物部神社の次は、世界遺産の石見銀山に行った。
世界遺産に指定された当初は、結構混乱が見られたようだが、今は、町全体で、この資産を大事にしようという気持ちが感じられて、ホスピタリティもすばらしい。町興しの好事例だ。
銀山のみならず、自然、江戸時代から近代にかかるなつかしい日本、いろんな楽しみ方ができる世界遺産になっていた。
もちろん、この銀山で産出された銀が、ラテンアメリカの銀とともに、中世の世界経済において、大きな存在であったという点が一番のポイントになっているということには、変わりはないが。
前回残念賞だった平泉にも参考になる世界遺産ではないか。
今回は、レンタカーの旅。駐車場への標識に引っ張られて着いたのは、世界遺産センターだった。
いろんな情報をGETできるし、簡単な食堂、土産物屋もある。特に、石見銀山のわかりやすい地図がありがたかった。展示もあったが、今回はPASSし、早速、石見銀山へ。30分毎に、バスが出ていて、大森代官所跡に行った。歩いて行くと、20分ぐらいはかかるだろうか。バスだと5分ぐらいですぐそこ。
最初に訪れたのが、石室山羅漢寺(いしむろざんらかんじ)。江戸時代の創建だ。
羅漢寺のメインは、この石窟内にずらりと並んだ五百羅漢坐像。表情、ポーズなど様々で、ユニーク。もちろん、五百羅漢は、お釈迦様の五百人の弟子のこと。銀山で亡くなった人や祖先を供養するためのものという。
その前の太鼓橋みたいに見える反橋(そりばし)も、石を組み合わせて造ってあるユニークなものだ。
石窟を補強するコンクリート柱も見られた。
これは、五百羅漢建立に尽力した八代将軍徳川吉宗の二男の供養塔。
名もない石仏もあちこちに。