一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

タイトル戦の1回目と2回目の戦績

2020-07-09 00:11:26 | データ
当ブログでは、2018年11月18日と19日に、「タイトル戦初出場の棋士の成績」を載せた。
今回は「超一流棋士の初タイトル戦と2度目のタイトル戦の戦績」を載せてみる。
ここでいう「超一流」とは、タイトル戦に10回以上登場し、かつ名人か竜王を獲得した棋士とする(木村義雄十四世名人を含む)。ほかに、登場10回確定の豊島将之竜王・名人と、竜王3期の藤井猛九段、名人3期の佐藤天彦九段も加えた。


1940年 第2期名人戦 木村義雄名人4(○○千千●○○)1土居市太郎八段
1942年 第3期名人戦 木村義雄名人4(○○○○)0神田辰之助八段

1947年 第6期名人戦 塚田正夫八段4(●●持○○千○千○)2木村義雄名人
1948年 第7期名人戦 塚田正夫名人4(●○○●千○○)2大山康晴八段

1948年 第7期名人戦 大山康晴八段2(○●●○千●●)4塚田正夫名人
1950年 第1期九段戦 大山康晴八段2(○○)0板谷四郎八段

1951年 第10期名人戦 升田幸三八段2(●○●●○●)4木村義雄名人
1952年 第1期王将戦 升田幸三八段4(○○●○○)1木村義雄名人

1960年 第19期名人戦 加藤一二三八段1(○●●●千●)4大山康晴名人
1962年 第11期王将戦 加藤一二三八段0(●●●)3大山康晴王将

1967年 第11期棋聖戦 中原誠五段2(○○●●●)3山田道美棋聖
1968年 第12期棋聖戦 中原誠六段3(●○○○)1山田道美棋聖

1970年 第11期王位戦 米長邦雄七段1(●●●○●)4大山康晴王位
1973年 第22期棋聖戦 米長邦雄八段3(●○○○)1有吉道夫棋聖

1983年 第41期名人戦 谷川浩司八段4(○○○●●○)2加藤一二三名人
1984年 第42期名人戦 谷川浩司名人4(○○○●○)1森安秀光八段

1989年 第2期竜王戦 羽生善治六段4(●持●○○○●○)3島朗竜王
1990年 第3期竜王戦 羽生善治竜王1(●●●○●)4谷川浩司王位・王座

1990年 第31期王位戦 佐藤康光五段3(○●●○●○●)4谷川浩司王位
1993年 第6期竜王戦 佐藤康光七段4(●○●○○○)2羽生善治竜王

1996年 第54期名人戦 森内俊之八段1(●●●○●)4羽生善治名人
2000年 第25期棋王戦 森内俊之八段1(●○●●)3羽生善治棋王

1998年 第11期竜王戦 藤井猛七段4(○○○○)0谷川浩司竜王
1999年 第12期竜王戦 藤井猛竜王4(○○○●○)1鈴木大介六段

1999年 第47期王座戦 丸山忠久八段1(●○●●)3羽生善治王座
2000年 第58期名人戦 丸山忠久八段4(○○●●●○○)3佐藤康光名人

2003年 第51期王座戦 渡辺明五段2(●○○千●●)3羽生善治王座
2004年 第17期竜王戦 渡辺明六段4(○●●○○●○)3森内俊之竜王

2011年 第60期王将戦 豊島将之六段2(●○●●○●)4久保利明王将
2014年 第62期王座戦 豊島将之七段2(●●○○●)3羽生善治王座

2015年 第63期王座戦 佐藤天彦八段2(●○○●●)3羽生善治王座
2016年 第41期棋王戦 佐藤天彦八段1(●○●●)3渡辺明棋王

参考:
2020年 第91期棋聖戦 藤井聡太七段2(○○……)0渡辺明棋聖
2020年 第61期王位戦 藤井聡太七段1(○……)0木村一基王位


タイトル戦初登場の戦績は全体的に悪く、佐藤天彦九段までの16名中、勝利は木村十四世名人、塚田名誉十段、谷川九段、羽生九段、藤井猛九段の5名。羽生九段以外の4名は、続く2タイトル戦目も勝利している。これは素晴らしい。
ほかは「初タイトル戦●、2度目のタイトル戦○」の例が最も多く、7名。大山十五世名人、中原十六世名人、米長永世棋聖、渡辺三冠はここに属する。

今日9日は、第91期棋聖戦第3局。言うまでもないが、今日藤井七段が勝てば、17歳で棋聖奪取である。まるでマンガだ。
そしてヘタをすると、私が生きている間、藤井七段を段位で呼ぶ最後の1日になるかもしれない。
コメント
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