8三歩△7八銀成▲同玉△8三飛▲7四銀△8二飛▲8三歩△7二飛▲6三銀不成△7五飛(途中図)

▲8四角△7六飛▲6七金△8六飛▲7五角△8三飛▲7四銀成△8二飛▲6四歩△8六歩▲6三歩成△8七歩成▲6九玉△6六歩▲8三歩(第2図)

今日の植山七段はイライラしている感じで、指し手が攻撃的だった。私の▲6六銀に△同角~△8六歩と来たが、これはイライラしていなくても飛び込みたくなる順だ。
▲8八角に△7七歩が痛打。これで下手が芳しくないが、私は上手の飛車を追い駆けて粘る。
右のTan君は飛車香落ち戦。植山七段に勝とうの気はなく、中盤過ぎで文字通り「投げた」。左はKob君が入り、飛車落ちで挑んでいた。
▲6三銀不成(成るかどうか迷った)△7五飛(途中図)に▲7六歩。しかし△9五飛と角を取られそうになり、私は「待った」をする。改めて▲8四角と出た。
以下、再び上手の飛車を追い駆け、▲7四銀成から▲6四歩と突きだしたところでは、むしろ下手が面白くなったんじゃないかと思った。
植山―Ii戦は、Ii君の勝ち。一瞥したところまだ中盤に見えたが、植山七段が戦意を喪失したらしい。とにかくどんどん捌かないと、今日はいっぱい生徒がいる。
「○○なさい!」
植山七段がKob君に一喝した。植山七段が美濃囲いの2七の地点を攻めたのに対し、Kob君が▲1八金と受けたからだ。
植山七段は筋の悪い手を嫌う。▲1八金は私も指しちゃいそうだから厳しい物言いにも見えたが、それだけKob君に期待しているということである。
私の将棋に戻る。
「ここで△8七金は死んでも打てん」
と、植山七段は△8六歩と垂らす。次の歩成を受けてはいられないので、私も▲6三歩成。
以下△8七歩成▲6九玉△6六歩には、▲8三歩と叩いた。
「これ(△6六歩)も受けないのかよ!」
と植山七段が叫ぶ。

(つづく)
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