
今日は、子供の日。また、すばらしい天気だ。
これは、ゲゲゲの女房のふるさとである安来(”やすき”ではなくて”やすぎ”と読むらしい)で見かけた風景。風が強い日だったので、鯉たちも元気いっぱいだった。
京奈近の旅の報告は未完だが、遅れついでに島根の旅の報告をまず。

最初に訪れたのは、物部神社(もののべじんじゃ)。神々の世界と人々の世界がまだ混然としていた時代からある。513年創建というから、古墳時代真っ只中。まだ仏教も日本に伝わっていなかったころだ。山の辺の道にあった、石上神社も物部氏所縁の神社だった。
御祭神(ごさいじん)は、宇摩志麻遅命(うましまじのみこ)で、蘇我氏に滅ぼされた物部氏の御祖神(みおやがみ)という。神武天皇御東遷の最、神剣を賜った。この御祭神が、物部の兵を率いて、尾張、美濃、越国を平定したというのだから、まさに国造りの時代だ。

このお手水のための石は、富金石(ふきんせき)と呼ばれ、砂金を含んでいる。四つの曲玉(まがたま)が埋め込まれていて、そこに触れて、勝運や、財運を、お祈りをする。水自体も、9世紀から湧き出ているものだそうだ。

大社造りの本殿は、小振りながら立派。社殿創建1500年記念事業を展開中で、宝物館を建設しようとしているらしい。

末社も多くあるが、これは、柿本神社。柿本人麻呂を祀っている。実在の人が祀られるということは、その人が、不幸な最後を送った証拠のようだ。