長町武家屋敷を散策してから、”きたま”で治部煮。前日の夜もいただいたのだが、金沢らしい料理。高級料理ではなく、家庭料理という。
付け出しに、ゴリ煮と、クルミの佃煮が付く。ゴリは、もう金沢では採れないらしいが。
”きたま”は、かつては大きな料亭だったと思われるが、今は、さびれている。
かつて片町は、繁華街の中心だったが、金沢の老舗デパートである大和が一筋隣の香林坊に移って、その主役の場を奪われたという。
そこから、金沢城近くにある金沢21世紀美術館に行った。付属中学校跡地に作られたユニークな博物館。一度行ってみたいと思っていた。
この写真だとわかりにくいが、円形の平べったい形をしており、上に方形のオブジェが無秩序に並ぶ。中も、博物館の中心部は方形で、外側のショップなどは円形スペースに収まる。
すべてが、方形と円形の組み合わせでできている。
美術館内は撮影禁止だが、この作品は、屋外にある。一見プールだが、中に人?おぼれてはいないし?
美術館内に入ると、プールの下に行ける。
簡単な話なのだが、不思議な気分。中にいる人が、アートの一部になっちゃうんだね。
こんな感じの作品が並んでいる。芸術というより、発想で勝負!なんて言ったら、失礼かな?
蚕を這わせて作った大きな布みたいなオブジェもあった。これなんか、作る過程で勝負!
その近くにあるこの立派な建物は、元県庁。今、県庁は、駅の反対側に移ってしまった。これが、いい街づくりなのかな?今は、しいのき迎賓館とかいう訳のわからない施設になっていた。
その隣にあるのが、石川近代文学館&石川四高記念文化交流館。旧制四高の建物が保存され、博物館になっている。
明治26年から使われていたというから、すごい。石川四高記念館には、所縁の品々が展示されている。バンカラな校風だったようだ。
石川近代文学館の方では、石川県所縁の文人たちの原稿や、本などが展示されている。
鏡花、秋聲、犀星が、三文豪とされているが、その歴史が受け継がれてきたことがわかる。五木さんもその一人だ。変わり種では、あの苦役列車の西村さんも、ちゃっかり名を連ねていた。
中は、当時の学校の様子がよく保存されている。私の叔父も四高卒業のはずだが。
ということで、1日だけど、金沢のちょっとマニアックなところを回ってみた。
次回行くチャンスがあれば、茶屋街や、寺町も回ってみたい。