一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

佐藤大五郎八段の詰将棋

2020-07-27 00:13:06 | 将棋雑記
第70回NHK杯は、コロナ禍で休止していたぶんを夜中に放送することでしのぐようだ。25日深夜に畠山鎮八段VS長谷部浩平四段の一戦があるのは承知していたが、24日深夜に郷田昌隆九段VS青嶋未来六段戦があるのをうっかりした。
まさか連チャンで放送するとは思わず、見損ねた……。

   ◇

私が親に初めて買ってもらった将棋の本は、佐藤大五郎八段著「やさしい詰将棋」(日本文芸社・650円)である。3手詰と5手詰が各50問掲載されており、それぞれに詳細なヒントが載っていた。でも「ヒントは言わぬが花です」なんて一文もあったと思う。
この時のエピソードは以前も記したが、当日は両親とどこかへ遊びに行き、その道すがら解いた。はじめは難しく感じたが、大駒を捨てる、というコツを覚えて、スラスラ解けるようになった。
ところがある5手詰で詰まってしまった。たまらず答えを見ると、何と盤上の金を取って詰ましたのだ。そんなのアリか?
「そりゃそうさ」とオヤジは言った。言われてみればルールは指し将棋と同じだから、取る手もあるのだ。
私は中学のクラスメートに、この本の3手詰を出してみた。答えを知っている私には簡単だが、将棋に不案内だと手こずるようだ。

彼を見るとウンウン唸っている。そして3一、3二、3三、5一の地点に点が打たれていた。聞くと、この地点に駒を打つか動かすかしても、どうも詰まないという。
だが4一の地点には打たれていない。ここには飛車を打つしかないが、飛車という大事な駒をこんなところに捨てても詰むわけがない。点を打つまでもなかったのだろう。
そしてここに詰将棋の落とし穴があると思った。最も犯人らしくないヤツが犯人――。
私は苦笑するよりなかった。
あと、覚えている詰将棋は【第2問】である。

これは古典詰将棋の横バージョンという感じか。

もう何度も記したが、この詰将棋本も、3年前の「大掃除」で捨ててしまった。
まったく、バカだった。
だがまあ、失われた将棋本は、おカネを出せばどこかで再入手できる。しかし、喪われた時はもう、戻ってこない。ああつらい。この25年位で、いちばんきついかもしれない(仕事関係のことではありません)。
コメント
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