一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

三浦春馬氏の件

2020-07-29 12:36:52 | プライベート
いまさらだが、三浦春馬の件である。
私が三浦春馬をテレビで初めて見たのは、三谷幸喜の大ヒット作「古畑任三郎」の中学生最初の事件を描いた「古畑中学生」である。……と思って念のため調べたら、2008年放送のそれは、三浦春馬ではなく、Hey!Say!JUMPの山田涼介だった。山田涼介といえば「金田一少年の事件簿」というイメージがあるが、とにかく記憶がすり替わっていた。
そんなわけで三浦春馬をいつ認識したのかは覚えてないが、似たような時期だったと思う。彼はもちろん容姿端麗で、これから彼のような男が21世紀の芸能界を担っていくのだと思ったものだ。
それが突然の訃報である。7月18日、ネットを見ていたら「三浦春馬死亡」の文面が掲げられ、私は訳が分からなかった。この日は1年前に京アニの放火事件が起こった日であり、私が乱心して会社を辞めた日でもあった。
三浦春馬は港区のベイエリアのマンションで、自殺していたという。先崎学九段の鬱の時も書いたが、人生順風満帆に見えても、その内情は分からない。
だけど、である。三浦春馬は日本のそれも東京に住み、人気俳優として活躍していた。これは日本人の大多数が憧れる状況ではなかろうか。おカネも溜まっていたはずで、女性にも不自由しなかったはずだ。それを、どうして自殺しなければならないのか。
これが、落ち目の俳優なら分からんでもない。仕事がない時の大変さは尋常ではないからだ。だが彼は今も連続ドラマの撮影中で、最近は歌手デビューも果たしていたという。どう見ても人生バラ色で、そのどこに不満があるというのだ。
週刊誌等を読むと、お母さんとの確執とか、仕事上の悩みがあったらしい。だがそれが自殺する理由にはならないだろう。物理的には、本人は高層マンション住まいなのだから、訪ねてきたって追い返してしまえばいい。じゃあ仕事上の悩みか? だけどそれは、誰でも抱えているものだ。そのたびに自殺してたんじゃ、命がいくつあっても足りない。
最も分からないのは、彼が30歳とまだ若いことだ。これが齢50をとうに過ぎて独身、仕事なし、頭は禿げあがり貯金も底をつき、「ああぁ、若いころに嫁探しに本腰を入れるべきだった。なんで26年前のあの時、夏子さんに……」となっては後悔しても遅いが、三浦春馬の年齢なら、すべてにやり直しが利く。仮に(仮にですよ)女性に振られたとしても、今後の仕事で彼女を見返すこともできるし―芸能界の仕事は、それを間接的にアピールできるのが大きい―、その結果、すべてを取り返すことができるかもしれないのだ。つまり、自殺が早計すぎるのだ。信頼できる友人がいなかった? いやそれはないだろう。気の置けない友人の2人や3人はいるだろう。どうして相談しなかったのだろう? 解決策は見いだせなくても、ヒトは悩みを打ち明けるだけで、心の負担が軽くなるものだ。
結局、今回の自殺の原因が、私にはまったく分からない。実は巧妙な殺人事件なのではあるまいか?とも勘繰ってしまう。
いずれにしても、今年最大のミステリーとなった。

いま三浦春馬はどこにいるのだろう。天国か地獄か。いまごろあの世で冷静になり、なんで首を吊ってしまったのだろうと、後悔しているのではないか?
だけどもうダメだ。どんなに後悔したって、肉体はこの世には戻ってこられない。

いま精神的に苦しんでいる人は、誰でもいいから周りに相談するべきだ。いまはコロナ禍で行動も制限されているが、ケータイでもリモートでも、手段はいっぱいある。
絶対に早まってはいけない。
とまあ、これは半分、自分に言い聞かせているのだが。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする