一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

王位戦最終局の先後と勝敗

2018-09-25 00:07:25 | データ
菅井竜也王位に豊島将之棋聖が挑戦する第59期王位戦七番勝負は、タイトル保持者の奇数局先〇●○●○●となり、第41期以来の星取りとなった。そして26日(水)・27日(木)には、最終第7局が指される。
ここまですべて先手番が勝利しているので、ジンクスの意味でも、最終局の振り駒は重要である。
そこで今日は、王位戦七番勝負最終局の、先後と勝敗を調べてみた。

第12期 大山康晴王位〇後-中原誠十段・棋聖●先
第20期 中原誠王位●後(千)米長邦雄九段○先
第22期 中原誠王位〇後-大山康晴王将●先
第25期 高橋道雄王位●後-加藤一二三九段○先
第29期 谷川浩司王位●後-森雞二九段○先
第31期 谷川浩司王位○後-佐藤康光五段●先
第35期 羽生善治王位○先-郷田真隆五段●後
第41期 羽生善治王位○後-谷川浩司九段●先
第46期 羽生善治王位○後-佐藤康光棋聖●先
第48期 羽生善治王位●後-深浦康市九段○先
第49期 深浦康市王位○後-羽生善治名人●先
第50期 深浦康市王位○先-木村一基八段●後
第52期 広瀬章人王位●先-羽生善治棋聖・王座○後
第57期 羽生善治王位○先-木村一基八段●後
第59期 菅井竜也王位-豊島将之棋聖

王位戦草創期は大山王位の全盛期にあたったので、とうてい最終局まで行かなかった。初めてフルセットが実現したのは1971年の第12期。
第14期に中原王位にバトンタッチした後は、今度は中原王位が全盛期で、次のフルセットは第20期となった。
以後今59期まで、フルセット15回である。ちなみに名人戦は76期中17回、竜王戦+十段戦+九段戦は合計19回、王将戦は58期中15回、フルセットとなっている。
王位戦の気になる先後は、第49期まで、王位保持者の先手2局、後手9局。振り駒は振り歩先のほうがいくぶん先手を引きやすいが、王位戦ではまったく違う。
なお第20期は千日手になったが、上の先後の表記は、結着局を記した。
第50期以後は、王位保持者が先手番を3回連続で引いている。というわけで結着局は、先手4局、後手10局である。
肝心の勝敗は、

王位が先手=3勝1敗
王位が後手=6勝4敗

先手でも後手でも、王位の勝率がよい。さて、26日の振り駒の結果やいかに。
コメント (2)
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