きょう11日のフジテレビ系「笑っていいとも!」、「テレフォンショッキング」のゲストは、道端ジェシカである。DVDに保存するまではしないが、楽しく見たいと思う。
あまり思い出したくないが、7月25日(日)に、東京・浜松町で行われた社団戦リーグ第2日目を振り返る。私は5組「LPSA星組」で出場。前月の第1日目は、チーム4戦全勝と目標を達成し、参加16チーム中、第1位となった。当然この日も全勝し、首位で折り返すつもりだった。
ただ今回は、前回4戦全勝だったIs氏が所用で欠席。これは以前から聞いていたし、私もチームより自分の予定を優先させるので仕方ないが、さて、この戦力不足をどうするか。実はこの2日前のLPSA金曜サロンに、以前訪れたことがあるKa氏が顔を見せたので、W氏がメンバーに勧誘した。幸い快諾していただき、これはありがたかった。Ka氏はIs氏の不在を補って余りある猛者である。
9時50分ごろ、産業貿易センターに入る。続々と選手が集まる。Y監督によるベストメンバーは、大将・Wパパ、副将・私、三将・Ka氏。以下、Y氏、Iz氏、Har氏、Wパパの娘ちゃんの7名。控えにW氏。私よりKa氏のほうが棋力は上だが、Y氏は年上の顔を立てたようだ。Wちゃんの棋力が未知数だが、昨年と比べると、Wパパ氏とKa氏が加わり、グッと層が厚くなった。
今回はLPSAブース、ねこまどブースのほかに、日本将棋連盟、女流棋士会のブースも加わった。日本将棋連盟は「将棋年鑑」の先行発売、女流棋士会は女流棋士ファンクラブ「駒桜」の勧誘がメインだろう。
LPSAブースはいつものメンバー…といいたいところだが、中倉宏美女流二段、島井咲緒里女流初段の姿が見える。これは珍しい。おふたりとも、社団戦にはまったく興味がないと思っていた。女流棋士会への対抗だろうか。ただ、船戸陽子女流二段の姿がなかった。あとで分かったのだが、この日は大庭美夏女流1級と将棋の仕事があったようだ。
10時を10分以上すぎて、1回戦は「Z理士会1」と対局開始。相手は七将が不在だったので、Y氏が抜け、ひとりずつズレる。私見では、7人勝負では「4勝3敗」が最上と思う。大将~三将で2勝、四将~七将で2勝すればいい。7勝する必要はないのだ。今回は四将~六将で、1勝でよい。1勝のアドバンテージは星以上に大きく、みなをリラックスさせる。
W氏が振って、先手。ということは、私は後手。私は盤の手前に扇子を置く。今回は船戸女流二段の直筆扇子のみを用意した。
先手氏は角道を止める中飛車。最近はネットで腕を磨いている手合いが多いので、手つきのぎごちなさはアテにならないのだが、この先手氏は私より棋力がたぶん、低い。ふつうに指せば勝てると思った。
ただ私も固くなっていて、対振り飛車には急戦が多いのに、本局は天守閣美濃に囲った。しかも☖4二金寄~☖5二金寄と手待ちをしたりして、ふだんの私の将棋ではない。
こんな棋理にない手を指していては、いい将棋もわるくなる。気がつくと先手氏は向かい飛車に振り直し、金をズンズン進めてきて、いつの間にかこちらが金損になってしまった。さすがにこれは劣勢である。ここで5九の角を☗9五角と飛車取りに飛びだされたら、完全に敗勢だった。本譜は別の手を指してくれたので、☖6八歩と角道を止め(盤上に☖5七とがある)、☖5八歩で角を召し取れては形勢逆転、こちらの勝勢となった。結果も勝ち。
全6人の対局が終わって、3勝3敗。これに不戦勝1が加わるから、チームは4勝3敗で勝利。W氏はけっしてラクな勝ちではなく、Ka氏は最終盤で二択を誤り、詰まない玉が詰まされてしまった。これが社団戦の怖さである。
私は勝っても負けても、1回戦はさっさと外へ出る主義である。いったんは階下へ降りようとしたが、駒桜の勧誘要員として顔を見せている安食総子女流初段が気になる。私は迷いつつも、戻った。
挨拶をすると安食女流初段は私を覚えてくれていて、私は5月の将棋ペンクラブ交流会での御礼を述べると、そそくさとその場をあとにした。あまり話しこんでしまうと、駒桜の入会を断りきれないと判断したからだ。
表に出ると、片上大輔六段、北尾まどか女流初段とお会いする。挨拶させていただいたあと、「ゆで太郎」に入る。もりそば260円。
2回戦まで時間はたっぷりあるので、JR浜松町駅に隣接するビルの本屋に入って時間をつぶす。里見香奈女流名人・倉敷藤花表紙の「NHK将棋講座」があるが、ここで買うわけにはいかない。荷物になる。
ほかをあたると、「ウルトラマン将棋」が置いてある。LPSAが監修をしているそうで、7月17日のマイナビ女子オープン・一斉予選対局では、LPSAブースに置かれていたという。W氏の話では、この対局に里見女流二冠が挑戦し、あっという間に相手を寄せてしまったらしい。さすがは里見女流二冠、何のゲームをやらせても強いのだ。
2回戦は「F士通SSL」と。あとで分かったのだが、これは中盤戦の大一番だった。
私の先手番。後手氏はゴキゲン中飛車。ゴキゲン中飛車はとりあえず真ン中に飛車を振って角道を止めず、飛車先の歩の交換も恐れない。居飛車側が銀を出ていっても角頭を守るわけでもなく、言葉はわるいが、ルーズな戦法である。それでいて優秀だから厄介だ。
私はゴキゲン中飛車対策がうまくない。本局も☗2五歩を決めたあとに☗4六歩から☗4七銀と立ったりして、方針が一貫していない。そのうち☖5六歩、☖6六歩とド急所に歩を垂らされて、早くも負けが頭をよぎった。しかしそこで後手氏の攻め急ぎが出て、ややこちらが持ち直した。
ここで局面の一部を記す。
先手・一公:4八金、5八飛、6七玉、7七銀、7九角、8九桂
後手氏:5二飛、5五角 持駒:銀のみ
ここで後手氏は☖5六銀! 以下☗同飛☖7七角成☗同桂☖7八銀☗6六玉☖5六飛☗同玉、と進んだ。
☖5六銀は鬼手だったが、無条件で銀を得するのだから、こちらがわるいわけがない。しかし☖7九銀不成☗5四歩☖8九角に、☗6七歩は手拍子だった。☖6八銀成と活用され、ちょっとイヤな形になった。☗6七歩では黙って☗4七玉と安全地帯に逃げるのだったか。
とはいえ先手玉は上へ上へ逃げ、入玉できそうである。ところが☗5五飛と、中途半端な位置に飛車を逃げたため、☖6四金を打たれて飛車を殺されてしまった。その後も大事な☗5三のと金を、☖5一香☗5二歩☖同香☗同と☖同金左と精算してしまうお粗末。しかし私もクサらず、なんとか入玉を果たす。これは逃げ切ったか、とやや安堵していた。
ところが…。
(つづく)
あまり思い出したくないが、7月25日(日)に、東京・浜松町で行われた社団戦リーグ第2日目を振り返る。私は5組「LPSA星組」で出場。前月の第1日目は、チーム4戦全勝と目標を達成し、参加16チーム中、第1位となった。当然この日も全勝し、首位で折り返すつもりだった。
ただ今回は、前回4戦全勝だったIs氏が所用で欠席。これは以前から聞いていたし、私もチームより自分の予定を優先させるので仕方ないが、さて、この戦力不足をどうするか。実はこの2日前のLPSA金曜サロンに、以前訪れたことがあるKa氏が顔を見せたので、W氏がメンバーに勧誘した。幸い快諾していただき、これはありがたかった。Ka氏はIs氏の不在を補って余りある猛者である。
9時50分ごろ、産業貿易センターに入る。続々と選手が集まる。Y監督によるベストメンバーは、大将・Wパパ、副将・私、三将・Ka氏。以下、Y氏、Iz氏、Har氏、Wパパの娘ちゃんの7名。控えにW氏。私よりKa氏のほうが棋力は上だが、Y氏は年上の顔を立てたようだ。Wちゃんの棋力が未知数だが、昨年と比べると、Wパパ氏とKa氏が加わり、グッと層が厚くなった。
今回はLPSAブース、ねこまどブースのほかに、日本将棋連盟、女流棋士会のブースも加わった。日本将棋連盟は「将棋年鑑」の先行発売、女流棋士会は女流棋士ファンクラブ「駒桜」の勧誘がメインだろう。
LPSAブースはいつものメンバー…といいたいところだが、中倉宏美女流二段、島井咲緒里女流初段の姿が見える。これは珍しい。おふたりとも、社団戦にはまったく興味がないと思っていた。女流棋士会への対抗だろうか。ただ、船戸陽子女流二段の姿がなかった。あとで分かったのだが、この日は大庭美夏女流1級と将棋の仕事があったようだ。
10時を10分以上すぎて、1回戦は「Z理士会1」と対局開始。相手は七将が不在だったので、Y氏が抜け、ひとりずつズレる。私見では、7人勝負では「4勝3敗」が最上と思う。大将~三将で2勝、四将~七将で2勝すればいい。7勝する必要はないのだ。今回は四将~六将で、1勝でよい。1勝のアドバンテージは星以上に大きく、みなをリラックスさせる。
W氏が振って、先手。ということは、私は後手。私は盤の手前に扇子を置く。今回は船戸女流二段の直筆扇子のみを用意した。
先手氏は角道を止める中飛車。最近はネットで腕を磨いている手合いが多いので、手つきのぎごちなさはアテにならないのだが、この先手氏は私より棋力がたぶん、低い。ふつうに指せば勝てると思った。
ただ私も固くなっていて、対振り飛車には急戦が多いのに、本局は天守閣美濃に囲った。しかも☖4二金寄~☖5二金寄と手待ちをしたりして、ふだんの私の将棋ではない。
こんな棋理にない手を指していては、いい将棋もわるくなる。気がつくと先手氏は向かい飛車に振り直し、金をズンズン進めてきて、いつの間にかこちらが金損になってしまった。さすがにこれは劣勢である。ここで5九の角を☗9五角と飛車取りに飛びだされたら、完全に敗勢だった。本譜は別の手を指してくれたので、☖6八歩と角道を止め(盤上に☖5七とがある)、☖5八歩で角を召し取れては形勢逆転、こちらの勝勢となった。結果も勝ち。
全6人の対局が終わって、3勝3敗。これに不戦勝1が加わるから、チームは4勝3敗で勝利。W氏はけっしてラクな勝ちではなく、Ka氏は最終盤で二択を誤り、詰まない玉が詰まされてしまった。これが社団戦の怖さである。
私は勝っても負けても、1回戦はさっさと外へ出る主義である。いったんは階下へ降りようとしたが、駒桜の勧誘要員として顔を見せている安食総子女流初段が気になる。私は迷いつつも、戻った。
挨拶をすると安食女流初段は私を覚えてくれていて、私は5月の将棋ペンクラブ交流会での御礼を述べると、そそくさとその場をあとにした。あまり話しこんでしまうと、駒桜の入会を断りきれないと判断したからだ。
表に出ると、片上大輔六段、北尾まどか女流初段とお会いする。挨拶させていただいたあと、「ゆで太郎」に入る。もりそば260円。
2回戦まで時間はたっぷりあるので、JR浜松町駅に隣接するビルの本屋に入って時間をつぶす。里見香奈女流名人・倉敷藤花表紙の「NHK将棋講座」があるが、ここで買うわけにはいかない。荷物になる。
ほかをあたると、「ウルトラマン将棋」が置いてある。LPSAが監修をしているそうで、7月17日のマイナビ女子オープン・一斉予選対局では、LPSAブースに置かれていたという。W氏の話では、この対局に里見女流二冠が挑戦し、あっという間に相手を寄せてしまったらしい。さすがは里見女流二冠、何のゲームをやらせても強いのだ。
2回戦は「F士通SSL」と。あとで分かったのだが、これは中盤戦の大一番だった。
私の先手番。後手氏はゴキゲン中飛車。ゴキゲン中飛車はとりあえず真ン中に飛車を振って角道を止めず、飛車先の歩の交換も恐れない。居飛車側が銀を出ていっても角頭を守るわけでもなく、言葉はわるいが、ルーズな戦法である。それでいて優秀だから厄介だ。
私はゴキゲン中飛車対策がうまくない。本局も☗2五歩を決めたあとに☗4六歩から☗4七銀と立ったりして、方針が一貫していない。そのうち☖5六歩、☖6六歩とド急所に歩を垂らされて、早くも負けが頭をよぎった。しかしそこで後手氏の攻め急ぎが出て、ややこちらが持ち直した。
ここで局面の一部を記す。
先手・一公:4八金、5八飛、6七玉、7七銀、7九角、8九桂
後手氏:5二飛、5五角 持駒:銀のみ
ここで後手氏は☖5六銀! 以下☗同飛☖7七角成☗同桂☖7八銀☗6六玉☖5六飛☗同玉、と進んだ。
☖5六銀は鬼手だったが、無条件で銀を得するのだから、こちらがわるいわけがない。しかし☖7九銀不成☗5四歩☖8九角に、☗6七歩は手拍子だった。☖6八銀成と活用され、ちょっとイヤな形になった。☗6七歩では黙って☗4七玉と安全地帯に逃げるのだったか。
とはいえ先手玉は上へ上へ逃げ、入玉できそうである。ところが☗5五飛と、中途半端な位置に飛車を逃げたため、☖6四金を打たれて飛車を殺されてしまった。その後も大事な☗5三のと金を、☖5一香☗5二歩☖同香☗同と☖同金左と精算してしまうお粗末。しかし私もクサらず、なんとか入玉を果たす。これは逃げ切ったか、とやや安堵していた。
ところが…。
(つづく)