一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2018年G.W.旅行・16

2018-09-03 00:31:26 | 旅行記・G.W.編
最終日の予定は、バスで大隅半島の志布志まで行き、そこから日南線に乗ってどこかで途中下車、最後は宮崎空港から帰京、という組み立てである。もう飛行機の予約も済んだし、何の面白味もない旅である。
志布志へはいくつかルートがあるが、国分まではJRを利用し、そこからはバスで移動することにする。かつて国分-志布志間に国鉄大隅線が走っていたので、その廃線跡を愛でたい、と考えたのだ。ただし国分発志布志行きの始発が11時30分で、私は必然的に余裕の朝となってしまった。
ということで、とりあえず朝食である。1階に降りて、最後の朝食となる。もちろん今日も無料だ。
ゴールデンウイークは終わったが、食事スペースは、けっこう宿泊者が多かった。メニューは前日のホテルとほとんど同じだったが微妙におかずが違い、美味かった。
実にゆったりとした朝食だったが、この雰囲気を次に味わえるのはいつかと考えると、私は暗くなるばかりであった。
9時30分ごろにチェックアウトする。ホテルは鹿児島中央駅前にあるから、すぐだ。
09時41分の日豊本線上りに乗った。車両は817系で、交流形の電車である。列車は錦江湾沿いを走り眺めはいいが、雨が降っていては感激も半減だ。
国分には、定刻を3分遅れの10時39分に着いた(650円)。
むかし、周遊券と片道航空券の組み合わせで旅行した時、鹿児島空港から帰京する際は、国分を経由する鹿児島空港行きのバスを利用した。これだと鹿児島中央(当時は西鹿児島)-国分間の分だけ、バス代が節約できるからである。確か鹿児島中央から直行バスに乗った時より、300円以上バス代が安くなった記憶がある。
そんなわけで国分は馴染みがあるのだが、空港への中継地としてしか利用しなかったので、観光はしていない。しかし今回はバスの待ち時間50分で、何ができるだろう。
駅前に出るが、ここからバスが出ていないのは承知していた。どこか細い道で空港行きのバスを待った記憶がある。しかし現在は街並みが変わってしまい、場所が分からない。
JRの駅員に聞き、教えてもらえたが、私の頭では理解できない。雨は土砂降りになり、私は不愉快極まりない。その中を適当に歩いていたら、国分市役所に着いた。ここにバス停があり、志布志行きが11時32分だった。よく分からぬが、1停留所分くらい歩いてしまったようだ。
近くを歩いていたオバチャンに郵便局を聞くと、近場にあった。さっそく伺い、5日ぶりの貯金をする。「国分郵便局」、507円。
反対側の道路を見ると、軽く行列ができている店があった。「Melon de melon」というベーカリーの店で、店いっぱいにメロンパンの絵が描かれている。店名からいっても、メロンパン推しである。
私も菓子パンの中ではメロンパンが好きなので、ここは買うことにした。
店舗は窓口のみで、ここで客が注文し、店員ができたてのパンを包んでくれるというシステムだ。そんなにパンの種類がない場合、この売り方が成立する。
メロンパンのほかにはアップルパイとクロワッサンのイラストも描かれていたので、私はこの3つを1コずつ買った。全部で670円。アップルパイの280円がちょっと誤算だった。もし値段を事前に確認していたら、アップルパイは買わなかったかもしれない。
これだけではさみしいので、コンビニでカフェオレを購入する。ただし、安い紙パックのやつだ(500ml・113円)。
バス停に行ったが、まだ時間がある。それで、何となく市役所に入ると、1階の一隅に、市民による美術展をやっていた。絵画展と書道展である。私は無料のイベントが大好きである。
絵画は小品が多いが、力作ぞろいに思う。書道展も、何が書かれてあるかどうか分からないが、いずれも素晴らしい。
今日が月曜日だから見られたわけで、私は幸運に感謝した。
三州自動車のバスが来た。旧大隅線の代替バスこそ国鉄(JR)バスだったが、その後くるくると経営企業が変わり、現在は三州自動車が運転している。バスの車体に高級感はないが、志布志まで連れて行ってくれるだけでもありがたい。しかし乗客はパラパラである。
私は適当な頃合いを見て、メロンパンを頬張る。パンは香り高くて美味い。路線バスに乗りながら軽食を摂るのも味があってよい。
バスはかなりの距離を走ったが、廃線跡の類が見つからない。
あぁ、と思う。旧大隅線は桜島フェリーの港近くや鹿屋を通ったが、今朝までの調べでは、主なバス停にこれらの名称がなかった気がする。
ひょっとしたら我がバスのコースは、大隅線の代替バスではなかったかもしれない。
なんだか自己嫌悪に陥るが、私の調べなど所詮その程度で、けっこういい加減なのである。
とにもかくにも、バスは志布志管内に入った。しかしバスが見覚えのあるバス停を通り抜け、駅舎のほうに向かう。そう、志布志着のバスは今さっきの「志布志駅上」がいちばん近く、私たちはそこから志布志駅まで歩かされたのだ。
バスは志布志駅のすぐ前に横づけされた。これが当然かもしれないが、JR利用者にはありがたいサービスである。
そして駅舎の前が、素晴らしい変身をとげていた。
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする