21日(土)は、埼玉県川口市にある「大野教室」に行った。これは、日本将棋連盟棋士の大野八一雄七段が主宰する将棋教室で、平手から駒落ちまで、生徒の棋力に応じて懇切丁寧な指導をするものである。特別講師に植山悦行七段、中井広恵女流六段(LPSA所属)が参加することもある。生徒同士の対局や詰将棋トライアル、実戦のワンポイント解説などもあり、さまざまな形で勉強ができる。
開講日は原則として第1、3の土・日曜日。時間は午後1時から5時まで。1回料金は3,500円。月4回参加だと12,000円である。
自宅を午後1時すぎに出て、最寄駅から山手線に乗ったが、スマホで自ブログを見ていたら、うっかり駒込まで乗り越してしまった。一駅戻って田端で降り、京浜東北線に乗り換えるが、京浜東北線沿線でボヤがあったとかで、電車が間引き運転されていた。
旅先のローカル線ではないから、致命的なロスではないが、15分くらい損しただろうか。エラソーにスマホなんか見ているからこういうことになる。猛省だ。
大野教室には1時50分ごろ着いた。昨年12月の第3土日と先々週の大野教室は、私が旅行に出ていたため、約1ヶ月半ぶりの参加となった。
ということは、棋士にお会いするのもそれ以来となる。いままでの私だったら禁断症状が出ていただろうが、とくにそれもなかった。「将棋世界」や「NHK将棋講座」の購読を止めても何ら支障はないし、こうやって徐々に将棋からフェードアウトするのなら、それもいいと思っている。
今回は、Fuj氏を含む大人2名、少年2名の参加だった。先々週は大入り満員だったから意外だが、前日からの雨が祟り、出足が悪いようである。
大野七段に新年の挨拶。本当なら旅の土産(お菓子)を持参するところだが、女流棋士に渡すならまだしも、男性棋士に点数を稼いでもしょうがないので、お土産は買わなかった。
早速大野七段に指導をいただく。平手にしますか? と聞かれるが、もちろん手合いは角落ち。
私の居飛車矢倉模様に大野七段は△5五歩▲同歩△同金。これに私が▲5八飛と回り金取りに当てたのが機敏な一手だった。△6四銀に、▲5六歩△5四金▲4六銀△5三金▲4八金△7四歩。
▲5六歩で金を追い返し、▲4六銀と立ったが、よく考えたら上手にだけ歩を持たれている。△5三金とさらに退却した手に対し、▲5五銀のぶっつけは△4七銀の傷が残るため、▲4八金と一手備えたが、上手に△7四歩とされ、よく見たら下手の主張がなくなっていた。
W氏は私より10分あとに到着していた。彼は大野七段に、飛車落ちで教わっている。私は角落ちの成績がヒドイから、本当は私の手合いも「飛車」が適当なのだが…。
局面――。ジリジリと上手に押され、気がつけば、上手の持ち駒が「銀・歩3」なのに、私は「ナシ」。これは完全に上手ペースだ。どこがおかしかったのだろう。
ここでKokoroちゃん(高1)、Minamiちゃん(中1)が遊びに来る。
Kokoroちゃんとは以前、大野教室の食事会でご一緒したことがある。AKB48の峯岸みなみによく似ているアイドル顔負けの容姿で、本人にその気があれば、すぐにでも芸能界入りできる逸材だ。
余談だが、そのときは私の精神状態がどん底だったのだが、Kokoroちゃんに、なんでそんなに落ち込んでるんですか? と、キツイ一言を浴びせられた。しかし、何だか心が軽くなったのを憶えている。
Minamiちゃんはお母さんそっくりで、趣味は将棋である。私とも指したことがあるが、Minamiちゃんのセンスある指し手に、私も舌を巻いたものだった。Minamiちゃんは将来の女流棋士である。このまま大らかに、棋力を向上させていってほしい。
そのMinamiちゃんには先月、長崎でキーホルダーのお土産を買ったのだが、年末のゴタゴタで紛失してしまった。ひょっこり出てきたときには、あらためて差し上げようと思う。
3時になり、おやつの時間&詰将棋タイムになったが、私は詰将棋が全然解けない。大野七段の頭には、私が詰将棋が得意、とインプットされているから、意外な不調?に怪訝そうである。しかし私の棋力なんて、こんなものである。
指導対局再開。しかし私の手が伸びない。反して上手は指したい手がいくらでもある。
なんだかもう耐えられず、終盤の入口で、私は文字通り「投げた」。
(つづく)
開講日は原則として第1、3の土・日曜日。時間は午後1時から5時まで。1回料金は3,500円。月4回参加だと12,000円である。
自宅を午後1時すぎに出て、最寄駅から山手線に乗ったが、スマホで自ブログを見ていたら、うっかり駒込まで乗り越してしまった。一駅戻って田端で降り、京浜東北線に乗り換えるが、京浜東北線沿線でボヤがあったとかで、電車が間引き運転されていた。
旅先のローカル線ではないから、致命的なロスではないが、15分くらい損しただろうか。エラソーにスマホなんか見ているからこういうことになる。猛省だ。
大野教室には1時50分ごろ着いた。昨年12月の第3土日と先々週の大野教室は、私が旅行に出ていたため、約1ヶ月半ぶりの参加となった。
ということは、棋士にお会いするのもそれ以来となる。いままでの私だったら禁断症状が出ていただろうが、とくにそれもなかった。「将棋世界」や「NHK将棋講座」の購読を止めても何ら支障はないし、こうやって徐々に将棋からフェードアウトするのなら、それもいいと思っている。
今回は、Fuj氏を含む大人2名、少年2名の参加だった。先々週は大入り満員だったから意外だが、前日からの雨が祟り、出足が悪いようである。
大野七段に新年の挨拶。本当なら旅の土産(お菓子)を持参するところだが、女流棋士に渡すならまだしも、男性棋士に点数を稼いでもしょうがないので、お土産は買わなかった。
早速大野七段に指導をいただく。平手にしますか? と聞かれるが、もちろん手合いは角落ち。
私の居飛車矢倉模様に大野七段は△5五歩▲同歩△同金。これに私が▲5八飛と回り金取りに当てたのが機敏な一手だった。△6四銀に、▲5六歩△5四金▲4六銀△5三金▲4八金△7四歩。
▲5六歩で金を追い返し、▲4六銀と立ったが、よく考えたら上手にだけ歩を持たれている。△5三金とさらに退却した手に対し、▲5五銀のぶっつけは△4七銀の傷が残るため、▲4八金と一手備えたが、上手に△7四歩とされ、よく見たら下手の主張がなくなっていた。
W氏は私より10分あとに到着していた。彼は大野七段に、飛車落ちで教わっている。私は角落ちの成績がヒドイから、本当は私の手合いも「飛車」が適当なのだが…。
局面――。ジリジリと上手に押され、気がつけば、上手の持ち駒が「銀・歩3」なのに、私は「ナシ」。これは完全に上手ペースだ。どこがおかしかったのだろう。
ここでKokoroちゃん(高1)、Minamiちゃん(中1)が遊びに来る。
Kokoroちゃんとは以前、大野教室の食事会でご一緒したことがある。AKB48の峯岸みなみによく似ているアイドル顔負けの容姿で、本人にその気があれば、すぐにでも芸能界入りできる逸材だ。
余談だが、そのときは私の精神状態がどん底だったのだが、Kokoroちゃんに、なんでそんなに落ち込んでるんですか? と、キツイ一言を浴びせられた。しかし、何だか心が軽くなったのを憶えている。
Minamiちゃんはお母さんそっくりで、趣味は将棋である。私とも指したことがあるが、Minamiちゃんのセンスある指し手に、私も舌を巻いたものだった。Minamiちゃんは将来の女流棋士である。このまま大らかに、棋力を向上させていってほしい。
そのMinamiちゃんには先月、長崎でキーホルダーのお土産を買ったのだが、年末のゴタゴタで紛失してしまった。ひょっこり出てきたときには、あらためて差し上げようと思う。
3時になり、おやつの時間&詰将棋タイムになったが、私は詰将棋が全然解けない。大野七段の頭には、私が詰将棋が得意、とインプットされているから、意外な不調?に怪訝そうである。しかし私の棋力なんて、こんなものである。
指導対局再開。しかし私の手が伸びない。反して上手は指したい手がいくらでもある。
なんだかもう耐えられず、終盤の入口で、私は文字通り「投げた」。
(つづく)