「理科する心とは、冒険する心。冒険する心は、たくさんの不思議を引き寄せてしまう」
森久保ルナ先生の言葉。
三日月小学校は創立105年の伝統校。5年生のリョータ、翔、ケンシローの3人が遅刻した朝、学校の階段で水に濡れた不審な足跡が発見された。
環境保護部、通称エコ部の七実と共に足跡の追跡をするリョータたちは、やがて謎の多い第二理科室の理科部に辿り着くのだが……。
「SFマガジン」の09年8月号にレビューが掲載されていたけれど、『夏のロケット』の川端裕人が書いた学園タイムスリップ小説というところがポイントであって、理屈っぽいSFではなく児童ファンタジー。メアリー・ポープ・オズボーンの『マジック・ツリーハウス』シリーズと同じ傾向の作品です。小学生向きのつばさ文庫ですし。
天気図作成が趣味のリョータ、お屋敷に住んでいて町の歴史に詳しいケンシロー、運動神経が良い翔という3人の個性はよく出ていて、それが活躍につながるのだけれど、エコ部の七実は典型的なヒールになっているのが気の毒。環境保護を最優先するあまりに視野狭窄に陥り、自分が仲間から聞いた伝聞以外は信用せず、科学そのものに不信感をいだいていて頭から敵視し、人に指図するだけで自分はほとんど動かない女性エコロジスト……って、読めますよね? まあ、包丁で傷だらけになるところは「やれることはやっているんだな」と思いますが、それも他の人の方が上手だったりしては立つ瀬がありません。
まだまだ話は続き、科学部や顧問教諭の謎については語られそうですが、くれぐれも「頭でっかちなエコロジストが改心して科学技術のすばらしさに開眼する」という話にはなりませんように。
そういや、うちの次男が『マジック・ツリーハウス』が好きだったから、ちょっと読ませてみよう。
【嵐の中の動物園】【三日月小学校理科部物語】【川端裕人】【藤丘ようこ】【角川つばさ文庫】【ミッション】【嵐の動物園】【ペンギン】
森久保ルナ先生の言葉。
三日月小学校は創立105年の伝統校。5年生のリョータ、翔、ケンシローの3人が遅刻した朝、学校の階段で水に濡れた不審な足跡が発見された。
環境保護部、通称エコ部の七実と共に足跡の追跡をするリョータたちは、やがて謎の多い第二理科室の理科部に辿り着くのだが……。
「SFマガジン」の09年8月号にレビューが掲載されていたけれど、『夏のロケット』の川端裕人が書いた学園タイムスリップ小説というところがポイントであって、理屈っぽいSFではなく児童ファンタジー。メアリー・ポープ・オズボーンの『マジック・ツリーハウス』シリーズと同じ傾向の作品です。小学生向きのつばさ文庫ですし。
天気図作成が趣味のリョータ、お屋敷に住んでいて町の歴史に詳しいケンシロー、運動神経が良い翔という3人の個性はよく出ていて、それが活躍につながるのだけれど、エコ部の七実は典型的なヒールになっているのが気の毒。環境保護を最優先するあまりに視野狭窄に陥り、自分が仲間から聞いた伝聞以外は信用せず、科学そのものに不信感をいだいていて頭から敵視し、人に指図するだけで自分はほとんど動かない女性エコロジスト……って、読めますよね? まあ、包丁で傷だらけになるところは「やれることはやっているんだな」と思いますが、それも他の人の方が上手だったりしては立つ瀬がありません。
まだまだ話は続き、科学部や顧問教諭の謎については語られそうですが、くれぐれも「頭でっかちなエコロジストが改心して科学技術のすばらしさに開眼する」という話にはなりませんように。
そういや、うちの次男が『マジック・ツリーハウス』が好きだったから、ちょっと読ませてみよう。
【嵐の中の動物園】【三日月小学校理科部物語】【川端裕人】【藤丘ようこ】【角川つばさ文庫】【ミッション】【嵐の動物園】【ペンギン】