
仏教の八大聖地の最後は、サンカーシャ。
とんでもないところにある。
ガイド氏も滅多に来ないということで、何度途中で道を聞いたことか。
インド人は、皆親切で、忙しそうな人も、一生懸命教えてくれる。
幸いなことに、間違えた指示はなく、サンカーシャに辿りついた。
結構遠くでも、サンカーシャの名は知られているようだ。
アショカ王の石柱の上にあったと思われる象。
鼻が折れてしまっているが、確かにそれらしい。

小さなお堂があり、近くの守り人が、鍵を開けてくれた。
スリランカ人が作った、祠堂という。
中には、天で、摩耶夫人(母)への説教を終えた仏陀が降りて来る様子の像があった。
仏像は、1000年前ぐらいのものというが。
左がインドラで、右がブラフマー。
現実には、ありえない話なのだが、地元の人は、固く信じている。
玄奘が訪れたころは、多くの僧が学んでいたとも伝えられている。
謎である。
この祠堂の土地を売ったという長老も現われ、日本人も土地を買わないかという。
確かに、仏跡近くの土地が、カンボジアや、スリランカや、タイなどの仏教国に、買収されているところをたくさん見た。
参拝者の宿舎や、お祈りのためのお堂を建てようということらしい。
希望すれば、すぐ購入可能だろう。

仏塔跡の上には、ヒンドゥ教の祠堂が建てられ、信仰の対象となっている。
ヒンドゥ教と仏教の争いが起こったとのことで、警備員が、24時間常駐している。
回りには、仏塔を覆っていたと思われるレンガが散乱し、崩壊が続いている。
ヒンドゥ教の寺院があり、発掘作業もできないらしい。
出会ったインド人は、極めて陽気で、いっしょに写真を沢山とった(というよりも、頼まれまくった)。
彼らは、外国人と写真を撮るということが一大事ということらしい。
この写真達、送りようがないのだが。