表題は「雛祭」だが本題は「雛のまつり」である。しかもご丁寧にふりがなを打ってある。「ひいなのまつり」
例の彼と出かけることになった。「雛祭に行きましょう」「どこの」「伊藤伝右衛門」「それならOKだ」
少し風邪気味のところをおして出てゆくと「運転してくださいね」「は」「殆ど寝てないんですよね」「なんで」
「ゲームです」事故るよりましか。少々調子は悪いが居眠りされるよりはましか。
伊藤伝右衛門邸には何度か足を運んだことがある。中に入ることは出来なかった。 白蓮の名は聞いていたが殆ど興味は無い。勿論伊藤伝右衛門にもだ。長崎街道飯塚宿の少し手前の幸袋の街並みがたいへんによい。それで好きなのだ。この写真をみて「なるほど」と納得いただけるであろう。
ただ、今は亡き伯母が白蓮、伝右衛門の話をしていたので一度は連れて行きたかったな。2月10日~3月6日まで伊藤伝右衛門邸で「雛のまつり」をやっている。
賢明なる読者諸氏 ははーん これで長生きしようと思ってるんじゃないか と既に疑って掛かっているだろうな。
例の彼は既に我輩の行動を見透かしているようだが「おっと、そうは問屋が卸しやしねえ」
今年の最初は2月9日 去年の最初も2月9日であった。と言うよりは去年にあわせたのである。
梅祭りといえども梅が咲いてなければタダの祭りだ。いつも以上に閑かなのだ。雨が降ったせいかもしれん。
参道の石畳は夜来からの雨でしっとりと濡れている。風情はいいのだが母の足元の方が心配になる。
石室の開口部は国道3号(昔はね 今は県道97号)に面しているので向うに周っていかなければならない。
正面に周ってきたが、この様子である。他人の家の敷地内にあり、墳頂までの高さは7,8mはあるだろうか。
門の外から見ているだけで入っていくのを躊躇っているのである。横を走ってゆく車があざ笑っているように思え