一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

1手詰10問

2023-12-16 00:55:09 | 将棋雑記
1手詰の詰将棋を、10問出題する。
あまりにも簡単すぎるので解答は省略したいところだが、読者の中には超初心者もいると思うので、解答はあすアップします。









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西山VS里見は100対局に迫る勢い

2023-12-15 02:02:50 | 女流棋士
西山朋佳女流四冠と里見香奈女流四冠は、女流棋士の歴史の中で、最強のライバルといえるだろう。
対戦成績は西山女流四冠29勝、里見女流四冠34勝である(西山女流四冠が奨励会時代のものも含む。ほかにも、叡王戦、NHK杯戦で計4局を戦っているが、双方2勝の五分である)。
さて棋士同士の100局対局は偉業だが、女流棋士では清水市代女流七段ー中井広恵女流六段の例があるのみである。
西山女流四冠と里見女流四冠も100局に迫る勢いだが、まず、その推移を見てみよう(カッコ内はタイトル戦)。

2012年度 2局
2016年度 1局
2017年度 1局
2019年度 11局(11局・西山○○○)
2020年度 5局(5局・西山○)
2021年度 6局(6局・里見○○)
2022年度 24局(21局・西山○○、里見○○○)
2023年度 13局(13局・西山○、里見○○)

タイトル戦は14回戦い、双方7勝の大激戦。
2019年度は3棋戦でタイトル戦を戦ったが、これは当時奨励会員だった西山女流四冠が参加できる最大限のもので、しかもそのすべてで西山女流四冠はタイトルを獲得した。
2022年度は女流棋士年度最多の24局を戦った。やはり白玲戦の7局が大きい(ちなみに、男性棋戦の七番勝負フルセットは、2020年の第69期王将戦・渡辺明王将VS広瀬章人八段戦まで遡る)。
この前後で里見女流四冠もタイトル戦で巻き返し、近年はやや里見女流四冠の分がよい。
そして来年1月からは女流名人戦五番勝負が始まり、最低3局が追加される。とにかく、ふたりでタイトル八冠を所有しているので、ふたりが女流棋戦で戦うのは、タイトル戦の番勝負のみとなる。藤井聡太八冠と8大棋戦で戦うにはタイトル戦に出なければいけない、と似たようなものだ。
このペースでいくと、2025年度中には100局を達成しそうである。清水女流七段ー中井女流六段は1987年3月の初対局から2004年11月の100局まで17年8ヶ月かかっているが、その記録更新は確実である。
それをほかの女流棋士がスンナリ許してはいけないが、さてどうなるか。
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第46期女流王将戦予選の勝敗予想

2023-12-14 01:01:33 | 勝敗予想
第46期女流王将戦の予選の組み合わせが発表された。では、枠抜け予想をしてみよう。

【1枠】
鈴木環那女流三段VS(砂原奏女流2級VS藤田綾女流二段)
(清水市代女流七段VS渡辺弥生女流二段)VS加藤結李愛女流初段
鈴木女流三段が本命だが、清水女流七段の存在感と、加藤女流初段の実力も見逃せない。でもやっぱり、鈴木女流三段か。

【2枠】
内山あや女流初段VS(矢内理絵子女流五段VS堀彩乃女流1級)
(脇田菜々子女流初段VS石高澄恵女流二段)VS上田初美女流四段
上田女流四段と内山女流初段の一騎打ち。内山女流初段は女流名人リーグで活躍したが、それ以外の棋戦は勝ったり負けたりだ。しかしここは、内山女流初段に乗ってみよう。

【3枠】
武富礼衣女流初段VS(佐々木香歩アマVS礒谷真帆女流初段)
(山田久美女流四段VS中村桃子女流二段)VS野原未蘭女流初段
3枠はなかなか難しい。一応野原女流初段を第一候補に挙げておくが、佐々木アマ以外は、誰が抜けてもおかしくない。

【4枠】
千葉涼子女流四段VS(貞升南女流二段VS上川香織女流二段)
(伊奈川愛菓女流二段VS長沢千和子女流四段)VS中村真梨花女流四段
ここは中村女流四段の一択だろうか。最近の中村女流四段はパットしないが、それでも地力はある。
個人的には上川女流二段と長沢女流四段を応援しているのだが、どうか。

【5枠】
岩根忍女流三段VS(伊藤真央女流2級VS飯野愛女流初段)
(梅津美琴女流2級VS宮澤紗希女流2級)VS加藤圭女流二段
5枠は加藤女流二段の一択。数年前なら岩根女流三段だったが、岩根女流三段はこのところ調子が悪い。それが実力になってしまっているのだろうか。

【6枠】
(和田はな女流1級VS船渡陽子女流三段)VS(鎌田美礼女流2級VS宮宗紫野女流二段)
(室谷由紀女流三段VS塚田恵梨花女流二段)VS伊藤沙恵女流四段
伊藤女流四段と室谷女流三段が戦い伊藤女流四段が勝つと思うが、塚田女流二段の充実も見逃せない。

【7枠】
(磯谷祐維女流1級VS本田小百合女流三段)VS(竹部さゆり女流四段VS頼本奈菜女流初段)
(田中沙紀女流1級VS相川春香女流初段)VS小高佐季子女流初段
7枠は難しいが、LPSA期待の新鋭、磯谷女流1級に賭けてみよう。

【8枠】
(斎田晴子女流五段VS中倉宏美女流二段)VS(山口恵梨子女流二段VS井道千尋女流二段)
(岩崎夏子アマVS島井咲緒里女流二段)VS中井広恵女流六段
8枠は中井女流六段が抜けると思う。早指しでも安定感がある。

【9枠】
(和田あき女流二段VS榊菜吟女流2級)VS(藤井奈々女流初段VS中澤沙耶女流二段)
(横村日和アマVS高浜愛子女流1級)VS山根ことみ女流三段
9枠は、山根女流三段、中澤女流二段、和田女流二段が勝ち上がると思う。そこでどうか、山根女流三段が勝ち抜くと思う。

【10枠】
石本さくら女流二段VS(岩佐美帆子女流1級VS今井絢女流初段)
(佐々木海法女流1級VS長谷川優貴女流二段)VS木村朱里女流1級
石本女流二段も強いが、元奨励会の今井女流二段に乗る。今井女流初段はデビュー後5連勝したが、その後負けが込み10勝8敗。そろそろ活躍してもいいころだ。

【11枠】
大島綾華女流初段VS(久保翔子女流2級VS吉川惠アマ)
(村田智穂女流二段VS山口稀良莉女流1級)VS北村桂香女流二段
大島女流初段は強いと思う。久保女流2級もご尊父が一流棋士なので血筋はいいが、わずかに大島女流初段の力が上回りそう。

【12枠】
(山口仁子梨女流2級VS森本理子女流2級)VS(水町みゆ女流初段VS松下舞琳女流初段)
(上田加奈子アマVS崎原知宙女流2級)VS室田伊緒女流二段
12枠は難しい。強いてあげれば実績の室田女流二段だが、決め手がない。難しい。

女流王将戦は、テレビで女流棋士が鑑賞できる稀有な棋戦である。1回でも多く「出演」すべく、皆さま頑張ってください。
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1000勝を達成した棋士、しなかった棋士

2023-12-13 00:35:09 | 将棋雑記
8日の対局で、丸山忠久九段が公式戦通算1000勝を達成した。10人目の偉業である。

羽生善治九段 1552勝
大山康晴十五世名人 1433勝
谷川浩司十七世名人 1386勝
加藤一二三九段 1324勝
中原誠十六世名人 1308勝
内藤國雄九段 1132勝
米長邦雄永世棋聖 1103勝
佐藤康光九段 1098勝
有吉道夫九段 1088勝
丸山忠久九段 1000勝

以上10名。いずれ劣らぬ名棋士ばかりだ。
ほかに1000勝に近い棋士は、森下卓九段984勝、森内俊之九段973勝などである。なお森下九段が1000勝を達成すれば、タイトル未経験で初のケースとなる。
このほかにも、1000勝を達成していそうなイメージの棋士がいる。

丸田祐三九段 696勝
二上達也九段 856勝
田中寅彦九段 794勝
高橋道雄九段 895勝
南芳一九段 844勝

などがそうだ。内藤九段、有吉九段が1000勝を達成したのは、本人の実力もさることながら、70代まで現役を続けたから。
とするならば、77歳まで現役を続けた丸田九段も1000勝に近いと思うのだが、700勝にもいっていない。
もっともむかしは棋戦の数が少なかったし、公式記録も漏れが多かった。この数字はやむを得ないところだろう。
二上九段はタイトル戦登場26回の強豪で、50歳以降もタイトルを獲得した。かなり1000勝に近いと思ったのだが、856勝に終わっている。
それも道理で、二上九段は、弟子の羽生善治竜王の成長に安堵し、58歳で引退している。もし二上九段がC級2組から陥落するまで頑張っていれば、1000勝は達成できただろう。
とはいえ、還暦前にサラッと引退するところが二上九段らしい、ともいえる。
田中九段も、若手のころは勝率第1位賞の常連だった。谷川十七世名人のライバルと目されたこともあり、相当勝利数を稼いだように見えたが、800勝に満たずに引退している。爆発的な勝利より、地味に勝利を重ねていく実力が必要なのだろう。
現役組では、「1000勝に近い棋士」「同・2」でも取り上げたが、高橋九段と南九段だ。ともにタイトル5期、7期と、一世を風靡したが、いまだ900勝に届かず。
よく考えると、ふたりが若手のころは中原・大山・米長・加藤の四強が健在だったし、その後は谷川十七名人、羽生九段が大活躍した。ふたりはその狭間で、勝ち星が伸びなかったのかもしれない。

最後に、藤井聡太竜王・名人の公式戦通算勝利は、21歳5ヶ月足らずで350勝。ちなみに羽生九段の21歳5ヶ月の時点は、293勝だった。現在53歳の羽生九段が1552勝であることを踏まえると、藤井竜王・名人の行く末が恐ろしいが、現状では八大タイトルすべてを防衛しても、28勝にしかならない。
藤井竜王・名人がこのまま健康に過ごせれば1000勝は固いが、羽生九段の成績を越すかどうかは、意外と微妙かもしれない。
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第4期白玲戦・女流順位戦C級3回戦の結果

2023-12-12 10:33:26 | 女流棋戦
第4期白玲戦・女流順位戦C級の3回戦は、6日に行われた。では、こちらも確認しよう。

■C級3回戦■
(昇級4名、降級4名。持ち時間・2時間)
【3勝】
④小高佐季子女流初段(○田中→加藤)
【2勝】
⑭清水市代女流七段(頼本→藤井)
【2勝1敗】
①千葉涼子女流四段(●内山→山田)
⑦中澤沙耶女流二段(○貞升→内山)
⑧加藤結李愛女流初段(○礒谷→小高)
⑩本田小百合女流三段(○室谷→田中)
⑫田中沙紀女流1級※(●小高→本田)
⑯藤田綾女流二段(○渡辺→岩根)
⑲内山あや女流初段(○千葉→中澤)
【1勝1敗】
⑥頼本奈菜女流初段(清水→大島)
【1勝2敗】
②岩根忍女流三段(●堀→藤田)
⑤室谷由紀女流三段(●本田→礒谷)
⑨山口恵梨子女流二段(●藤井→貞升)
⑪礒谷真帆女流初段※(●加藤→室谷)
⑬貞升南女流二段(●中澤→山口)
⑮藤井奈々女流初段(○山口→清水)
⑰大島綾華女流初段(○山田→頼本)
⑱渡辺弥生女流二段(●藤田→堀)
⑳堀彩乃女流1級※(○岩根→渡辺)
【3敗】
③山田久美女流四段(●大島→千葉)

C級は大混戦。3回戦を終わって3戦全勝は、田中女流1級との全勝対決を制した小高女流初段のみ。B級の和田あき女流二段も2勝0敗だが、NHK杯記譜読み上げ組が強い。小高女流初段は順位もいいので、残り5局を3勝2敗でもイケそうだ。
清水女流七段も2勝。清水女流七段はこのクラスの格ではないので、早急の昇級が望まれる。
3戦全敗は山田女流四段のみ。でも順位がいいので、まだまだ余裕で残留できる。
C級を見ると、さすがに実力伯仲だ。さすがに1年を掛けて順位を決めただけのことはあると思う。
4回戦はだいぶ飛んで、来年の3月11日。
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