5日に東京・日比谷の「松本楼」で、第29期女流王位の就位式があった。渡部愛女流王位がスピーチし、現在その一部が日本将棋連盟のサイトに掲載されている。さすがにうまくまとまられており、プロのテープ起こしは違うと思った。
そこで私も、8日にアップした渡部女流王位のスピーチを、文脈がサラサラつながるよう、リライトしてみた。
「本日は皆さまお集まりいただきまして、まことにありがとうございます。また、このような素敵な会を開いてくださったLPSAの先輩方、そして、ふだん将棋の指導等でお世話になっている棋士の先生方、また、本日御来賓いただいています、LPSAを応援してくださっている皆様には、この場をお借りして、厚く御礼を申し上げます。ありがとうございます。
今回、数日後にホンモノの就位式を控えておりまして、ちょっと今日は練習という感じで、不慣れな点はあると思うんですが、そこは盛大に笑っていただいて、温かく見守ってください。
女流王位を獲得しまして2ヶ月半ほど経つんですけれども、この五番勝負を振り返りますと、第1局目が地元北海道、京王プラザホテル札幌さんでの対局だったんですけれども、やはりホームということで、安心して臨むことができたというのが、いちばん大きかったと思います。
当日の朝、ホテルのオートロックで部屋を締め出された時は、ホントにこのシリーズはどうなってしまうんだろうと思ったんですけれども、逆にそれが緊張をほぐすことになりまして、将棋以外のことは何も考えずに、全力で臨むことができたと思っています。
1局目は大逆転という形ではあったんですけれども、勝負として大きな1勝だったと思います。
第2局目は、姫路の夢乃井さんで行わせていただいたんですけれども、こちらは先ほど野月八段がおっしゃったように、私の今の課題というものが出た一局でした。
今個人的に強化したいと考えているのは囲いの理解度でして、この王様がどのくらい耐久力があるのかとか、この囲いはどう攻めるのがいちばんいいのかとか、そういうのを理解する力を強化したいと思っています。
本局は玉頭の△8七歩という手だけで崩されてしまい、負けてしまったんですけれども、自分の苦手なところが出たものなので、そこは改善して3局目に臨もうと思いました。
第3局は、2局目から2週間以上時間があったんですけれども、そこでどう立て直すかを考えました。
相手が先手中飛車、私が居飛車左美濃からの銀冠穴熊という形だったんですけれども、本来なら守りの金を攻めに使っていきまして、ジグザグと、前に進むような将棋になりました。
第2局目の反省を活かして臨んだつもりではいまして、中盤とかで選択が甘かった点もあるんですが、一局としては、自分の力を出し切ることができたと思います。
最後の第4局は徳島県の対局でしたが、徳島県は初めてで、名産品は何なのかなというのも調べてはいました。
ここで負けてしまうと2勝2敗。初タイトル戦の、あまり経験したことがない舞台でしたので、2勝2敗に持ち込まれると、厳しい戦いが待っているというのが正直な気持ちでした。
なので、4局目で決めたいという気持ちが強くあり臨んだんですけども、その気持ちが余計なところに出てしまいました。
昼食でゲンを担いでカツカレーを頼みまして、それで気合を入れて、気持ちだけでは負けないようにと、自分に言い聞かせました。
形勢自体は二転三転しまして、ホントに、最後は気持ちだけで戦っていた部分が大きかったです。
3勝1敗という結果でタイトル奪取はできたんですけれども、今はタイトルよりも、さらに将棋を強くなる、実力の底上げというところをいちばんに考えております。
最近の女流棋戦の成績を踏まえましても、まだまだ実力不足で、たくさん勉強しなくてはいけないところは残っていますので、今後もそこはひとつひとつ克服していけるように、精進して参りたいと思っております。
最後になりますが、私も本業はもちろん、いちばんに考えて頑張りますが、いつもLPSAを応援してくださる皆様が、Minervaだったらイベントなどでお楽しみいただけるよう、努めて参りたいと思っていますので、今後ともLPSAへの変わらぬご支援を、よろしくお願いいたします。
本日は本当にありがとうございました」
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そこで私も、8日にアップした渡部女流王位のスピーチを、文脈がサラサラつながるよう、リライトしてみた。
「本日は皆さまお集まりいただきまして、まことにありがとうございます。また、このような素敵な会を開いてくださったLPSAの先輩方、そして、ふだん将棋の指導等でお世話になっている棋士の先生方、また、本日御来賓いただいています、LPSAを応援してくださっている皆様には、この場をお借りして、厚く御礼を申し上げます。ありがとうございます。
今回、数日後にホンモノの就位式を控えておりまして、ちょっと今日は練習という感じで、不慣れな点はあると思うんですが、そこは盛大に笑っていただいて、温かく見守ってください。
女流王位を獲得しまして2ヶ月半ほど経つんですけれども、この五番勝負を振り返りますと、第1局目が地元北海道、京王プラザホテル札幌さんでの対局だったんですけれども、やはりホームということで、安心して臨むことができたというのが、いちばん大きかったと思います。
当日の朝、ホテルのオートロックで部屋を締め出された時は、ホントにこのシリーズはどうなってしまうんだろうと思ったんですけれども、逆にそれが緊張をほぐすことになりまして、将棋以外のことは何も考えずに、全力で臨むことができたと思っています。
1局目は大逆転という形ではあったんですけれども、勝負として大きな1勝だったと思います。
第2局目は、姫路の夢乃井さんで行わせていただいたんですけれども、こちらは先ほど野月八段がおっしゃったように、私の今の課題というものが出た一局でした。
今個人的に強化したいと考えているのは囲いの理解度でして、この王様がどのくらい耐久力があるのかとか、この囲いはどう攻めるのがいちばんいいのかとか、そういうのを理解する力を強化したいと思っています。
本局は玉頭の△8七歩という手だけで崩されてしまい、負けてしまったんですけれども、自分の苦手なところが出たものなので、そこは改善して3局目に臨もうと思いました。
第3局は、2局目から2週間以上時間があったんですけれども、そこでどう立て直すかを考えました。
相手が先手中飛車、私が居飛車左美濃からの銀冠穴熊という形だったんですけれども、本来なら守りの金を攻めに使っていきまして、ジグザグと、前に進むような将棋になりました。
第2局目の反省を活かして臨んだつもりではいまして、中盤とかで選択が甘かった点もあるんですが、一局としては、自分の力を出し切ることができたと思います。
最後の第4局は徳島県の対局でしたが、徳島県は初めてで、名産品は何なのかなというのも調べてはいました。
ここで負けてしまうと2勝2敗。初タイトル戦の、あまり経験したことがない舞台でしたので、2勝2敗に持ち込まれると、厳しい戦いが待っているというのが正直な気持ちでした。
なので、4局目で決めたいという気持ちが強くあり臨んだんですけども、その気持ちが余計なところに出てしまいました。
昼食でゲンを担いでカツカレーを頼みまして、それで気合を入れて、気持ちだけでは負けないようにと、自分に言い聞かせました。
形勢自体は二転三転しまして、ホントに、最後は気持ちだけで戦っていた部分が大きかったです。
3勝1敗という結果でタイトル奪取はできたんですけれども、今はタイトルよりも、さらに将棋を強くなる、実力の底上げというところをいちばんに考えております。
最近の女流棋戦の成績を踏まえましても、まだまだ実力不足で、たくさん勉強しなくてはいけないところは残っていますので、今後もそこはひとつひとつ克服していけるように、精進して参りたいと思っております。
最後になりますが、私も本業はもちろん、いちばんに考えて頑張りますが、いつもLPSAを応援してくださる皆様が、Minervaだったらイベントなどでお楽しみいただけるよう、努めて参りたいと思っていますので、今後ともLPSAへの変わらぬご支援を、よろしくお願いいたします。
本日は本当にありがとうございました」
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