一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

6月21日の4時から男(4)

2020-07-16 00:13:02 | 新・大野教室
私の先手で▲7六歩。以下三間飛車に振った。Sさんは急戦で来たがこれが図に当たり、角交換のあと△7五歩▲同歩(第1図)のあと、△5六歩▲同銀右△7六歩。

これを▲同銀は△7八角だ。よって▲6八角と受けたが、こんなところに角を打つようで不利だ。
しかしそこから私が追い上げ、難しい終盤になった。

第2図は私が▲4三銀成と金を取ったところだが、甘かったか。▲2六香とすべきだったか。
第2図以下の指し手。△3六桂▲1八玉△1六銀▲3八金△2八銀▲同金△同桂成▲同玉(第3図)

△3六桂は、こう打つところだろう。対して▲3八玉では△6五角で負かされそうな気がしたので、▲1八玉。そこで△1六銀が厳しい。
▲1七歩は△2六桂なので、▲3八金。ここでSさんは熟考し△2八銀。私は△2五桂のほうがイヤだったが、どちらにしても勝ち味は薄いと思っていた。

第3図以下の指し手。△3六桂▲3八玉△6五角▲5六歩△6六角(第4図)

△3六桂に▲3八玉。ここでSさんが最後の長考に入る。本局は持ち時間15分だったが、Sさんは終盤まで早指しで飛ばしてきたことが分かる。
たぶん5分くらい考えて、秒読みに入った。ここで私が余計なことを言う。Sさんがあまりにも読み耽っているものだから、「このまま秒読みを止めてじっくり考えますか?」と、私が妙な提案をしたのだ。
しかしSさんが受け入れるはずもなく、秒読みの中△2八金を指した。
ということは私がSさんの思考を乱したことになるわけで、結果的にひどいマナー違反になってしまった。
△6五角▲5六歩に△6六角。王手が途切れてしまったが……。

第4図以下の指し手。▲2二銀△2四玉▲3五金△同玉▲3六歩△4五玉▲3七桂△5六玉▲4七金打△5五玉▲5一竜△5四歩▲5六歩△同角▲同金(投了図)
まで、一公の勝ち。

▲2二銀からは私の勝ちである。
感想戦では私が、第2図からの▲3八金には△2五桂がイヤだと述べたが、それは▲1七歩で難しいかもしれない。

すぐに第2戦が始まる。これは相矢倉になった。私は2筋で交換した銀を▲5三銀~▲6四銀成としたが、これはつまらない攻めだった。その後と金攻めで金を1枚はがし、有利になったと思った。

第1図以下の指し手。▲4一角△2八飛▲8五角成△5八と▲4一馬△5七角成▲8八玉△4二銀▲同馬△5七角成▲8八玉(第2図)

第1図で▲4一角と打ち、これは勝ったと思った。ところが△2八飛がしぶとい手で、意外に後手玉が寄らない。
私は▲8五角成と飛車を取ったが、△5八とと金を取られ、形勢混沌である。
そこで▲4一馬と入った手がどうだったか。▲3一飛だったかもしれない。

第2図以下の指し手。△7九銀▲9八玉△9七金▲同桂△同歩成▲同馬△同香成▲同玉(第3図)

△7九銀に▲7七玉は、△6八馬▲同金△同銀不成▲8八玉(▲8六玉は△9五金▲7五玉△7四金まで)△7七金▲同桂△7九銀不成▲同玉△2九飛成(参考図)以下詰み。

よって私は▲9八玉だが、△9七金。数手後▲9七同馬に黙って△8五桂なら悪かったが、Sさんは△9七同香成。これでは上部が抜けて、また私の勝ちになったのではないか?

だが以下、Sさんの強靭な粘りに遭い、逆転負けを喫してしまった。
感想戦もやらず第3戦が始まった。私はSさんと初見だが、Sさんはずいぶん将棋好きだ。
この将棋も相居飛車になり私の苦しい時間が続いたが、終盤、私が▲6四馬と引いた手が▲3一馬の飛び込みと▲8二馬の飛車取りを見た好手で、私の一手勝ちになった。
感想戦は大野八一雄七段が付き合ってくれたが、元に戻そうとした局面がどうもおかしい。
それが2局目の将棋で、大野七段には指摘したい箇所があったようだ。
私が「2局目は私が負けました」と言ったら、大野七段が絶句したから、やはり私が勝っていたのだろう。ただ第2図はSさんが勝ちになっていると思う。結局3局目の感想戦をやったのだが、2局目の「勝ち手順」も拝聴するべきだった。
時刻は午後8時過ぎになり、さすがにお開き。大野七段とW氏、Og氏らと食事に出る。駅前ビルのとんかつ屋「大吉」は休みで、いつものインドカレー屋に行った。
サービスセットメニューに新メニューが登場し、私はそれを頼む。ほかの人も、だいたいそれにしたようである。私はライスをおかわりするかどうか微妙だったが、やめた。
食後は、コロナに気を付けながら、つまりマスクをしておしゃべり。なかなか充実した内容だった。
働かざるものは遊ぶべきではないので、私の立場ではあまり教室に行けないが、またお邪魔したい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする