一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

元女流棋士の石橋幸緒さんは、イギリスの女優・ポリー・ウォーカーに似ている。

2016-11-25 22:25:37 | 似ている
今日11月25日は、元女流棋士の石橋幸緒さんの36歳のお誕生日。おめでとうございます!!
その石橋幸緒さんは、ポリー・ウォーカー(Polly Walker)に似ていると思う。
ポリー・ウォーカーは、1966年5月19日、イングランドチェシャー州・ウォリントン生まれの50歳。
10代で舞台女優になり、1990年に「名探偵ポワロ」でテレビ出演。1991年制作のアメリカ、イギリス、日本合作の「兜KABUTO」で映画デビューを果たした。以降、コンスタントに活躍している。
ポリー・ウォーカーの髪を短くすると、石橋幸緒さんによく似てくる。

…いや本音を言えば、石橋幸緒さんは俳優の加藤諒に似ていると思うのだ。目鼻立ちがハッキリしているところと、にんまりした笑顔がよく似ている。しかし石橋幸緒さんはもう一般人だし、この相似はあんまりだと思い、断定を控えた次第。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大内九段の新橋解説会(第29期竜王戦第4局)(後編)

2016-11-24 23:27:20 | 将棋イベント

第6図以下の指し手。▲6七銀△6九角▲7八香(第7図)

ここで渡辺明竜王は▲6七銀とと金を外した。対して丸山忠久九段の指し手がまたむずかしい。
大内延介九段「△3三角は▲5五桂と止められる。(渡辺竜王の)ハジがシロイ(広い)ですね」
本局は端が渡辺竜王の味方をしている。
丸山九段は△6九角と打った。渡辺竜王は▲7八香と打つ。貴重な持ち駒を一枚使うのも痛い。形勢は私も先手がいいと思うが、よく分からなかった。

第7図以下の指し手。△6六金▲2四桂△同歩▲6六銀(投了図)
まで、渡辺竜王の勝ち。

丸山九段△6六金。
「ロクロクキン?」
大内九段が怪訝な声をあげる。「一目取るね…。これはなんだろ。形作り?…のような手だねえ」
大内九段、妙な金の真意を図りかねているふうだ。「暴挙に出たねえ。……しかし▲6六同銀は△6七角が面倒か?」
調べてみると、けっこうむずかしい。こんな金にも狙いがあるから、プロの将棋は恐ろしいのだ。「なるほど▲同銀と取ると△6七角がうるさいか」
大内九段がハッキリと結論づけた。
ただ、△6六金は詰めろではない。ここで丸山陣に迫ればよい。
「これは渡辺竜王、逃さないでしょう」
大内九段は▲2四歩△同歩▲2三歩を推奨している。歩を渡すだけだから問題ないというわけだ。残り時間は渡辺竜王8分、丸山九段1分。
渡辺竜王は▲2四桂と放った。桂を渡すだけに大内九段も首を傾げたが、本譜は△同歩▲6六銀と進んで、これが詰めろだ。
大内九段「しかし…」
藤森奈津子女流四段「投了されました」
「あ、投了した」
大盤ではまだ一山ありそうな雰囲気だっただけに、急転直下の感さえあった。しかし冷静に見れば、先手必勝は疑いない。
「まあ寄せ方の問題ですね」
渡辺竜王は歩より桂を渡す方が、危険が少ないと判断したのだ。

「これで2勝2敗、七番勝負が三番勝負になりました」
と大内九段。
どっちが竜王を獲っても味がわるい七番勝負だが、外野の思惑に関係なく内容は白熱しており、将棋ファンには堪えられない展開だ。残り3局から目が離せない。
今日もとても勉強になった。大内九段、藤森女流四段、梶浦宏孝四段、スタッフの皆様に御礼を申し上げます。

前方を見ると、観客の後ろ姿に見覚えがある。…やはりOk氏だった。
観客は数百十人しかいないのに、知り合いが3人…。まったく…将棋バカとしか言いようがない
Kaz氏だけだったら彼を無視して帰宅するところだが、3人揃うとそうもいかない。どこか寄りましょうか、という話になった。
一刻も早く飲みたいのはOk氏だが、Kaz氏は将棋が指したいらしい。私はとりあえず食事がしたい。
だがKaz氏のオススメで、近くに将棋が指せる食事処があるとのこと。それで、そこに向かうことにした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大内九段の新橋解説会(第29期竜王戦第4局)(中編)

2016-11-23 23:04:51 | 将棋イベント
第4図の局面、Fuj氏だったらノータイムで▲6七飛成だろう。私もそう指す。
だが現実は、渡辺明竜王の考慮が続いている。解説の大内延介九段は局面を前に戻し、第3図の△5五飛の1手前を△6六飛(変化図)に代えて解説する。大内怒濤流、とにかく大駒を切っちゃうのである。

「△6六飛▲同金△7七金▲9六玉に△8三桂、これが詰めろ」
私たちは聞き入る。「アタシたちの検討だと、以下▲8五歩△5五銀(参考図)、これがなかなか面白い手でねぇ」

以下▲同金に△7六金で後手十分ということか。
「(本譜)△5五飛の瞬間が甘い。▲8九桂が(意外に)いい手だったのかなあ…」
と、大内九段が独り言のようにつぶやく。「(本譜)▲5六桂に対して丸山さん(忠久九段)がどういう手を用意していたか、それが見えない」
大内九段は▲5六桂に未練があるようだ。「(本譜▲8九桂に△6五歩は、)これ正しいのかねぇ。△5七銀成るとどうだったのかなあ…」
どうも、△6五歩に▲5六金と強く出た手が好手だったようだ。
渡辺竜王の指し手はまだのようである。
大内九段「丸山さんの残り時間は? 3分? 3分で指せるのかねえ」
藤森女流四段「でも前回も(1分将棋で)すごかったですからねえ」
それはそうだが、本局は局面がかなり複雑化している。さすがの丸山九段も正着を続けるのは至難であろう。

第4図以下の指し手。▲5一角△5二玉▲9一飛成△8二銀▲7四角△6三桂▲同角成△同金▲8二竜△5一玉(第5図)

そこに▲5一角が知らされた。これは△5二玉で飛車取り。▲6七飛成では角を取られるので、▲9一飛成よりなくなった。それがやや変調にも見え、渡辺竜王、攻め急いだのでは? と思える。
「(▲9一飛成は)場合によっては▲8四角成(の上部開拓)を目指してるんですね」
大内九段が▲5一角の弁護?をする。もちろん▲9一飛成も大きい手なのだ。
△8二銀。大内九段は「ほぉー、丸山流のネバリですね」と感嘆する。「角を持てば△6九角で詰ましちゃおうということですね。
…渡辺竜王はどう指すのか。ちょっと手が見えないですね」
一応、という感じで「▲7四角△6三桂」を示したが、この攻めでは…という雰囲気だ。
「何か梶浦君いい手ある?」
大内九段が聞いてみる。駒操作の梶浦宏孝四段、ほとんど発言しないが、妙に存在感があるのだ。梶浦四段は答えず、
「何か▲6七同飛成とと金を取った方がよかったと思いますね」
と大内九段が引き継いだ。
本譜も▲7四角△6三桂と進む。やはりこう指すよりなかったようだ。
渡辺竜王は▲同角成、と食いちぎった。これは面白くなってきた、というところで、私の肩をポン、と叩く者がいた。

第5図以下の指し手。▲5二銀△4二玉▲6三銀不成△3一玉(第6図)

それはKaz氏だった。Kaz氏は連日仕事に忙殺され、解説を聴くどころではないはずだがそこはそれ、寸暇を割いて会場に来るのはやはり将棋バカなのであった。
大内九段は「▲5二銀△4二玉▲6三銀成△3一玉」を示す。しかしそれは▲2四歩△同歩▲2三歩がある。よって△3三玉に修正された。「…△3三玉▲9六玉で勝ちと見ているんでしょうか」
しかしそれは後手にも△6九角~△5四角の反撃があり、むずかしいとのこと。
「これはまだまだ大変な将棋ですね」
大内九段が、ふぅー、という感じで言う。と、Kaz氏が「▲6三銀成では不成でどうですか? これなら△5四角がない」と私につぶやく。
ナルホドそれは一理ある。つい銀を成って横に活用したくなるが、そこを堪えて不成、がいいのだ。
「どう梶浦君」
大内九段の問いに、梶浦四段が黙って「▲6三銀不成」を示す。
「あーそうか、それが明快か」
ここはKaz氏の読みが一歩先を行っていた。
Kaz氏「△3三玉には▲6七銀ですか?」
「▲6八飛じゃない?」
とこれは私。「△同銀不成には▲4五桂△2二玉▲3三銀△同桂▲同桂成△同玉▲4五桂△2二玉▲3二竜以下詰み」
▲3三銀には△1三玉で詰まないので、厳密には▲3三金が正着だが、とにかく詰む。
よって本譜は△3一玉だったが、これは私が一本取った。大盤解説も最高潮だが、ギャラリーの一部も静かに盛り上がっていたのだった。
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大内九段の新橋解説会(第29期竜王戦第4局)(前編)

2016-11-22 23:38:41 | 将棋イベント
先週ごろから右目の瞼の裏に違和を感じるようになった。ちょっとかゆみもある。先日耳鼻科に行った際、ついでという形で目薬を処方してもらったのだがあまり効かず、今日夕方、改めて眼医者に行くことにした。
今日は午前中にも歯医者に行っており、いまや医者通いの毎日だ。あぁ、歳は取りたくない。
駅前の眼医者は信頼できるところで、2年9か月ぶりに診てもらったら、いつものアレルギーとのことだった。重大な事態でなくてよかった。私も超ド近眼で眼球が丈夫ではないのだが、とりあえずホッとした次第。

その足で新橋へ向かう。前述の通り、今日は駅前で大内延介九段による竜王戦解説会がある。棋界最高峰の戦いが一流棋士の解説にて無料で聴ける。将棋ファンなら行く一手であろう。
眼医者の横にある宝くじ売場でミニロトなんかを買っていたから、上野東京ラインに乗り遅れた。ふつうに山手線に乗り、新橋に着いたのは午後6時すぎだった。
改札の手前から大盤が見える。今シリーズでは初めて、SL前からの解説で、久しぶりに見る光景である。
大盤の近くに行くと、大内九段、藤森奈津子女流四段、梶浦宏孝四段といつものメンバーが揃っていた。
その前にはミニ椅子が数列置かれ、10人以上の将棋ファンが着座していた。その後方にもかなりの見物客がいる。待ち合わせ場所のメッカとはいえ、私も気分がいい。
意外に女性も多い。私の前にいたOLがスマホで写真を撮り、にっこりほほ笑んでその場を去った。珍しいものを見た、というところか。
初手から並べて、渡辺明竜王▲6八銀(第1図)のところで進行が止まった。
「(丸山忠久九段の)こういう構想は初めてですね。これは丸山さん、相当研究してきたと思います」
と大内九段。「三浦さんの件があって、負けて元々というのか、のびのび指しているのが分かります。(本局も)攻めの気持ちが表れています」
大内九段も怒濤の攻めを得意にしていたから、丸山九段の指し手には共感を覚えるのだろう。

第1図以下の指し手。△1四歩▲1六歩△1三角(封じ手)▲4八飛△6五歩▲同歩△2二角▲7七桂△9五歩▲同歩△7五歩▲同歩△5五銀左▲同銀△同角▲5六銀△7七角成▲同銀(第2図)

△1四歩▲1六歩の後、注目の封じ手は△1三角だった。「これはなかなか打ちにくい角ですね」。
私には考えもつかない手だが、プロも驚いたようだ。ところがこれに▲4七銀や▲3七角だと、後手が十分になる。▲4八飛は仕方ないところ、と大内九段。
ただし後の△7五歩では、「すぐに△5五銀左がよかったんじゃないか」と異を唱えた。
今気付いたのだが、SL前の飾りがクリスマス仕様になっていた。もうクリスマスか…。
銀交換後の▲5六銀に、丸山九段は△7七角成と行った。大内九段ではないが、丸山九段、実に思い切りがいい。丸山怒濤流だ。
▲7七同銀に、「ここで次の丸山さんの手には感心しました」と大内九段。となれば、次の手が私に分かるはずもない。

第2図以下の指し手。△8五桂打▲8六歩△7七桂成▲同金上△6五桂▲6六桂△7七桂成▲同玉△5九銀▲2八飛△6八銀打▲8七玉△6五銀▲同銀△同飛▲7六銀△5五飛(第3図)

ここで丸山九段は△8五桂と打った。跳ねたのではない、打ったのである。
「△8五桂打が切れない攻めで、素晴らしいと思いました」
ここ、△8五に桂を置くなら、ふつうは跳ねたくなる。しかし△7三の桂は△6五に跳ねたいのだ。この順が実現すれば後手が十分になるので、渡辺竜王も▲8六歩と催促した。
大内九段「この手(△8五桂)は渡辺竜王も読んでたのかねぇ」
藤森女流四段「▲8六歩の消費時間は11分です」
以心伝心というか、さすがに対局者はよく読んでいる。
丸山九段△5九銀。これは渡辺竜王も読んでいなかったのではないか。
「これがまたすごい攻めでね」
と大内九段。続く△6八銀打に▲同金は△同銀不成▲同飛△7六歩▲同玉△6五金で攻めが続く。「(△6八銀打は)もうギリギリの攻めですよ」。
以下△5五飛まで、これが6時現在の局面であった。

第3図以下の指し手。▲8九桂△6五歩▲5六金△同飛▲同歩△6六歩▲6一飛△6七歩成(第4図)

1手だけ進行した。▲8九桂。大内九段らは解説前の控室で、▲5六桂を検討していた。これで丸山九段が攻め切るのは大変と見ていたようである。
以下、指し手が少しずつ入り、△6七歩成(第4図)まで。

「この時点で残り時間は渡辺竜王27分、丸山九段3分です」
藤森女流四段が散文的に言う。
「▲6七同飛成と取るとどうするつもりかねぇ」
大内九段は首を傾げる。「ちょっと後手が息切れしたかもしれないねぇ」
そして、「…分からないけど」と付け加えた。
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第29期竜王戦第4局(1日目)

2016-11-21 23:16:35 | 男性棋戦
今日から鹿児島県指宿市にて第29期竜王戦第4局。指宿といえば砂蒸し温泉が有名で私も何度か「入浴」したことがある。棋士がどこで指そうが構わないけれど、地方でのタイトル戦は温泉に入れて旨いものを食べられて将棋が指せる。最高の環境だと思う。
今シリーズはここまで渡辺明竜王の1勝2敗。同シリーズ2度の対丸山忠久九段戦は4勝1敗と圧倒しているが、ここで負けるとさすがに辛い。
注目の作戦だが、ふつうは角換わり腰掛銀でキマリ。…なのだが、第3局が相穴熊だったのが引っ掛かる。これは渡辺竜王の趣向だったが、本局はどうか。
例えば▲7六歩△8四歩なら矢倉になる。だが丸山九段なら△3四歩だろう。
初手▲2六歩に△8四歩なら相掛かり系だが、これも丸山九段は指さないと思う。△3四歩だと思う。
よって▲7六歩△3四歩▲2六歩の出だしになるだろう。そこで丸山九段が△8八角成を決行するかどうか。
これは丸山九段の得意なので、まずそうなる。
そこでまた分岐。第2局の形、いわゆる「角換わり版銀損定跡」になるかどうかだ。
勝っている丸山九段が避ける理由がないので、後手は同じ布陣を敷きそう。
また渡辺竜王も第2局は若干消化不良だったはずで、改良手順をいくつか見出しているはずだ。例えば、1筋の端歩は絶対に受けると思う。
そう考えると、角換わり系は75%、うち第2局と同じ形が65%と見た。

今日はスマホを確認する時間があまりなかった。将棋は案の定角換わりになったが、昼休みにあらためて見ると、丸山九段が△6二飛・△7二金形に構えていた。
勝った丸山九段のほうが手を変えたが、こういうケースはよくある。ただ、玉から離れる△7二金がいかにも奇異だ。玉の固さよりバランスを採った一着といえる。
以下数手進んで、▲1六歩まで封じ手。記譜コメントには、「(△1四歩に)渡辺はすぐに▲1六歩と受けた」とある。第2局の端歩の関係がよほど堪えたのだろう。
両者じっくりと考え、本格的な戦いは明日だ。その2日目は、東京・新橋で大内延介九段の解説会がある。私も何とか行こうと思っている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする